2台のCARACLE-Sいじり [リアバッグ台座QR化など]

TORACLE-COZ組立ての前後に、2台のCARACLE-Sもメンテナンスした。

180430_164918私のTORACLE-S(CARACLE-S 2016試作車)はブルベ200km前からバッグ装着位置を後ろに移した。重心に近い低い位置に荷重することで、走行安定性が増したと思っている

180430_162920とは言え、シートポストにリクセン&カウルのエクステンダー(CK810)を装着するため、折りたたみ時にはアーレンキーで台座を外す必要があった。

1箇所くらいアーレンキーが必要な箇所があっても大した手間ではないが、工具無しで折りたたみできればそれが最善だ。以前、どこかでこのエクステンダー(CK810)をQR化する記事を見た記憶があり、私も挑戦してみることにした。

180430_16311830mm長のM6キャップボルトを使用しているので、手持ちのシートQRを物色してみたが、最も軽いものはシャフトがM5ボルトだったので使用不可。

180430_163442ちょっとごついが、このQRがM6ボルトを使用していたので、分解してみた。

180430_164014ボルト長を測ってみると、40mm程度。ボルトをカットすると再利用できなくなるので、10mmのスペーサーを挟んで装着してみた。

180430_164422結果は上々。むしろスペーサーを挟んだことで少し広がった場所にレバーが来るので、回転させやすく(=調整しやすく)なった。

着脱の度にレバーを数回転させる必要があるが、工具無しで緩めてシートポストから抜くことができる。固定力も充分確保できる。重量増にはなるが、状況に応じてボルトとQRを使い分ければよいことだろう。

シートポストが著しく長いCARACLE-Sの構造上、重量物の積載は向かないが、日帰り程度の小物を持ち運ぶにはワンタッチでバッグを外せるリクセンカウル採用バッグが便利だ。

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TORACLE-COZ組立て その2 [後ダイレクトマウントブレーキ装着等]

[TORACLE-COZ組立て その1]からの続き

先日ワイヤー内蔵作業を行った勤務先の新商品CARACLE-COZだが、装着コンポ(シマノ105)のチェーンホイール入荷待ちで出荷が滞っている状況では従業員が使うような余分はない。自前でフルコンポを調達するほど金銭的に余裕もないので、TORACLE-S(CARACLE-S 2016試作車)からのコンポ移植も考えていたが、作業中は遠乗り用自転車が使えなくなってしまう。そもそも、10速時代のシマノ製品や骨董品のサンツアー製品を組み合わせたパーツ構成は、さすがにカーボンロードにそぐわない。

少々悩んでいたら、近所の友人が使用していない旧世代(とは言え11速の)デュラエースを貸してくれることにあった。できればアルテグラ以上を装着したいと思っていた私にとって、大変ありがたい提案。ついては、思っていたより早くコンポの組付けを開始できる見込みとなった。

180430_114050とは言え、CARACLE-COZはダイレクトマウントブレーキを採用している。友人はキャリパーブレーキを使用していたので、同世代のチェーンステイ装着用ダイレクトマウントブレーキ(BR-9010R)の中古品を別途調達しておいた。

180430_113812勤務先にあったフレームを持ち帰り、GW前半に下準備を始めた。

まずはコンポ以外のパーツを組み付けていくが、ポジションが固まっていないので仮付け。ホイール、ホイールQR、シートQR、ヘッドパーツ、コラムスペーサー(の一部)、プレッシャーアンカーはCOZ純正パーツ。ハンドルは純正品(幅400mm)では狭いので、ひとまず手持ちのアルミ製(FSAオメガ幅420mm)。サドル、シートポスト、ステムは非採用になったパーツのサンプル品。ステムは純正品が70mmだが、今回装着したのは90mmで、110mmのものも用意している。

180430_115000次に、ダイレクトマウントブレーキを分解してクリーニング。水や泥を被りやすく、メンテナンスがしにくい場所に装着することもあるだろうが、頑固な汚れが付着しており、高品質パーツを使用しているデュラエースといえども鉄製パーツの一部にサビが浮いている。できるだけバラバラにしたが、装着ボルトの通るピボットの分解には失敗し、傷をつけるだけに終わった。

180430_134204できる範囲でクリーニングと注油してフレームに装着。サビや汚れを完全に落とすことはできなかったが、目立ちにくい場所なので妥協した。

CARACLE-COZの開発初期にはキャリパーブレーキの装着を想定していたが、一般的なリアブレーキの装着場所であるチェーンステイブリッジは、ワイヤーの取り回しの関係で折りたたみ機能とを両立が難しかった。と言って、チェーンステイブリッジにキャリパーブレーキを装着すると、デュラエースなど一部のコンポでQRがクランクと接触しかねないギリギリのクリアランスになってしまう。そこで、横方向の張り出しが少ないダイレクトマウントブレーキを採用することになった。

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久々の府境峠2発 [鍋谷峠-大和街道-紀見峠]

ゴールデンウィーク前はスポーツ自転車の書き入れ時だが、今年は新商品の発売も重なってかなり忙しかった。お陰で疲れが溜まっているし、息子の野球の試合もあったので、GW初日の昨日は自転車は遠出せずに息子の応援や散髪、自転車整備。

昨日も天気は良かったが、GW2日目の今日も快晴。天気は最高だが、身体がだるく、体調は良くない。仕事の疲れもあるだろうが、どうやら毎年恒例のアレルギー症状が出てきたようだ。数年前は6月頃だったのだが、だんだん発症時期が早くなってきて、今年は4月のうちに症状が出てきた。

と言って、安静にして改善するものでもないので、無理矢理にでもトレーニングに出ないとどんどん体力が落ちる。やる気が出ずに出走が遅れたが7時前には自宅を出発。代わり映えしないが、体調に不安もあるのでひとまず手近な鍋谷峠に向かった。折しも、先週一緒に走った近所の友人は昨日からブルベ400kmに出場しており、そろそろゴールしてもおかしくない時間。連絡が入らない事を気にしながら、車輪を進めた。

TORACLE-S(虎来る號)は快調だが、脚の方は予想通りさっぱり回らない。出走早々にコンビニに立ち寄って、コーヒーでカフェイン注入。これで少しは調子が上がってきた。

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国道480号線逢野トンネルを越えると、眼前にこれから上る紀伊山脈が青空の下に稜線を描いている。霞んでいないので、黄砂やPM2.5も少ないのだろう。

180429_081434父鬼集落下の定点観測地点の気温は15度。暑くなく寒くなく、湿度が低いので爽やかな最高の天気だ。身体はまだだるいが、少しは動き出した。

上りに備えてレッグウォーマーを脱ごうとしたところを、Tyrell製の折りたたみ自転車が追い抜いていった。CARACLE製造元のスタッフなら小径車に遅れを取ってはならじ、とレッグウォーマーを着けたまま慌てて追いかける。

花粉症などのアレルギーは副交感神経が働いている時(=リラックスしている時)に症状が悪化する。一方、交感神経が活発化していると症状が抑えられる。つまり気合が入って集中している時には、意外と症状は出ない。こんな時に、気合の入る仮想ライバルはありがたい存在だ。

相手の力量がわかるまではこそっと着いていこうとしたが、Tyrell乗りの方はすぐ先の父鬼集落内の自販機で停車。トレーニング不足と体調不良の情けない体たらくだし、初対面の方に真っ向から「勝負しませんか?」と言うほどの自信もない。出走後すぐに停車するのも不自然なので、素知らぬ顔で先行することにした。

180429_085614それでも、後ろに折りたたみ車のライバルがいる状況は「追いつかれるのは恥」と、気合が入る。いつもの鍋谷橋からアタックを開始し、序盤は心拍数160bpm以上を意識して上り始め、中盤からは時折り170bpmを越えるところまで強度を上げていく。久々にかなり頑張った鍋谷アタックは、最後に186bpmまで追い込んで29分16秒でゴール。

幸い、最後までTyrellに追いつかれることはなく、今期初めて30分を切ったのはまずまず。とは言え、ノリクラまでにアタック中の心拍数を170bpm以上でキープし、タイムを27分前後に持っていきたい。まだまだこれからだ。

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TORACLE-COZ組立て その1 [ワイヤー内蔵作業]

cc001_171222_142746r0勤務先の新商品CARACLE-COZは、愛好家や販売店のお陰でなかなかの人気になっている。とは言え、引っかかっているのは営業担当の私自身がCARACLE-Sほど乗り込んでいないし、触っていないことだ。なかなか生産が追いつかない状況ではお客様の注文に対応するのが最優先で、試乗車も増やせず、数少ない試乗車もポジションが私の体型に合わないので、本格的に走り込むことができない。

また、昨秋のスズカエンデューロからレース活度に積極的な社内スタッフの多くがすでにCARACLE-COZの試作車に乗っているが、引き続きCARACLE-Sに乗るスタッフも必要。そんな事もあって、私は引き続きCARACLE-S 2016試作車であるTORACLE(虎来る號)で自転車活動を続けてきた。

もちろん、社内で情報は共有しているので、他のスタッフが体験した走行性能や整備、カスタマイズのノウハウを販売店や愛好家へ説明してきた。とは言え、自分自身の体験を語ってきたCARACLE-Sと比べると、営業トークが借り物で力が入り切らない。そんな訳で、やはりCARACLE-COZも自分で一から組み立て、ポジションを合わせた個体でしっかり走り込んで検証してみたいと思うようになった。

180426_184702とは言え前述の通り、生産が追いつかない状況で従業員は後回しだ。そこで、売り物にならない試作フレーム、それも耐久性試験を終えた個体を使わせてもらうことにした。10万回の振動を加えた後となっては、いつ寿命を迎えても不思議ではないが、これも耐久性の検証になるだろう。

素材にカーボンファイバーを採用し、折りたたみ関節を一つに絞ったCARACLE-COZのフレームは前フォーク込みで約1.6kg。やはり折りたたみ自転車としては、とんでもなく軽い。

CARACLE-SはTORACLE(虎来る號)と愛称を付けていたがTORACLE-Sと改め、このCARACLE-COZはTORACLE-COZと名付けて使い分けるつもりだ。TORACLE-Sのようにイエローカラーのフレームとは行かないが、パーツ類にイエローを使用してこちらも黄色と黒のタイガースカラーを実現したいところだ。

180426_184729これから合間を見て徐々に組立作業を進めていくが、まずはワイヤーの内蔵作業を実践してみることにした。組み立て担当のスタッフから聞いていたテクニックに従い、フレーム前部のワイヤー出口の蓋を外し、ワイヤーの出し入れをしやすくする。

180426_185147次に不要なインナーワイヤーの先端を少し曲げ、BB後部のワイヤー出口から挿入していく。

ダウンチューブが途中で二股に別れているので、下側に誘導するためにフレームをひっくり返す。前部の出口からワイヤーが見えたので、ワイヤをくるくる回転させて曲げた先端が出口を向いたところでを押し出す。これでガイドとしてのインナーワイヤーを通すことができた。

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山笑う 道連れ多し 峠道 [千早峠(金剛トンネル)往復]

家の用事や会社の行事、天候不順が続いて2週末連続で自転車に乗れず、昨日も仕事だった。3/18のブルベ以降1回しか遠出ができていないが、今日は3週間ぶりの週末トレーニングとなった。間が空いている間に季節は巡り、すっかり初夏の風情。朝は10度そこそこなのでレッグウォーマーとアームウォーマーを装着したが、ウェアは上下とも今シーズン初のショート丈。

6:30集合で近所の友人と落ち合って、行き先を話し合った。私がこのところ忙しく、疲れが抜けきれていないので遠出は避けて千早峠(金剛トンネル)往復と決定。河内長野方面に向けて出走した。

いい天気の国道310号線を南下していくが、来週末のブルベ400kmに向けて、ジム通いなど調整を重ねてきた友人に比べて、私の方が体重も2kg以上増え、トレーニングの間もあいて身体が重い。CARACLE-S 2016試作車のTORACLE改め「TORACLE-S」は快調だし、最初っからカフェイン(コーヒー)を投入してそこそこ脚は回っているが、友人に置いていかれる展開が続く。

180422_073527河内長野駅近くで小休止し、引き続き国道310号線を進んで駅の裏側の諸越橋から千早峠に向けてアタック開始。

180422_080842アプローチでもさっぱりだったが、上りはもっと身体が動かない。友人は先に行けるのだろうが、ペースをセーブして前を引いてくれている。

千早峠は長丁場なので無理をすれば続かない。緩急のある傾斜を、心拍数170bpmを越えないように気をつけながら上り続ける。身体が仕上がっている時に比べると心拍数を10以上抑えてはいるが、現時点ではこの辺りが妥当なペースだろう。

180422_083244観心寺に集合していたBicycle Land Sakataniさんのチームにスルッと抜かれ、それ以外にも何人かロード乗りに抜かれながら、重い身体にムチを打ち続けて10km超。先を引く友人の後ろについたまま最後の集落石見川集落を通過し、ここから峠までは傾斜が一段と増す。

速度域の高い緩傾斜は苦手だが、少し傾斜が増すと小径のCARACLE-Sの優位性が増す。先ほど抜かれたロード乗りを何人か抜き返し、他にも何人かを抜いていくと気分も盛り上がる。

どうもギクシャクしていたが、ここにきて身体がスムーズに動き出した。適度な傾斜に上り脚のスイッチが入った感じだ。すでにかなり消耗しているが、必死で追い込んでペースを維持する。心拍数も170超に上がる。

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