My Favorite Bicycle
(2008.02.24更新)






〜序 章〜

 最初に自転車に乗ったのはいつ頃だったんだろう? 最初に乗ったのは幼稚園か小学校低学年の時に買ってもらった赤い自転車だったのは憶えている。22インチか24インチの補助輪付き、実用車をそのままスケールダウンしたような形。もちろん変速なしで、ブレーキもロッド式だったと思う。やがて補助輪も外してこいつで自転車のイロハを憶えた。

 次に乗ったのは、小学校5年の時に買ってもらったナショナルのジュニアスポーツ車。黒いフレームにライトが4灯。5段変速で自動車のそれを模したごっついシフトレバーがトップチューブについてました。そうそう『FF(Front Free)』なんてものがついていましたっけ、これはチェーンホイールにフリーがついていて、ペダルをこがなくても、走ってさえいればチェーンが回転しており、変速できるというシステム。こいつでいわいる「サイクリング」を始めました。親に黙って遠出をし、『子供一人で・・・交通事故にでもあったらどうするの!』と、こっぴどく叱られたのが、たぶん最初。その後も京都や奈良まで走ったり、子供にしてはよく走ったと思います。

 3台目はミヤタ『カルフォルニアロード』。いわいる「ヨンキュッパ(\49,800の意味。当時は各社がスポーツサイクル入門用にこの価格帯の自転車をラインナップいていた)」。高校入学時に購入して、通学はもちろん、当時住んでいた名古屋から小牧や犬山、各務原、関ケ原、猿投という遠出はもちろん、名古屋市内の移動にはまず電車、バスは使わずこいつで走り回りました。当時の悪友Tに連れられてショップへの出入りを始め、徐々に機材にもこだわり始めました。が、金のない高校生のこと、とりあえずはキャリヤやスタンドなどの重量物を取り外したり、Tに安く譲ってもらったパーツにつけ替えるのが精一杯でした。


〜現在所有の自転車〜


★オリジナル700Cツーリング車「猛虎参号」
猛虎参号猛虎参号
 1992年に組み上げてから15年以上を経過しているが、トレーニングから乗鞍の本番までバリバリと活躍している。
 ファストランから1週間程度のキャンピングまでカバーする万能車。ニューサイクリング誌で提唱していた「CAT(700C ALL TERRAIN)に影響を受けて、大学4年の時(1992年)に作製したもの。フレームとヘッドパーツ、一部のホイール以外は全部自分で組み上げた。組み上げた当初は3パターンのホイールを用意して、状況にあわせて使い分けていたが、ここ数年は一年中細タイヤを付けたままだ。
 パーツを色々と交換して軽量化してきたが、基本は今はなきサンツアーのコンポーネントのまま。組んだ頃は別に懐古趣味の自転車を作ったつもりはなく、(当時の)現行パーツだけで組んだのだが、気が付けばすっかり骨董品だ。
 乗鞍参戦には時代錯誤も甚だしく、最近の7〜8kg台のロードバイクに囲まれると、さすがに羨ましく感じる。とは言え、Velo, Wood Bellの鈴木さん制作のフレームは、長距離を走っても身体の負担が少なく、乗り心地は最高だ。スチールオーダーフレームの心地の良さを知ってしまうと、半端なレディメイド自転車では満足できない。
 乗鞍用には新車が欲しいと思ってはいるが、基本的に自転車は壊れるまで乗る主義なので、どういう形であれ当分お世話になるだろう。

フレームVelo, Wood Bell製オーダー 550mm(丹下チャンピオンNo.2)
前後キャリアVelo, Wood Bell製オーダー 7mmスチールパイプ
ヘッド小物丹下精機 バンテージ
ハンドルTNi ネオクラシック 420mm
サイクロコンピューターPOLAR CS200 CAD
ステムメーカー不明チタンステム100mm
バーテープPROFILE Design クッション
ブレーキレバーサンツアー シュパーブプロ
ブレーキ本体ダイアコンペ 987
チドリマファック
シフトレバーサンツアー シュパーブプロ
クランクスギノPX 170mm
フロントギアTA 42×26
BB小物ワールドクラス チタンBB
フロントメカサンツアー シュパーブプロ
リヤメカサンツアー シュパーブプロ
チェーンレジナSL シルバー
ペダルシマノ PD-M747
シートピラーシマノ デュラエース SP-7410
サドルブルックス スイフト
ボトルゲージミノウラ AB100-4.5mm / IBERA IB-BC2
ボトルキャノンデール / BARBIERI タンキタ
ライト単3×4防水ライト 自家製ハブ軸取りつけブラケット
テールライトBikeguy RX-6
ヘッドプレートアルミ タイガースロゴ
携帯ポンプBARBIERI カーブ・ワン
ハブサンツアー SL 32H
リヤギアサンツアー シュパーブプロ 7段 13-24T
クイックメーカー不明 スキューワー
リムアラヤ CTL-385
タイヤVittoria ZAFFIRO 700×23C
チューブユッチンソン 700C
リムテープMAXXIS
スポーク星 スターブライト #15
ニップルDT アルミ
マッドガードdixna ロードフェンダー



★GIANT MCM-TEAM 1997年型

 2000年頃だったと思うが、友人より格安で譲ってもらった。自転車業界人のくせに、今までマウンテンバイクを所有したことがなかったので、いい機会になった。
 初めてのマウンテンバイク、そしてサスペンションもビンディングペダルも手元変速(ラピットファイヤー)も、自分の所有物として使うのは初めて。軽量で剛性の高いカーボン製フレームは、色んな意味で新鮮だった。
 もちろんダートで見違えるように走りが変わる・・・はずなのだが、正直なかなか馴染めなかった。サスのストロークを考慮してあるので重心が高く、ボトムブラケット位置も高く足つきがよくない。トゥストラップに慣れた身体は、ビンディングになじめず、特に肝心のダートで恐くて仕方がない。サスによる乗り心地の向上より、ペダリングが不安定になる方が気になる。そのくせハードテイルなので、リアから激しい突き上げがあり、うかつにサドルに腰を下ろせない等々、やはりレース仕様なのか、使いこなすスキルが必要で常に緊張を強いられる。
 700Cツーリング車の猛虎参號に35Cくらいの太タイヤを付ける方が、よほどリラックスしてダートを走れるのは逆に驚きだった。完全リジッドだが、適度な剛性と優れた振動吸収性能を持ったスチールフレームは、重心も低くて足つきもよい。厳しいコースではペダルの裏を踏むという裏技もあるので、トゥクリップ方式の方がよほど安心して攻めることができるのだ。
 もっとも、これはVelo, Wood Bellの鈴木さんが私の体型や体重を考慮してベストの設計をしてくれたおかげでだ。スチールなので今となっては重量級フレームだし、それなりの費用も必要だった。そして、私の身体が旧式の自転車に過剰適応してしまったことも大きい。もちろん、MCM-TEAMがダメなフレームというわけではない。カーボン製なので重量も軽く、特に多少荒れた高速ダートでの走破性は非常に高い。価格を考えればとてもパフォーマンスの高いフレームだ。それなりの腕があり、マウンテンバイクに慣れている人なら、ダートで高い性能を発揮するだろう。
 そんなこともあって、現在はLIBRA号なき後の通勤用自転車として活躍している。街中でストップ&ゴーを繰り返しながら短距離をかっ飛ばすには、MTBの剛性の高さと手元変速、そして強力なブレーキが非常にありがたい。やや細めの26×1.25サイズのオンロード用タイヤを装着しているが、ロードバイクほど路上のガラス片や路肩の荒れを気にする必要もない。メッセンジャーにマウンテンバイク使用者が多いのもわかる気がする。

フレームGIANT MCM-TEAM (1997年型)
フロントサスペンションROCK SHOCKS JUDY SL (1997年型)
ヘッド小物TIOGA
ハンドルSCCOT AT3-LF
サイクロコンピューターCAT EYE MITY 3 (CC-MT300N)
ステムメーカー不明130mm
グリップ
ラピッドファイヤーシマノ XT 8S
ブレーキ本体シマノ XTR
クランクスギノXP 170mm 46×36T (インナー24Tは装着せず、上の写真から変更)
BB小物スギノ
フロントメカシマノ デオーレ DX(上の写真から変更)
リヤメカシマノ XT 8S
チェーンシマノ 8S
ペダルサンツアー XC-PRO
シートピラーVP リッチータイプ
サドルセラサクセス サイクロプス
ボトルゲージIBERA IB-BC1
ライト単3×4防水ライト+ARAYA製ライトブラケット
テールライトBikeguy RX-6
携帯ポンプBARBIERI テレスコピックミニポンプ
ハブシマノ XT 32H
リヤコグシマノ 8S 12-21T
クイックVICTORY.TI スキューワー
リムMAVIC 217 SUP
タイヤGEAX STREET RUNNER 26×1.25(上の写真はダート用のユッチンソン モスキート)
チューブシュワルベ
リムテープ-
スポーク星 スターブライト #15
ニップルDT アルミ
マッドガードポリスポーツ エックスファイター



★KHS F20-AS

 2005年12月に購入した小径車。
 気が付けば所有車は骨董品ばかり・・・。少しは流行の自転車の勉強もしなきゃ仕事にも差し支える。おりしも18年付き合ったLIBRA号が事故で廃車になり、保管スペースが空いた。10万円以下の半端なロードやMTBでは満足できないこともあり、小径車を選択することにした。
 パーツ類は購入時のままのものが多いが、元々のサドルはクッション性が高すぎて腰が据わらないので、死蔵のブルプロを取り付けた。幅が狭くトゥクリップをつけられないペダルも取り替え、長いステムに替えてハンドルを下げ、乗車ポジションをややスポーティーにした。
 簡単に軽自動車のトランクに収納してお出かけできるのは、何かと便利。走行性能も思ったより悪くない。とは言え、さすがに他の大径車と比べると剛性が不足しており、走行性能に物足りなさがある。折り畳みのジョイント部にガタがあり、ペダリングの度にガタつくのも気になるし、力を入れると長いヘッドチューブ(というかその上部)が、目に見えてしなる。まあ、後者はどうしようもないが、前者はジョイントにスペーサーを挟むことで軽減できないものかなあと模索している。


〜過去所有&今は走らない自転車〜


★LIBRAロードレーサー


 高3の時(1986年)にそれまで乗っていた「カルフォルニアロード」で交通事故に遭い、脊椎圧迫骨折で1か月半入院をすることになった。「カルフォルニアロード」は廃車となり、その保険金を元手に買ったもの。「LIBRA」は名古屋のイシハラサイクル(現チクリスタイシハラ)のブランド。そのイシハラの極楽店でお世話になった(最近のれん分けで独立したらしい)。その頃は先代のおやっさんが本店を息子さんに任せて、極楽店にきていた。話し好きの方で、ロクにモノも買わない私と悪友の相手を良くしてくれ、整備の仕方も手取り足取り教えてくれた。私が大学進学後、帰らぬ人となったのが残念でなりません。
 購入時は「シマノ105」メインのアッセンブリーだったが、やがて「シュパーブプロ」メインに変わり、さらに「シマノ クレーン(言わずと知れた元祖デュラエース)」を手に入れたのを機会に、国産パーツを中心にノスタルジックなパーツ構成に変わっていった。
 PERIGEE号の廃車後は、サンツアー最後期パーツで組み直して通勤用に使用していた。長年の仕様で塗装が劣化してきたので、2001年には塗装の塗り直しもしてブラック一色に。まだまだ愛用するつもりでしたが、2005年10月18日に私に気が付かずに右折してきた車と衝突してホイールやフレームがゆがんでしまい、18年の長い付き合いが終わった。
 購入時の『パーツはグレードアップできるので、フレームは良いモノを』というイシハラのおやっさんの助言のお陰で、長年乗り続けられた。

※通勤用に組み直す前の仕様
フレームLIBRAブランド(ナショナル製と思われる) 570mm(丹下チャンピオンNo.2)
ヘッド小物丹下精機 レビン スチール
ハンドル日東No.55 410mm
ステム日東 パール 80mm
バーテープクッションバーテープ
ブレーキレバーシマノ 600 クイック付き
ブレーキアーチシマノ600 センタープル
シフトレバーシマノ デュラエースEX
クランクスギノ マイティツアー 170mm
フロントギアスギノ 46×32
BB小物スギノ
フロントメカシマノ ジュラエース(2代目)
リヤメカシマノ クレーン
チェーンセディス セディスポーツ
ペダルシュパーブプロ
トークリップゼファール スチール皮カバー付き
トーストラップゼファール 皮
シートピラーシマノ 600EX
サドルブルックス プロフェッショナル
ボトルゲージTA スチール
ボトルシグ
ライトナショナル 単2×3ライト ヤジロベー
リフレクターVIVA ブレーキシュー取りつけ
ハブサンシン ル・グラン 32H
リヤギアサンツアー ウイナー 6段 13-21
リムマビック GP4
タイヤクレメン クリテリウム
スポーク国産 #15
ニップル真鍮







★猛虎弐号
猛虎弐号 その1猛虎弐号 その2
 大学時代の愛車。詳細はここを参照







★ジャイアントPERIGEE
PERIGEE その1  それまで通勤に使用していた700Cミキスト車が事故(後方を確認しないでバックしてきた車に接触した)でフレームが曲がってしまい、代わりに1998年4月に購入した通勤用の新車。駅のそばの駐輪場に放置するので盗難が怖くて(かつて2回盗難に遭っている)大事な自転車ではとても乗っていけない。そのため最初は吊るしのフレームを探してそれまで使っていたミキスト車から部品を移そうと思ったが、修理代にと事故の相手からもらった3万円より安いものは見つからず、結局友人のU君のつてでこいつを購入した。クイックレリーズのついた一番安いのということだとMTBという選択肢もあったが、これまでの部品を活かせることもあり700C車を選んだ。剛性高いフレームと、マッドガードが最初からついていること、ダブルレバーを採用していること(手元変速は取り回しが複雑になるので嫌い)などなかなか値段(定価39,000円を?割引で購入)のわりに良い自転車だった。ただしこの値段で文句を言ってはいけないのだが、ブレーキ用のクイックやアジャスターが全くなく、トップのギア比が低すぎるの(F42×R14)これでは平地でも足が回りきってしまった。あとは好みの問題だが、マッドガードが短いこと、モノステーなのでリヤ用ロックがつかないことが、などが好みに合わなかった。駅まで通勤にはホイールがゴツ過ぎた(#14スポーク36H、35Cタイヤ)ためホイールは#15でフレンチ用のリムを変えて組み直し、タイヤも28Cに交換。ハーフクリップをつけるためにペダルも交換(元々ついていたものは樹脂製でクリップを付けられない)。  と、いろいろ手を加えていたのだが、1999年末にすっころんで壁に激突、フレームやフロントホイールが逝ってしまい敢えなく廃車となりました。

フレームGIANTセミオーバーサイズモノステイ
フロントフォークGIANTユニクラウン
ヘッド小物
ハンドルHL DR-AL9B 410mm アルミシルバー
ステムKALLOY KL80 アルミシルバー 80mm
バーテープクッションバーテープ
ブレーキレバーDIA-COMPE BL07A
ブレーキアーチH.J.HJ994A2カンチ
シフトレバーシマノ RSX SL-A410
クランクSR XR-25 アルミシルバー 24/34/42T 170mm
BB小物CH-48 カップ&アクスル
フロントメカシマノ ACERA-X FD-MC291 28.6 ダウンプル
リヤメカシマノ ALIVIO RD-MC16
チェーンUG-50 ブラウン
ペダルVP-195 BK
トークリップゼファール 樹脂ハーフクリップ
シートピラーKALLOY SP242 26.0X300 アルミシルバー
サドルVL289B BK
ライト富士通単3×4(アラヤ製取付具使用)
フロントハブJOY-TECH JY761FQ 36H 100mm
リヤハブJOY-TECH JY762RQ 36H 135mm
リヤギアシマノ MF-HG37 7S 14-28T
リムMAVIC MA
タイヤパナレーサー パセラ 700×28C
スポーク#15 ステンレス
シートピンアルミシートクランプ 96QT 28.6 クイックレリーズ
スタンドU-LIX
その他ちび丸ベル、強化樹脂グレー泥除



★改造キャンピング車「TOSHI」号

 1993年、友人か結婚するときに引き取ったモノ。もとは京都のヤマネブランドのランドナーに、センターステー追加、キャリアオーダー、ボトル台座増設、ダイナモ起倒レバー、灰皿装備、等々の大改造を施して重戦車化している。
 体力のない私には、とても乗りこなせるものではない。6〜7年の間、床の間自転車になっていたが、元の持ち主に余裕ができたため、返却した。
 誕生秘話と詳細スペックは「平綱家の自由との放埓の日々」をご覧ください。







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