今年初の峠トレ(笑) [千早峠(金剛トンネル)-奥河内くろまろの郷]

2/9のブログの冒頭でちらっと触れたが、ほぼ毎年足を運んでいた台北サイクルショーの中止が正式に主催者から発表された。代わりに5月に特別展が予定されているが、大幅に規模を縮小するようだし、その時点の新型肺炎の状況は予想が難しい。幸か不幸か会期が重なっていたサイクルモードライド大坂に立ち会えることになったが、国内でも新型肺炎が広がり、各種イベントの中止や延期が相次いでいるのが気がかりだ。
先週末は出勤日と雨が続いて走れなかった。昨日も雨で、ようやく今日は晴れた。久々に近所の友人と都合が合い、近所のコンビニで7時に待ち合わせた。しばらくソロライドが続いたが、寒さに弱くなった事もあって平地の追い風ライド(帰路は輪行)を続けていた。低い峠をロングライドの途中にのんびり上るだけだったが、今日は気温が高めなこともあって、実に久しぶりに峠トレーニングをすることにした。考えてみれば標高400m(紀見峠)より高い峠に上るのは今年初めてだ。
千早峠(金剛トンネル)に上ることにして、TORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)で河内長野駅方面に向かう。強い北風に背中を押されて快調に進むが、帰路が心配。今日は連れがいるので、輪行で帰るわけにもいかない。河内長野駅近くのコンビニで小休止。じっとしていると寒いのは寒いが、陽が昇って今までよりはかなり暖かい。予想気温を見て、今日はバーミッツも外してきた。
河内長野駅裏手の諸越橋から、千早峠(金剛トンネル)に向けてアタック開始。久々なので、心拍数170bpmを超えないよう、意識して抑えめのペースで上っていく。観心寺手前の温度計は7度を表示。2月にしてはずいぶん暖かいと言えるだろう。
上りとはいえ緩斜面の多い千早峠(金剛トンネル)は追い風の効果もかなりあるようで、脚が回っている気分になる。とは言えやはり久々のヒルクライムアタックなので、ペースを抑えていても中盤から脚に疲労が蓄積してきた。このままだと終盤の急傾斜で失速しそうなので、その手前の石見川集落の緩斜面付近で意図的にペースを落として回復を図った。
ちょうどそのタイミングで、後ろから来たロードバイクに「おはようございます~」と抜かれてしまった。ちょっと悔しいが、ここは焦らず集落内はペースを抑え、終盤の急斜面に入っても心拍数170bpmを超えないようにコントロールする。負荷を一定に保って上り続けていると、先ほどのロードバイクとの差が詰まってきた。峠が近付いてきたこともあって徐々にペースを上げていき、心拍数は175~180bpm程度まで負荷を上げた。それでも、一気に抜き去れるほど速度差は付かない。先方もこちらを意識してか、それともラストスパートか、ペースが上がったようなので、おとなしく後ろをついていった。
最終盤の約1kmはさらにペースを上げて心拍数182bpmまで上げたが、抜き返すことはできずに峠に到達。先方はトンネルを越えて先に進んでいった。諸越橋からのタイムは47分46秒。自己ベストタイムの43分41秒にはほど遠いし、昨年のベストタイム44分58秒にも差があるが、2ヶ月ぶりのヒルクライムにしては悪くない。
友人も年初以来の遠出とのことだったが、2分と空けずにゴール。しばらく休憩している間にも、女性を含めて次々と自転車乗りが上ってくる。三連休の中日とは言え、冬場の峠にこれだけ人手があるのは驚きだ。
岩見川の温度計が5度だったので、峠の気温はそれと同じか少し低いくらいか? じっとしていると、やはり冷えてくる。今日はここで引き返して大阪側に下り始めたが、バーミッツ無しでも指がそれほど凍えない。標高が下がると気温が上がるのを肌で感じた。
久々の峠トレーニングということもあるが、峠で引き返したのは道の駅奥河内くろまろの郷で開催されるベックオン2020最新ロードバイク試乗会を見学したかったから。
三日市駅方面に下り、烏帽子形公園のある岡を乗り越えて、道の駅に到着したのは10:15くらいだったが、すでのここまで乗ってきた自転車が多数駐められており、多くの自転車乗りが試乗に出ていることがわかる。
会場にある試乗車はハイエンドロードバイクとe-bikeが中心だったが、ディスクブレーキ比率がほぼ100%に近いことに驚かされた。主に空力的理由で採用が遅れていたTTバイクなどもディスク化されており、ハイエンドロードに関しては「新車はディスク」というが流れが完全に定着したことが伺える。一方で、ユーザーがここまで乗ってきた自転車を観察すると、ディスク率は10%未満だった。現時点で使用しているユーザーはまだ少数派だが、今後は一定以上のグレード(シマノならTiagra以上)はディスクブレーキ装着車を購入するのが自然になるだろう。リムブレーキの購入は軽量化にこだわるヒルクライマーなど、ごく一部の用途に限られるようになると思われる。これから数年で、ロードバイクのブレーキが一気に入れ替わるのはどうやら間違いないが、果たして折りたたみ自転車にはどこまで波及するだろうか? メーカーの人間としては考えさせられる機会になった。
主催者に面が割れてるし(笑)、時間的な制約もあって試乗はしなかった。帰路は府道217号線(途中から天野街道と重複)の細道を経由して、丘陵地帯をショートカット。往路と対象的に、横風に煽られ、向かい風に苦しみながらストレスの貯まる走りとなったが、荒山公園の前を通ったので少し梅林を覗いてみた。
品種によるが、見頃の梅の花が多く、見ごたえがあった。新型肺炎の影響で梅まつりは中止になったが、梅林は開放されているのでたくさんの見物客が訪れていた。梅と桜の時期は駐車場が有料になるので、自転車で訪れるのがおすすめ。
12:46に帰宅。今日は春の気配を感じる機会になった。新型肺炎の影響で先行きの不安もあるが、街中に出かけるよりは自転車で郊外を走る方が感染リスクも少ないだろう。個人的にも季節の変化は楽しんでいきたい。
■STRAVA
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■本日の走行記録(自転車)
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2020/02/23 6:49:19
自転車完了: 2020/02/23 11:46:13
バイクタイム: 2:34:54
停止時間: 2:21:47
距離: 58.93 km
平均スピード: 時速 22.83 km/h
登り: 769 m
カロリー: 1554 kcal
平均心拍数: 119 bpm
最大心拍数: 182 bpm
平均ペダルペース: 67 rpm
最高ペダルペース: 120 rpm
今月の走行距離: 541 km
今年の走行距離: 1237 km
先月の走行距離: 696 km
昨年の走行距離: 9346 km
ホイールスタビライザー装着等 [THUNDER他]

昨日は休業日だったので今日の祝日を合わせて三連休だったが、一昨日にSPDクリートの違和感があった右ヒザの痛みが抜けないので、家で大人しくしていた。
それでも必要があって、いくつか自転車をいじった。まずは一昨日にシートポストから脱落した、TORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)のDi2バッテリーの救出。シートチューブの中を覗き込むと落下したバッテリーが見える。逆さにしてショックを与えたり、棒でつついたりしたが埒が明かず、結局BBを一旦外して下から押し出した。
ひとまずは元通りシートポストに装着したが、強いショックが加われば再発する可能性が高い。このところ輪行の機会が多いが、エレクトリックケーブルでつながったシートポストを上げ下げするので断線が怖い。ドロッパーポストを使用するMTB用に、フォークコラム(ステアリング管)に内蔵する方法や、ボトル台座に外装するケースなどもあるようだが、どちらも配線が難題だし、輪行で断線する恐れはむしろ高まりそうだ。
いっそ、ダウンチューブに放り込んでおけないかと思ったが、BB側から挿入するのは難しい。ヘッド側からは試していないが、外からあてがって見る限りこれも難しそうだ。
ふと気が付くと後輪の空気圧がかなり低下していたので、チューブ交換。穴が小さくパンク箇所がわからなかったので、水調べでようやく特定して修理。
TORACLE-COZに続き、息子の通学用自転車「THUNDER(稲妻)」のチェーンガードの一部が外れていたので再装着。ついでに、入手していたパーツを装着することにした。クラブの装備を含めた通学荷物を運ぶために超大型の前カゴを装着しているので、ハンドル操作が重いし、駐輪時に勝手にステアリングが切れて不安定だった。それを改善するためにホイールスタビライザーを探していた。
現行商品で見つけたのはVELO ORANGE製ホイールスタビライザーとRINDOW製ホイール アライメント スタビライザー。どうやらどちらも同じ台湾メーカーのOEMのようだが、ダウンチューブ径に適したRINDOW製を入手した。
この手のスタビライザーの存在は知っていたが、実際に装着するのは初めて。一方の装着金具を手持ちのボルトでフォーククラウン後部に装着。
もう一方はダウンチューブにバンドどめする。構造としては非常に単純で、ハンドルを切るとスプリングの力で中心に戻そうとする力が働く。微調整は後部のツマミでできる構造だ。
経験がないのでどの程度の加減が良いのかよくわからないが、手を離してもハンドルがわずかしか動かない程度にセットした。これで駐輪時の安定性はかなり改善するだろう。走行中も直進安定性が増すはずだが、しばらく息子に使わせて様子をみよう。
もうひとつの作業はTORACLE-S(CARACLE-S 2016試作車)。シフトワイヤーがほつれてきていることに気づいたので、切れる前に交換した。
これで引き続き安心して通勤ライドに活用できる。先週は通勤中にパンク修理が上手くいかず上司に迎えに来てもらうという、恥ずかしい失敗をしてしまった。そんなことを繰り返さないためにも、点検整備を怠らないようにしないと。
ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。
海南まで追い風午前ライド [雄ノ山峠-熊野街道]

中国を中心に新型肺炎が猛威を振るい、自転車業界でも悪影響が深刻になってきている。恐らく明日主催者から発表があると思うが、私の春の動きも変わる決定がなされたようだ。
頭の痛い事態ではあるが、当座できることをやっていくしか無い。そんな訳で今日もTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)で、6:44自宅出走。風速2~3mと結構強い北北西の風が吹く予報に、心を踊らせるのは風を敵とする自転車乗りにあるまじき行為。とは言え、最初から帰りは輪行と決めていれば、風下に向かって走る追い風ライドが楽しめる。
風下は南南東の方向となるので、先日H本先輩に水を向けられた高野山(極楽橋駅)方面も頭をよぎった。とは言え、山間地はせっかくの追い風を活かしきれないのは、先週の吉野ライドで実感した。今日は堺でも最低気温1度の予報で山に入れば確実に氷点下。防寒装備をアップグレードしたとは言え、不安は拭えない。
となれば、斜め後ろからの風となるが南西の和歌山市方面に向かうのが得策だろう。先々週もだが、この冬は何度も和歌山市方向に走っているので、国道26号線バイパスや旧26(府道204号線-府道752号線)を何度も走った。そこで今日はやや内陸の府道30号線で南下した。走行ペースは国道26号線バイパスの方が上がるかもしれないが、内陸寄りを活かして雄ノ山峠を超えれば、孝子峠を越えるより短距離で和歌山市に到達できる。
ほぼ2車線で交通量も多いため、普段はペースがあまり上がらない府道30号線だが、冬の日曜早朝とあって交通量が少ない。最初は西寄りだった風も次第に真北から東寄りに吹くようになってほぼ真後ろから背を押されて快調に南下していく。側道スロープに迂回させられることがない分、今日は国道26号より快適なくらいだった。
何度も通ったルートだけに油断してしまい、泉佐野駅付近で丁字路に突き当たって、「あれっ?」。貝田交差点で斜め左に進むべきところを直進して府道84号線を進んでいたのだ。ここまで来たら国道26号で南下することも考えたが、やはり府道30号線に戻ることにした。
府道247号線で日根野駅方面に向かい、走行時間1時間を越えた8時頃にコンビニで小休止。トイレとカフェイン注入をしたのだが、外でコーヒーを飲んでいたら短時間ですっかり凍えた。空は気持ちのいい青空だが、気温の低さと風の強さで体感温度はかなり低い。
日根野駅そばで府道30号線に復帰。3kmほど回り道しただろうか? やや内陸のこのルートの難点はこの辺りからアップダウンが出てくること。高さはさほどではないが、尾根を乗り越える坂がいくつも続いて体力を削られる。とは言え、海沿いルートをたどっても箱作、淡輪辺りはアップダウンが続くので似たようなもの。今日は追い風が背を押してくれることもあって、それなりのペースで乗り越えていく。
和泉鳥取駅付近で府道64号線に入って、雄ノ山峠へ向かって上っていく。とは言っても大阪側からの上りは傾斜もゆるく、追い風もあって淡々と上っていける。8:48に県境を越えて和歌山県に入ったが、ここはまだ上りの途中。
吉野まで追い風(?)午前ライド [紀見峠-五條-下市口]

すっかり寒さに弱くなり、冬場はさっぱり調子が上がらない。そんな訳で、このところCARACLE-COZの軽さを活かした、片道輪行ライドが続いている。風下に向かって走り、帰路は輪行というイイトコドリの「追い風ライド」だ。
今日は北西からの風ということで、追い風になる南東方面に進むとなるとこれまでのように平地のロングライドとはいかない。どうしても山越えが必須になってくることに加えて、今日は久しぶりに例年並みに冷え込んだ。ちょっと迷ったが、新しい防寒装備のテストを兼ねて、今日は吉野方面を目指すことにした。河内長野から紀見峠を越え、吉野川(紀の川)沿いに遡れば、ほとんど鉄道のそばを通る。いざとなれば途中から輪行で引き返せば良い。
寒さに意気が揚がらず準備に手間取ったが、TORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)で7時前にやっと出走。少しでも寒さに対抗しようと調達した冬用シューズノースウェイブ製Raptor Arctic GTXのクリート位置がしっくりこずに一度引き返して再調整。再出走してもクリート位置はもうひとつだったが、このシューズは脱ぎ履きが大変なので、とにかく先に進んだ。
カイロを入れず、シューズカバーもなしで、足先が凍えないのはさすがというところか。ワンサイズ大きなサイズを選んだので、厚手の靴下を履いても足を締め付けられる感じが少ない。
しばらく走ってもクリート位置の違和感が無くならないので、河内長野駅そばでコンビニに寄り、トイレとカフェイン注入がてらクリート位置を再調整。
もう一つの新防寒装備はハンドルバーに装着したカバー、所謂バーミッツだ。末端冷え性の私だが分厚いグローブはレバー操作がしづらいし、手の大きな私に合うグローブがなかなか見つからない。そこで今回試してみたのがバーミッツだ。予想通り暖かいのだが、これまた予想通り色々不自由はある。下ハンはもちろんだが、カバーに手を突っ込んでいても、レバー操作がやりづらい。正確には、とっさにレバー操作ができる位置に手を移動するのが難しいので、常にブラケットを握っていることになりがちだ。たくさんのハンドルポジションを使えるという、ドロップハンドルの機能が制約されるわけだ。横風の影響を受けやすいことや、何よりカッコ悪いというデメリットも事前の予想通り。
ちなみに、元祖BARMITTSやR250で下ハンでもレバー操作ができる新形状バーミッツが登場している。とりあえずは検証のために安価な旧型(GIYO製)を入手したが、防寒効果は確認できた。 新形状ならハンドルポジションに関しては改善が期待できるが、横風とカッコの点は解消されない。手先の凍えには、バーミッツ以外にも防寒性の高いミトン型グローブや、電熱式グローブという選択肢もある。ただ、スポーツバイクに適した商品はいずれもかなり高価で、消耗品に投資する金額としてはツラい。
ひと息入れてから、南海高野線に並走する国道371号線で紀見峠に向かう。鉄道沿いということもあるが、標高の低い紀見峠ならさほど冷えないだろうと思った。ところが、紀見トンネル前から旧道に入ると、道端には残雪が目につくようになった。残雪だけでなく、パラパラと雪が降ってくるタイミングもあった。ごく弱い雪だし、上りは身体が温まるから良いのだが、下りの冷えが心配だ。
8:55紀見峠着。写真1枚だけ撮って、身体が冷える前に早々に下り始める。幸い、日差しが出てきたこともあって、さほど冷えることなく橋本駅付近まで下ることができた。
トイレを借りるために、橋本駅に立ち寄り。南海高野線とJR和歌山線が一体化した駅舎だ。
橋本駅からは、国道24号線で紀の川北岸を東進していく。県境を越えて奈良県五條市に入り、上野町交差点を過ぎたところに立っているのが、このロボット。以前通過した際にも気になっていたが、今回は停車して観察。
海南まで追い風午前ライド [WAKAYAMA800]

先週は調子が上がらずポタリングレベルだったが、今週は気温も高いし、体調もだいぶ回復した(今日はあらためて腹具合がもうひとつだが)。明日は降水確率が高いので今日のうちに走ることにして、TORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)で、まだ薄暗い6:35自宅出走。
今日は少し強めの風が吹く予報。峠を避けて平地ライドをする限り、往路か復路のどちらかで向かい風との戦いとなるのが自転車の宿命だが、片道を輪行してしまえば追い風だけを楽しむことができる。このところハマっている追い風ライドだが、今日は北東からの風なので、南西の和歌山市方面へ進路を取った。帰りはJR阪和線か南海本線で輪行するつもり。
国道26号線バイパスで南下するパターンを最近何回かやったので、今日はもう少し海寄りの旧26号線(現府道204号線)を辿ることにした。強風とまではいかないが、充分に背中を押してくれる風に助けられ、7時ごろには高石市から泉大津市に入った。
7:12に大津川を渡って忠岡町に入る。このころには陽も昇った。
岸和田市に入り、出走からほぼ一時間で岸和田城に到着した。トイレに寄って、缶コーヒーで喝入れ。
貝塚市を通過し、8:00ちょうど泉佐野駅のそばを通過。追い風のお陰で、ソロなのに概ね30km/h以上をキープできる。