息子の通学用車のハンドル高UP [THUNDER]

「THUNDER(稲妻)」のベース車を利用した息子の通学用自転車は、一応の完成を見ていた。ところが、前傾姿勢のスポーツ車経験のない息子は「腰が痛い」といって乗りたがらない。
GW中に近所を一緒に走ってフォームを見てみたが、スポーツ車に慣れた身には、それほど強い前傾には見えない。単に慣れていないのであれば、しばらく乗って体幹が鍛えられれば痛みは消えるはず。とは言え、中学までは野球を続け、高校に入ってからはハンドボール部と体育会系の息子が乗った途端に痛がるのは、腰に慢性の故障があるのかもしれない。
息子の痛みの質がわからないので、無理に乗せるのは止め、まずはハンドル高を上げて楽に乗れるようにしてやることにした。
すでにステムは前上がりにして、一番高い位置にセットしているので、これ以上どうやってハンドルを上げるか?
ライズの大きなハンドルバーに交換することも考えたが、フォークコラム(ステアリング管)を延長するエキスパンダーが一番安上がりに済むので、通販で購入した。勤務先に突き出しの少ないステムが有ったので、これも頂いてきた。
まずは今装着されているステムを取り外す。ハンドルバークランプを外し、コラム固定ボルトも緩めて抜き取る。
エキスパンダーは2箇所のコラム固定ボルトがしっかりフォークコラムを締め付ける高さになるようスペーサーを抜いて調節。
仕組み上、ステムは装着しなくても、引き上げボルトを締め付ければヘッドパーツは固定されるが、できるだけ高い位置に固定できるようにスペーサーを挟み、ステムを装着してから引き上げボルトを締め付けた。
一年ぶりの自己記録更新 [鍋谷峠-紀見峠]

さすが自転車月間というか、今日はツアー・オブ・ジャパン(TOJ)堺ステージの観戦イベントやシクロジャンブル、TADA集まれ、といったいくつもの自転車イベントのお誘いがあった。とはいえ、先週末はTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作車)が走れない状態だったし、上海出張の疲れもあってトレーニングを休んでいる。
今週末も昨日は出勤日だったので、トレーニングのチャンスは今日しかない。前後ディレーラーの交換で復活したTORACLE-COZの試走もしておきたいので、イベントは不義理をして鍋谷峠に行くことにした。
しばらく前から服部産業のH本さんにお誘いを受けていたので、ご一緒することにした。ちなみに、COZの復活に協力してくれた近所の友人は昨日からブルベ600km参加中。
6:30過ぎに自宅を出走して、近所のコンビニでH本さんと待ち合わせ。カフェイン(コーヒー)を注入して、7時前に再出走。身体がちょっと熱っぽかったが、脚はまずまず回っている。やや雲が多い目ながら晴れた空の下を和泉山脈に向かって南下していく。
山麓の父鬼集落下の温度計は8時前ですでに20度と、すっかり初夏の気温。湿度も高めでショートスリーブジャージとレーパンでも寒さは感じない。
ところが、温度計の下の看板の通り、今日はリフレッシュ活動のため国道480号線旧道が規制されるよう。「国道480外」という意味がわからないし、「通行止」と明記されているわけではなく「車両等の交通規制依頼」という記載が曖昧。軽車両(自転車)まで止められるのかはわからないが、いずれにしても規制開始の9時までには上り切れるだろうと、先に進んだ。
毎度のごとく製材所前の鍋谷橋からアタック開始。序盤はペースを抑えて、というかもうひとつ脚を回せず心拍数は160bpm半ば程度。前回同様に、できるだけシッティング比率を高めてやや重めのギアを踏み込みながら上る。傾斜が急になるところもギリギリまでシッティングでしのぎ、ダンシングは最小限にするよう心がける。
H本さんは例によって斜め後ろに張り付いているので、手は抜けない。中盤からは脚も回り出し、心拍数も170bpm台に上がってきたが、175bpmを越えないように意識した。気温も湿度も高めなので、汗が吹き出しポタポタ落ちていく。
久々に長時間170bpm台をキープしたので、苦しい。ちょっと油断すると160bpm台に落ちてしまうので、必死でペースを維持する。後半は踏み込む余裕がなくなり、腰の痛みも強くなってきたので、ダンシングの比率も高くなってきた。それでも終盤にペースを上げていき、最後は心拍数を186bpmまで上げて鍋谷峠にゴール。
最後は久々に苦しく、脚を緩めたくなったが、何とか踏ん張った。ゴール後はしばらく手がしびれて、荒い息が収まらなかった。
心拍数を190bpm以上にまで上げられなかったので、数値上は追い込みきれなかったとも言える。それでも、タイムはなんと25分34秒と、ほぼ1年前にCOZで初めて上った際に出した鍋谷峠の自己ベストタイムをわずか9秒ながら更新した。昨秋以来、仕事が忙しかったことや、大腿骨のチタンボルト抜取り手術などで、思うように自転車に乗れなかった。峠トレーニングもスタートが遅れたので現時点でのタイムに期待はしていなかったが、過去最高記録が出たことは良い材料だ。
年齢的にも自己ベストを更新するのは年々厳しくなっているが、CARACLE-COZとH本さんの指導のお蔭で50歳になっても記録が更新できた。前半にセーブして(全力を出せなかった)、シッティング主体で上ったことが功を奏したのかは不明だが、走りがギクシャクしていたことを自分でも感じていた。H本さんも、シッティングで引っ張りすぎて、踏めなくなってからダンシングに切り替えることで疲れが溜まっていったように見えたとのこと。現時点ではあえて「シッティング縛り」などの不効率な走りをするのもありだろうが、最終的に長い上りでは省エネ走法が一番早い。効率の良い走り方の練習もしていかなければならないだろう。 (さらに…)
TORACLE-COZ復活 [ディレイラー交換]

先週、先週、丹生都比賣神社への上りで動かなくなったTORACLE-COZのDi2リアディレーラーRD-9070。一気にトップ側に落ちてからはそこから動かず、シフト操作をしてもモーターの唸る音が聞こえるだけ。
管理ソフトE-tubeでも「異常の可能性あり」との判定が下されたが、電動ディレーラーの内部の異常は、ユーザーには手の施しようがない。シマノでもDi2ディレーラー内部の修理は難しいようだ。友人からの借り物だけに頭が痛いところだが、友人は自分も含めた使用期間と走行距離を考えると寿命だろうとの判断だった。逆に謝られてしまい、恐縮。
自腹で直ちに用意できるわけでもなく、代替品も友人の予備を貸してもらうことになったのだが、フロントディレーラーもそろそろ寿命が近いだろうとの友人の見立て。ついては、友人宅で前後ディレーラー、そしてチェーンをまとめて交換することになった。
9070シリーズはすでに供給されていない旧モデルのため、現行のR9150シリーズに変わる。まずはフロントディレーラーをFD-9070から、FD-R9150に交換。歯先のクリアランスが前後で微妙に合わないのは、元からだったのかモデルによる微妙な差なのか? FD台座の角度は調整可能なので、そのうち最適化しよう。
リアディレーラーはRD-9070から、RD-R9150に交換。Bテンションボルトは最も緩めた状態であることを確認。
チェーン長は前後共に最大ギアに掛けてピンと張った状態にプラス1~3リンクが、シマノのマニュアルの推奨長。つまりプラス2リンクが最適長ということだ。
ただし、CARACLE-COZは折りたたみ自転車なので、折りたたみ時の負担を減らすためにシマノ推奨値プラス2リンクが完成車のチェーン長だ。チェーンは2リンク単位でしが長さ調整できないのでピッタリとは行かないが、合計4リンク足して長さを決定(正確にはプラス3.7~3.8リンク程度)。RD-R9150はケージ長が長くなってリア最大30Tに対応していることを考えると、もう少し長めでも良かったかもしれない。接続はシマノ純正のクイックリンクを使用したが、かなり固くてなかなか嵌らなかった。一度嵌れば逆にしっかりした固定力が期待できて安心できる。
インデックス調整は少々手間取った。全てのギアでシフトアップ・ダウン共にスムーズに動作するポイントはかなり狭く、Di2システムとハイロー調整ボルト、Bテンションボルトの微調整を繰り返した。
納得の行くところまで詰めて、無事にTORACLE-COZは復活した。
上海出張の疲れもあって今週末はトレーニングを中止したが、来週はCOZで走り出せる。いきなり遠出は怖いので、近場で新ディレーラーを試してみよう。
ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。
上海早朝散走2日目 [虹橋空港周辺河川巡り]

上海滞在2日目も早朝散走に続いて中国国际自行车展览会(上海ショー)会場へ。サイクルモードの10倍以上の広大な会場をヘトヘトになりながら歩き回った。
とにかく電動ミニベロが多いことが印象で、折りたたみやそうでないもの、ペダルのない純粋なオートバイまで多種多様なモデルが飽きるほど展示されていた。
ソフト変更だけで容易に日本規格に適合できそうなトルクセンサーを搭載したモデルも多く、すでに日本上陸してきているモデルも多い。価格もどんどんこなれてきているので、高い参入障壁を乗り越えて日本市場に進出してくる可能性も否定できない。
詳しくは仕事のSNSでレポートしているので、興味のある方はご覧頂きたい。
身体の関節のあちこちが痛かったが、上海3日目の朝もCARACLE-S Lite(18インチ)試作車で、散走に出た。相変わらずめぼしい目標物は見つけられなかったが、今日は川沿いの公園を狙ってみた。
今日は朝のうちモヤがかかっていたが、上空は晴れているようだった。橋を渡る際に、昇る朝日が霞んだ水面に反射する神秘的な風景が拝めた。
虹橋空港近くには最近整備されたらしいきれいな道路があり、中国国旗が立ち並んでいた。風情はあまりないが、ようやく中国らしい風景に出会えた。
いくつか当たりをつけていた川は近づけなかったり、ドブ川だったりしたが、この道沿いの外环西河は遊歩道が整備されていた。
散歩やジョギング、釣りをしている人もいてホッとする風景。
しばらく川沿いに走って橋の上から撮影。自然というよりは人工の美だが、川沿いの花壇や植林が美しい。
その他の川にもいってみたが、川沿いが整備されていても歩行者しか入れない雰囲気。途切れ途切れで自転車で楽しめるルートではなかった。
上海早朝散走 [虹橋周辺]

中国国际自行车展览会(上海ショー)の視察のため、昨日5/7から上海入りした。かつては入門グレードの一般車中心と言われていたこともあって、同展示会を訪れるのは初めて。
2018年の出展者約1400社、入場者数約12万人という規模は、ユーロバイク(2018出展者約1400社/来場者数約3万7千人)や台北國際自行車展覽會(出展者約1150社、来場者数約3万4千人)と並ぶ世界最大級の自転車展示会だ。ちたみに、サイクルモード東京(2018出展者数172社、来場者数約2万6千人)と比べると、規模は約10倍ということになる。
意外と言っては失礼かもしれないが、いわゆるママチャリのようなシティサイクルの比率は少なく、スポーツ車や電動系自転車などの高額商品が主流だった。子供車が多いなどの特色もあるが、台北ショーと比較しても見劣りしないハイエンド志向の展示会だった。
詳しくは仕事のSNSでレポートしているので、興味のある方はご覧頂きたい。
メインの仕事は商談だが、海外に容易に持ち出せる折りたたみ自転車の製造元スタッフとしては、初めての上海を走るのもお仕事のうち? 今回は現行の20インチモデルより小さい、試作段階のCARACLE-S Lite(18インチ)をひと回り小さいスーツケースに収めて持参した。
上海入り初日の5/7は展示会場着は15時ごろとなり、2時間ほど歩き回ったが、全体の5分の1も回れなかった。取引先と夕食を摂り、ホテルに入ってスーツケースからCARACLE-S Liteを取り出した。
組み立ててスマホホルダーやセーフティライトを装着し、タイヤに空気を注入して、各部をチェック。
準備を整えてから就寝した。
明けて5/8、5:45頃出走。ホテルのある閔行区は上海市のやや西よりにあり、新市街や旧租界といった中心部まではかなり距離があるようだ。長江(揚子江)を見てみたいという気持ちもあったが、早朝の短時間ではとても辿り着けそうにない。
初めての街でもあり、ひとまずは近所を回ってみようと、まずは西に向かって走り出した。残念ながら昨日のような青空ではなく、うす曇り。幸い、雨は降りそうにない。
慣れない右側通行に戸惑うこともあったが、上海の大通りにはほぼ確実に自転車レーン(二輪車レーン?)が設けられていた。加えて、取り締まりが厳しいのか路上駐車が非常に少なく、日本よりずっと走りやすい。この点は同じ中国の深センと比べても、さらに自転車向きと言える。