メカトラで輪行撤退 [蔵王峠-丹生都比賣神社DNF-九度山-橋本]

明日は出社するつもりなので、個人的には今日がゴールデンウィーク最終日。明後日からの上海出張の準備もあるので午前中だけ走っておこうと、TORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作車)で7時前に出走した。

今日はモバイルスタンプラリーWAKAYAMA800の続きで、橋本近辺のチェックポイントを回ろうと思っていた。軽い気持ちで最初に丹生都比賣神社を目指すことにしたが、前回鍋谷峠を越えたばかりなので今日は蔵王峠を越えて和歌山に向かうことにした。

190505_074112今ひとつ脚が回らないので、泉北一号線沿いのコンビニに立ち寄ってコーヒーでカフェイン注入。出走早々だが、ここが山中に入る前の最終コンビニ。府道38号線をひと上りして天野街道に入り、堺・大阪狭山・河内長野3市境付近にある穴地蔵の前を通って天野山金剛寺を目指す。

190505_074536天野街道は軽自動車がやっと通れるくらいの細道なので、地元の農耕者くらいしか通らない。気持ちの良い抜け道だ。

今日もいい天気で、最低気温13度、最高気温26度とかなり暑くなりそう。ショートスリーブジャージとレーサーパンツ、それにウィンドブレークベストとニーウォーマー、アームウォーマーで調整することにした、

190505_080816下里総合運動場の前で車道に出て、下里町の田畑の間を通り、天野山金剛寺の前を通って国道170号線旧道に出る。ここから滝畑ダムに向かう激坂を上っていくと、途中に関西サイクルスポーツセンターがある。伊豆といい、何でサイクルスポーツセンターは一般の人が自転車でたどり着けない山の中にあるのはなぜだろう?

190505_081516ピークを超えて下っていくとトンネルをくぐって府道218号線にぶつかり、右折してもうひとつトンネルをくぐると、滝畑ダムサイト。

道なりに府道61号線に入り、平坦なダム湖岸を飛ばして南下していく。ダム湖の端には8:30頃到着。ここからはしばらく渓流沿いの平坦路で、早朝から多くの家族連れが川遊びに来ている。

190505_083916光滝寺キャンプ場前から、突然、コンクリート舗装の激坂が立ちはだかる。第一弾を乗り越えると一旦平坦になるが、今度は石畳の激坂が現れる。私は勝手に「奥河内のユイの壁」と呼んでいる。

この後も激坂が断続的に現れ、これだけ晴天が続いた後でも路面に水が流れている箇所がたくさんある。前回の鍋谷峠で汚れたTORACLE-COZをクリーニングしたばかりだったが、また汚れてしまう。それでも、CARACLE-COZの重量とギア比の軽さで、さほど苦労なく上り続けることができる。COZで上るのは初めてだと思うが、いつもより楽に感じる。

190505_0858389時前に蔵王峠に到着。なぜかママチャリを押している人は一人いたが、スポーツ自転車とは一台も出会わなかった。

190505_153404和歌山側に下り始めてしばらくして、モバイルバッテリーを収めたホルダーが外れてケーブルでぶら下がった。見ると固定用のバックルが割れて分離している。構造的にいつか壊れるとは思っていたが、このケースは廃番のようなのでもはや入手が難しい。他のサイズや袋が破れてバックルが無事な個体があるので、うまく組み合わせられないだろうか?

充電しながら走行できなくなったので、iPhoneの画面を消してバッテリーの節約に務める。頭の痛いメカトラだが、後から起こる悲劇を思えばこんなのは大したことなかった。

190505_091506お気に入りの絶景ポイント。道路が岬のように飛び出しており、周囲に高い木がないので、270度くらい視野が広がり、紀の川から高野山方面まで、見渡せる。

COZを初めて連れて来たが、晴天の日で幸いだった。

190505_093648急坂を一気に平地まで下って、国道24号線を横切り、県道110号線に入って光谷橋で紀の川を渡る。

190505_100012丹生都比賣神社に向かう県道109号線に入ると、いきなり急傾斜。グイグイ上ってあっという間に紀の川を見下ろすところまで上がってきた。

気温も高くなってきたので、汗が吹き出し、面倒だがニーウォーマーも脱いで半袖半パンのすっかり夏装備。

急傾斜でも順調に上っているが、気がつけば10時。丹生都比賣神社までの上りはようやく半ばで、まだまだ山奥だ。他のチェックポイントを回る余裕はなくなるかもしれないが、ここまで来て引き返すのも癪だ。とにかく、丹生都比賣神社だけには行っておこうと思っていたのだが、上り始めの三谷交差点から約3.5km地点。急傾斜で最ローギアに変速しようとしたところで異変が起きた。

D190505_103948i2デュアルコントロールレバーのシフトダウンボタンを押した途端、軽くなるはずのギアが突然重くなった。再度ボタンを押しても反応しない。やむなく停車して確認してみたが、チェーンはなぜかトップギアに落ちている。シフトダウンボタンやシフトアップボタンを押しても「ウィッ ウィッ ウィッ」とかすかなモーター音を繰り返すばかりでリアディレイラー(RD-9070)は全く動かない。

転倒時などにリアディレイラーを保護するためのRDプロテクション機能が働いたのかと思ったが、ジャンクションAのボタンを5秒以上押す解除操作をしても状況に変化がない。ケーブルの抜き差しをしても復旧しない。iPhoneで検索しても有効な情報は見当たらず、このDi2を貸してくれている近所の友人にも助力を求めたが、FDが正常に動いているので、RD単体の故障である可能性が高いとの意見だった。

結局、約1時間の復旧の試みは功を奏さなかった。残念だが、リア変速が機能しない状態でこれ以上先に進むのは難しいと判断し、引き返して最寄りの駅から輪行で戻ることにした。

190505_105818幸い、Hi側アジャストボルトを締め込むと、チェーンの位置をずらすことができた。トップから6速目の17Tに固定して、上ってきた道を引き返した。

最も近いJR和歌山線妙寺駅から輪行しようと思っていたが、平地まで戻って少し走ると、リアが変速できなくても結構走れる。JR和歌山線は単線で本数も少ないし、九度山駅まで走れば南海高野線だけで自宅近くまでたどり着ける。

190505_111658そこで、紀の川南岸を自走で東に向かった。追い風でもあり、ちょっとギアが軽く感じるときもあったが、53x17Tの組み合わせは結構快適だった。

190505_112046九度山駅近くでは、ちょうど真田まつりが開催されていた。興味はあったがすでに予定よりずいぶん遅れているし、トラブルを抱えた身では楽しむ気分にもなれないので、祭りは素通り。通り道の道の駅 柿の郷くどやまWAKAYAMA800のチェックポイントだったので、スタンプだけゲットした。これで、6個目のポイント。

190505_112346紀の川支流の丹生川や、真田庵、九度山駅周辺にも観光客で賑わっていた。人でごった返しているし、九度山駅から乗車しても休日は直通列車がなく、橋本駅で乗り継ぐ必要がある。ここまで余裕で走れたので、このまま橋本駅まで走ることにした。

九度山駅を過ぎると小さな峠があるが、フロントを変速して難なく乗り越えた。この調子ならフロントだけの二段変速でも、紀見峠を越えられるんじゃないかという不遜な思いも浮かんでくる。とは言え、時間が遅くなったこともあり、やっぱり橋本駅から輪行しようと決定。

190505_114722和歌山県の整備するサイクリングロードの青線が、堤防上に引かれていたので入ってみたが、以前は途中で未舗装路になった道がきちんと整備されていた。

キャンピング車の外国人二人連れや、ロードバイク数台とすれ違いながら、橋本駅対岸までやってきた。

190505_114916サイクリングロードはまだ東に続いているが、橋本橋を渡って橋本駅前へ到着したのは、12時頃。結局、約15kmフロントのみの2段変速で走ってきた。

ヨメさんには昼食までに帰れない旨連絡済みだったので、食事処を探したが駅前の喫茶店や食堂は軒並みゴールデンウィークでお休みだったのが驚き。駅前にはコンビニも無く、少し離れたコンビニでパンを買って駅前で輪行準備。

190505_120728TORACLE-COZを折りたたんで、こんなときに備えて常備している輪行袋に収納。長距離の持ち歩きに備えてショルダーストラップも持参しているが、今回も出番なし。6kg台の超軽量自転車なので、短距離なら車体を掴んで持ち歩ける。

190505_122026階段の上り下りもあったが、それほど苦にならずホームまでやって来た。外国人を含め、それなりに観光客はいるが、ほとんどはJRから乗り換えて高野山方面に向かうようで、今から大阪方面に向かう客は少ない。発車まで時間があったので、ホームでパンを齧る。

190505_122458COZの折りたたみサイズはCARACLE-Sに比べればかなり大きいが、700Cロードバイクに比べれば格段に小さい。座席の端に固定すれば、他の乗客の迷惑にはなりづらいだろう。私はヘルメットのストラップを使って固定することが多い。

190505_130900難波行き急行に乗車し、急行停車駅の北野田駅で下車してCOZの輪行を解く。平地なら充分走れるので、乗り換えてまで自宅に近い駅に行く必要は感じなかった。

190505_131646COZの専用輪行袋「トレバッグCOZ」は、手のひらサイズの超コンパクトサイズ。これならサドルバッグの片隅や、サイクルジャージのポケットに収めておけばさほど負担にならない。トラブルで途中撤退となったが、スムーズに帰ってこられたのはCOZの折りたたみ機能のおかげだった。

190505_143607北野田駅から6.7km走って自宅に帰り着いたのは、13:45頃。予定よりずいぶん遅くなってしまったが、リアディレイラーの状態をDi2のメンテナンスソフトE-tubeでチェックしてみた。

結果は「異常の可能性があります」とのこと。一時的なプロテクション機能などではないようだ。高価なパーツ、それも借用品が故障したのは頭が痛い。復旧させる方策を考えなければ。


■コースマップ

■#relive

relive190505
Relive ‘190505 メカトラで輪行撤退 [蔵王峠-丹生都比賣神社DNF-九度山-橋本]’

■本日の走行記録(自転車)

cyclemeter190505CyclemeterGPSの記録
スタート: 2019/05/05 6:48:55
自転車完了: 2019/05/05 12:02:28
バイクタイム: 2:57:57
停止時間: 2:15:30
距離: 59.56 km
平均スピード: 時速 20.08 km/h
登り: 952 m
カロリー: 1981 kcal
平均心拍数: 127 bpm
最大心拍数: 170 bpm
平均ペダルペース:  56
最高ペダルペース: 130 pm
今月の走行距離:  180 km
今年の走行距離: 3134 km
先月の走行距離:  760 km
昨年の走行距離: 7965 km

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これまでのコメント

  1. […] 先週、先週、丹生都比賣神社への上りで動かなくなったTORACLE-COZのDi2リアディレーラーRD-9070。一気にトップ側に落ちてからはそこから動かず、シフト操作をしてもモーターの唸る音が聞こえるだけ。 […]

  2. […] ついでに道すがらのWAKAYAMA800のスタンプポイントに寄れないかと思ったが、先日メカトラでたどり着けなかった丹生都比賣神社は途中まででもかなりの上りで、ここに寄って午前中に帰宅するのは難しいだろう。 […]

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