鍋谷峠の自己記録大幅更新 [TORACLE-COZシェイクダウン]

昨日の作業で、シェイクダウン(チェック走行)の準備が整ったTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作車)。折しも、今日は服部産業のH本さんに、ノリクラ(マウンテンサイクリングin乗鞍)に向けた鍋谷峠トレーニングのお誘いを受けていた。トラブルがあったら迷惑を掛けるのでちょっと迷ったが、やはり早く試してみたいし、H本さんも新モデルを見たいだろうと都合のよい解釈をして、COZで出かけることにした。

180527_0904526:45に近所のコンビニで待ち合わせ。すでに待機していたH本さんは、Wilier製ゼロ・セッテ。泣く子も黙る、フレーム700g台の超軽量カーボン製ロードバイクだ。

今日はダラけた走りはできないと、出掛けにコーヒーでカフェインを投入してから、鍋谷峠へ向かう。おかげで脚はまあまあ回るが、やはり最初はCARACLE-Sとの特性の違いに馴染めず、手信号を出すだけでもふらつく。ダンシングもギクシャクするし、ヒザがiPhoneホルダーやハンドルに当たるので思うように動けない。手応えのないDi2の操作にも不慣れで、しばしば逆シフトしてしまう。

どうにももどかしい感じだったが、それでも加減速はスムーズだし、路面の振動がマイルドに伝わってくる上質な乗り心地はさすがカーボンファイバー。TORACLE-Sより3kg以上軽いせいか、アップダウンのあるコースでダンシングをしなくてもペースを維持しやすい。逆に言うと、軽さに任せてついつい踏み込んでしまうという、初心者にありがちなペダリングをしてしまう。アプローチから、結構脚を使ってしまった。

180527_074116天気はほぼ快晴で、気温もそれほど低くない。気持ちのいい自転車日和で、行く手の山々もくっきり稜線を見せている。

180527_075202いつものアタック開始地点、製材所前の鍋谷橋で一時停止。せっかく身体が動き出しているので、息が少し落ち着いたら、すぐに再出走。

COZで長い上りは初めてなのだが、傾斜がきつくなるとさらにダンシングがしづらくなる。ハンドルにヒザが当たらないように重心を後ろに持っていくが、それでもiPhoneホルダーやステムにヒザを何度もぶつけて痛い思いをした。腰への負担を避け、貧脚を補うために、私はダンシングを多用する。腰痛が以前より落ち着いたので、少しはシッティングが増えているが、それでも鍋谷峠なら普段は半分以上は腰を上げている。

思うようにダンシングができず、シッティング主体で上るのはかなりもどかしくストレスを感じる。加えて何度もミスシフトをして失速してしまう。それでもコーナーの度に立ち上がりでグイグイ踏み込めるのはやはり軽さの為せる技だろう。しかも、H本さんが斜め後にピッタリと付いてプレッシャーを掛けてくれるので、手を抜けない。心拍数は理想的な175~180bpmにかなりの時間キープすることができた。

180527_082157力を使い切れなかったせいもあるが、ラストスパートをかける余裕もあり、最後は心拍数193bpmまで追い込んで鍋谷峠にゴール。

体感的には追い込みきれなかった不完全燃焼感が残ったが、タイムを確認すると25分43秒と目を疑う好成績だった。これまでのベストタイムが2728だったので、一気に6.4%短縮したことになる。一般的に目安とされる「鍋谷峠×3=ノリクラ」というタイムの公式から言えば、ノリクラで5分以上のタイム短縮が望めるということだ。

CARACLE-Sも、鍋谷峠やノリクラで700Cロードバイクを上回るタイム出せるヒルクライムに強いモデル。だが、COZはポジションが合わず、操作も不慣れな状況にも関わらず、初回からSの記録を大幅に更新した。やはり、軽さは正義だと思い知らされる結果となった。

鍋谷峠着は同時だったので、H本さんは「(COZは)フレーム価格50万円のゼロ・セッテと対等」とフォローしてくれた。もっとも、ゴール後しばらくは肩で息をして話すのも苦しい私に対して、H本さんはラストスパートにも飄々と貼りつき、ゴール後も大して息が上がっていない。H本さんも今期のベストタイムとのことだったが、実は昨日も鍋谷峠を2本上っているとのこと。24時間以内に3本も上れる脚力がうらやましい。

ぴったり貼り付いていたH本さんのパワーメーターによると、平均パワーは約180W。私の体重だと190~200W程度だろうとのこと。また、TORACLE-S(CARACLE-S 2016試作車)で上っているときよりも、コーナーでのパワーダウンからの回復が5秒くらい早かったとのこと。何十回も続くコーナーの度に差がついていたのであれば、タイム短縮も納得だ。

COZのポジションや操作に難があるとは言っても、全力走行でなければ大きな支障はない。体力を使い切るところまで追い込めなかったので、ある意味余力もある。足を伸ばして和歌山側に降り、紀見峠を越えて帰阪することにした。

紀の川沿いで東西に移動する場合、主に3本のルートが有る。北から「広域農道」「国道24号線」「紀の川南岸(県道13号線、国道370号線、県道55号線等)」だ。細かいことを言えば大和街道や、土手上の遊歩道などもある。余力があると言っても、「(アップダウンの厳しい)広域農道は止めましょう」と主張。今回は国道24号線で東に向かうことにした。

国道480号線の和歌山側を下っていくと、COZはCARACLE-Sよりかなり安定している。ハンドリングに慣れてきたこともあるが、コーナリングもスムーズでに気持ちよく下って行ける。車輪径がやや大きいことや、カーボンファイバーの振動吸収性が貢献しているのだろう。途中で落とし物をしてちょっと引き返したが、CARACLE-Sだとそれなりに苦労する上り返しがかなり楽なことにも感心させられた。

県道125号線のめのこ峠を乗り越えて国道24号線まで下り、東に向かう。国道沿いの見どころをH本さんにいくつか教えていただいた。まずは笠田小学校の北隣にある妙楽寺境内の大楠。今回は小学校越しに遠くから眺めただけだが、いずれ訪れてみよう。

180527_091955お次は「こだわり」「イノシシ肉直売」「生け捕り 手づかみ」という看板のある謎の施設。一見するとかなり乱雑に物が散らかった印象で、お店には見えない。探偵ナイトスクープなどでも取り上げられているらしく、おりに入ったイノシシが獣臭を発していた。

180527_092144少し進むとこれまたテレビネタ。NHKの鶴瓶の家族に乾杯で取り上げられた「二軒目飯店」。和歌山ラーメンとチャーハンが美味しいらしい。昼飯ドコロとして憶えておこう。

180527_092256すぐ先にありながら、こちらは鶴瓶が素通りしたお店がこちら。こちらも和歌山ラーメンのお店で餃子が美味しいとのこと。店名は「笑福亭」。笑福亭鶴瓶が素通りした「笑福亭」というネタ。

H本さんにツーリング企画のネタになりそうな情報を仕込んでいただいた後は、橋本市街地まで気持ちよく疾走。

帰路の紀見峠は全力アタックなどはせずのんびり上ったが、いつもよりかなり楽に感じた。上りながらH本さんにハンドルにヒザが当たることについて相談したら、ダンシングのやり方もあるが、単純にハンドルが近いのではないか? とのこと。ブラケットポジションが遠く感じているのでためらいもあるが、試しにステム長を伸ばしてみよう。H本さん曰く、少しずつ伸ばすのでなく一気に2cm程度伸ばしてから詰めてくる方が、効果がわかるとのこと。2cm長い110mmステムはすでに用意しているので、試しにこれを装着してみよう。

装着しているハンドルは110mmとかなりリーチが長めなので、ショートリーチバーを入手してブラケットポジションを調整することも考えている。

河内長野駅方面に下る途中で、南海高野線の単線時代の軌道跡にある遊歩道(トトロ道)に入ったが、やや荒れた路面でも振動がマイルドで、楽に下ることができた。これまたカーボンの振動吸収性のおかげだろう。

河内長野駅付近からは国道310号線を走り、福田交差点でH本さんと別れて11:40ごろには帰宅。シェイクダウン(チェック走行)は課題もいくつかあるが、充分に走行性能を体感できる仕上がりだった。ハンドルポジションなどを調整し、私がDi2に慣れればもっとポテンシャルを引き出せそうだ。これからが楽しみだ。

 

■コースマップ

■#relive

relive180527b

Relive ‘鍋谷峠の自己記録大幅更新 [TORACLE-COZ シェイクダウン]’

■本日の走行記録(自転車)

cyclemeter180527sCyclemeterGPSの記録
スタート: 2018/05/27 6:33:02
自転車完了: 2018/05/27 11:38:50
バイクタイム: 3:36:25
停止時間: 1:28:57
距離: 87.39 km
平均スピード: 時速 24.23 km/h
登り: 989 m
カロリー: 2822 kcal
平均心拍数: 140 bpm
最大心拍数: 193 bpm
平均ペダルペース: — rpm
最高ペダルペース: — rpm
今月の走行距離:  602 km
今年の走行距離: 3512 km
先月の走行距離:  710 km
昨年の走行距離: 8853 km

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これまでのコメント

  1. […] 先週末は、峠でシェイクダウン(チェック走行)を行ったTORACLE-COZ(CARACLE-COZ試作フレーム)。ポジションやDi2の操作にストレスを感じながらも、鍋谷峠で自己記録を大幅に更新することがで […]

  2. […] 中盤からコーヒーが効いてきたのか、やや脚が回りだして心拍数も170超を維持できるようになってきた。絶好調とは行かないが、最後は心拍数189bpmまで追い込んで、鍋谷峠へゴール。暑い中でも自転車乗りは多かったが、1台も抜かれず、ロードを3台抜いて上りきった。それでも、タイムは27分22秒と05/27の25分43秒よりかなりのダウン。序盤の不調が祟ったのだろうが、それでもCARACLE-Sのベストタイム27分28秒よりは短縮している。 […]

  3. […] 最後はもうひとつ追い込みきれず、最大心拍数は185bpm止まり。タイムは26分34秒で鍋谷峠にゴール。5月に出したベストタイム25分43秒には及ばなかったが、先週よりはかなり改善。今日はいい条件だったが、もうひと息の追い込みが必要だ。 […]

  4. […] 今日は5月に続いて服部産業のH本さんにご指導頂くことになった。6時に近所のコンビニで待ち合わせたが、10分前に到着すると、すでにH本さんはWilierゼロセッテで待機中。TORACLE-COZ(CARACLE-COZ試作車)の私はカフェイン(コーヒー)だけ注入させてもらって鍋谷峠に向かって出走した。 […]

  5. […] タイムは26分08秒。残念ながら、5月にH本さんとご一緒した際のベストタイム25分43秒には及ばず。前半~中盤に抑えすぎたのかもしれないが、前半楽をした割りには悪くないタイムだ。当 […]

  6. […] 終盤は徐々にペースを上げたが、カーブの出口などでシッティングで「踏める」力が残っているのは、このところのトレーニングの成果か? 残り数百メートルでラストスパートを掛け、ダンシングで最高心拍数を185bpmまで上げてピークに到達したのが8:45頃。28分ジャストというタイムは、ベストタイム25分43秒と比較すればまだまだだが、今シーズン初めてとしてはまずまずか? […]

  7. […] 上は追い込みきれなかったとも言える。それでも、タイムはなんと25分34秒と、ほぼ1年前にCOZで初めて上った際に出した鍋谷峠の自己ベストタイムをわずか9秒ながら更新した。昨秋以来 […]

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