TORACLE-Sが「自転車日和」vol.60掲載

雑誌「自転車日和」vol.60(2021/11/05発売)の特集『かぶらない自転車選び』に私のTORACLE-Sが掲載された。
これまでも辰巳出版さんには自転車日和やムック本に度々掲載してもらっているが、今回は「折りたたみ自転車&スモールバイクCUSTOM 2021」以来の掲載。
facebook等で「かぶらない自転車」を募集しているのを知り、これまでの愛車の中でも最も独自性の強いTORACLE-S(CARACLE-S 2016 試作車)を応募した。画像は乗鞍山上畳平から北アルプスをバックに撮影した、全日本マウンテンサイクリング(現 乗鞍ヒルクライム)2016ゴール後のもの。
世界最小を謳う20インチ折りたたみ自転車を、ヒルクライム仕様にカスタマイズしただけでもかなり特異だ。加えて、塗装試作フレームをベースにしてタイガースをイメージした黄色と黒のカラーリングに応援旗まで装着した悪趣味な仕様は、他の誰もマネをしようと思わない(笑)。
文中にあるように、こいつのお陰でノリクラで90分の壁を破り、スズカエンデューロではチームで優勝、ソロで7位に入った。残念ながら事故により代替わりさせたが、私が最も競技に打ち込んだ時期を支えた相棒を忘れることはない。
串柿の里下見? [蔵王峠-鍋谷峠]

暖かい日が続いて実感の無いうちに、気がつけば11月。11月後半に串柿ツーリングを主催することを恒例にしていたが、ここ数年は仕事や体調の都合でなかなか本格的に開催できずにいる。2019年に久々に開催したものの、昨年はコロナ禍でそれどころでは無かったし、そうで無くても鍋谷峠が通行止めだった。今年も11月にイベントや仕事が続くため、募集を掛けて本格的な開催は難しいと思っているが、身内でサクッと行く機会くらいは作りたい。そこで、今日は様子見に行ってみることにした。
TORACLE-COZ(CARACLE-COZ DB)で6:22出走。最も取り組みやすいルートである蔵王峠を越えて、最も串柿の多い大久保集落を目指す。まずは蔵王峠の上り口になる滝畑ダムに向かう。ツーリング主催時は距離を短く車の少ない天野街道を辿ることが多いが、今日は一人なのでペースの上がる国道310号線で河内長野駅方面に向かう。天気は下り坂とのことだが、山並みもきれいに見え、今日は雨の心配もないようだ。
河内長野駅が近づいたところでひと休みして、カフェイン注入。不調というほどでもないが、少し身体が重いので喝入れ。11/3に信貴山サイクルロゲイニングの下見をした際にも暑いくらいだったし、今日も最低気温13度と昨日より3度高い予報だったので、ショートパンツにニーウォーマー、上着は薄手のロングジャージで出走したが、さほどの寒さは感じない。
本町(七つ辻)交差点で、府道218号線の南側を並走する裏道に入り南西に向かう。河岸段丘のへりを進むこの道の両側はほぼ住宅地だが、恐らく古くからの道だろう。車が少ないのでイベント時に使えそうだ。
最後は河岸段丘を降りて石川を渡る道にぶつかって終点。橋を渡って石川の南側を進むことにした。
花の文化園の前を通るが、さほど交通量は多くなく、景色の良い場所もある好ルート。
信貴山サイクルロゲイニング下見

昨年、同僚のI井さんとその友人O川さんが組んで出場した信貴山サイクルロゲイニングに、今年は私と技能実習生のライアンも加わり、CARACLE発売元テック・ワン関係者4人で参加することになった。本番に先立って、4人で昨年のチェックポイントの一部を回って練習しておくことにした。
まずは社員3人がテック・ワンに朝7時集合・・・のはずが、出走に手間取って数分遅れた。私とI井さんがCARACLE-COZ DB(ディスクブレーキ)で、ライアンはCOZ RB(リムブレーキ)。
早速出走し、自転車道で大和川を遡る。今日はいい天気で、気温もそれほど低くないので、走りやすい。
大正橋で待機している間にも次々自転車乗りが過ぎていく。太子町在住のO川さんも無事合流。
4台並んだCARACLE-COZ。3人がテック・ワンのスタッフとは言え、なかなか無い風景だ。
O川さんのCOZは世界に1台しかない、試験塗装のメタリックグリーン。目立ち度は抜群で、多くの人に声を掛けられるとのこと。 (さらに…)
2年ぶりのブルベ参加 [BRM1023(旧BRM124)近畿200km泉佐野 榛原往復]

前回のブルベ参戦がブルベカード紛失でDNF(途中リタイヤ)となり、リベンジの機会を探っていた。ところが仕事の多忙でなかなかスケジュールが立てられず、昨年からのコロナ禍でブルベに限らず自転車イベントは中止が相次いだ。府県をまたいだ長距離トレーニングも難しい時期が長かったので、すっかり身体能力が衰えてしまった。それでもコロナ禍が落ち着くことを期待して、仕事が多少は落ち着く冬場に開催されるBRM124近畿200km泉佐野 榛原往復に同僚と2人で申し込んだのだが、これもコロナの感染拡大で今日10/23に延期となった。
コロナ禍の動向が予測できない中で、多忙な時期に他のブルベに申し込むのもはばかった。しかも延期になった今日は出勤日だったので、2人もスタッフが抜けるのは無理だなと参加を諦めていたが、事情を知った上司が勤務中に参加することを許可してくれた。そんな訳で、仕事として参加することになった今回のブルベ。700Cロードバイクのメーカーなら好成績で完走することが期待される。体力低下を実感しているだけにプレッシャーとなるところだ。ところがCARACLEは折りたたみ自転車なので、DNFとなってもタクシーや公共交通機関でさっと撤退すればそれはそれでメリットをアピールできる。
そんな訳で逃げ道を確保して、試走を合わせれば4回も走ったコースで気楽に望むBRM1023(旧BRM124)近畿200km泉佐野 榛原往復(名称変更)レポート。
フッと目が覚め、時計を見ると3:25。目覚ましの鳴る3:30の5分前に起床して朝食を摂り、5時過ぎに一緒に参加する近所の友人に車で迎えに来てもらい、スタート地点であるりんくう公園近くの駐車場にデポしたのは5:40頃。やや雲は多いが月が煌々と輝く空は雨の心配はないだろう。輪行袋に収めたTORACLE-COZ(CARACLE-COZ DB)を組み立てる。収納スペースの小さなCOZ専用輪行袋(トレバッグCOZ)は携行するためにサドルバッグの底に収めている。現地での荷物の出し入れは最小限にしたいので、車での運搬には他社製の700C用輪行袋を使用した。
組み立てや諸々の準備を終えてスタート地点のマーブルビーチ前のりんくう公園にやって来たのは6:15頃。すでに10数人の参加者が集まっていた。だんだん明るくなってきたが、まだ月は天空に輝いている。
受付を終えて、旧知の方々と久々の再開を祝して記念撮影。ぺこちゃんさんはついにブルベ初参加とのこと。Iさんはペコちゃんさんをサポートし、無事に2人で完走されたとのこと。
COZオーナーでもあるIさんが、私のTORACLE-COZと記念撮影。COZオーナーだけあって違和感が無い(笑)。結局トップチューブバッグは脚に当たるのが嫌で装着を止め、モバイルバッテリーを振動吸収ゲルを挟んでトップチューブ上面にテープでぐるぐる巻きにして固定。台所用ラップを巻いて防水し、念のためベルクロテープも巻いておいた。雨の可能性は無いと判断してワンタッチマッドガードは外した。ワイド化を活かすためにタイヤの空気圧を7.0→6.8BARにわずかに下げた。他はほぼ先週の試走時と同じ仕様。
6:30過ぎからブリーフィング開始。折返しのPC2がコンビニの閉店で変更され、ゴールが樽井公民館に変更されたことを除けば大きな変更は無いようだ。日程変更のせいもあるだろうが、かなりDNS(未出走)が多いとのこと。エントリーリストによると、7時組と8時組を合わせてエントリー103人のうち40人がDNS。普段と比べれば4割減ということで、ちょっと寂しい感じだ。
ブルベ直前120km走 [雄ノ山峠-紀見峠]

いよいよ来週はブルベ本番。さっぱりロングライドトレーニングに取り組めないまま前週となり、さすがにお尻に火がついてきたので、珍しく午後まで走ることにした。ここから慌ててトレーニングに取り組んでも成果が上がるはずもないが、機材チェックと現状の身体能力を把握して当日の戦略を考える材料にはなるだろう。となれば、一部だけでもブルベコースを走って、シミュレーション精度を高めたい。折よく、今日は少なくとも午後まで晴天の予報。しかも風向きが早朝は東風で、午前中は弱い北風を経て西風に変わる予報。雄ノ山峠を目指して南西に向かい、峠を超えて紀の川沿いに東進するブルベのコースを進む間、上手く行けばほとんど追い風になる。
昨晩の睡眠が浅く、腹具合ももうひとつで、出走がちょっと遅めの6:39出走。TORACLE-COZは普段から大型サドルバッグや革サドル、マッドガードを装着しているので、ほぼブルベ仕様と言っても過言ではない。今回追加するのは2点のみ。ひとつは、iPhoneの充電とライトの電源に使用するモバイルバッテリーの携行を主目的にトップチューブバッグを装着。もうひとつはタイヤを7/8インチ(23mm)幅から1-1/8(28mm)幅に太くしたこと。最近は700Cロードでも太めのタイヤが流行りだが、ちょっと前までヒルクライム主体で活動していたので、重量増になる太めのタイヤに全く関心がなかった。とは言え、最近はツーリング的な使用法がメインになってきているし、トレーニング不足の身体には太いタイヤのクッション性がありがたいことも確かだ。ブルベでも後半にバテた時に辛さを軽減してくれる効果を期待しているが、本番前に走行感を確かめておきたいし、空気圧をどうするかも考えたい。今日はちょうどよい機会になるだろう。
雲ひとつない青空の下、まずは府道36号線を西に向かう。期待通りの追い風で、ひとまず交換前と同気圧に設定したタイヤのクッション性も向上したように感じる。それでも微妙に走行感が重いように感じるのは、体調のせいかタイヤのせいか判別できない。
府道36号線でJR阪和線を越えるのに、自転車は横断歩道を押し歩きする必要があるし、距離も少し伸びる。手前で左折して踏切のある場所でJRを越えようとしたが、最短距離を辿ろうとしたら道が途切れて結局遠回りするはめになった。
ちょっと時間をロスしたが、国道26号線に出て南下(正確には南西に)していく。追い風気味で、次第に脚も回りだしたが、巡航速度がなかなか30km/h台に上がらない。最近はタイヤが太い方が路面抵抗が減るとの説が流布されているし、同じPanaracerミニッツ・タフを同じ空気圧(7気圧)に設定している。重量増は前後でわずか50g程度で、上りや加速時ならともかく、巡航時に影響が出るとは思えない。
速度低下は体力低下や体調が原因である可能性もあるし、その程度の微妙な差ではある。一方で走破性や安定性は明らかに増している。当たり前だが、のんびり走るなら太いタイヤの方が快適だ。
平常は1時間に一度を目安にコンビニ等で休憩するが、今日はブルベ本番と同様にできるだけ信号とPC(チェックポイント)以外では停車しないように心がける。ブルベで時間を節約するには速く走るより、ゆっくりでも止まらない方が効果的なことはこれまでの体験で学んでいる。
まずまずのペースで8時頃には走行距離28kmを越え、樫井川を越えて泉南市に入った。このまま雄ノ山峠を目指すつもりだったが、以前参加した時とはゴール地点が変わっているので、未走区間を確認しておこうと思い立った。Googleマップに細道をジグザグと導かれ、ゴール地点の樽井公民館に立ち寄った。