「1マス戻る」でプラス25km [周遊スタンプラリー泉州・和歌山CycleRide2022秋]

先々週の信貴山サイクルロゲイニングは雨の中で惨敗に終わり、先週末は土曜は出勤日、日曜は雨中ロゲイニングで汚れたTORACLE-COZ2(CARACLE-COZ DB)の分解整備となった。11/23(祝)は雨で試乗イベントが順延になったが、いずれにしても雨では走れない。昨日土曜も出勤日とあって、2週間ぶりの本日、ようやく出走の機会がやって来た。

毎年見に行っている串柿のシーズンもそろそろ終盤だが、やりかけのスタンプラリー3種が中途半端になっている。こちらも開催期間が限定されているのでのんびりはしていられない。今日は周遊スタンプラリー「泉州・和歌山」CycleRide2022の「和歌山・岬周遊コース」を一気に回ることにした。といって、自走だと160km超えになる見込みで、今の脚力では完走すら危ういし、明日の仕事に差障るのは確実。そこで輪行で和歌山入りしてコースを回り、余裕があれば自走で帰宅する計画を立てた。時間的体力的に厳しければ輪行で撤退することも織り込んだ、柔軟なプランだ。

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まずは6:03に自宅を出走して、最寄りの快速停車駅であるJR阪和線鳳駅へ向かう。最低気温12度なら薄手のロング上下にウィンドブレーカーを重ねると暑いほどで季節を見誤るが、日の出はすっかり遅くなった。チェーン洗浄やフリーの分解清掃まで行ったTORACLE-COZ2は快調。

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6:21には薄明るくなった鳳駅に着き、輪行準備開始。

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まずデュアルコントロールレバーに、試作品のシフトスイッチブロッカー(仮名)を装着。電動変速Di2は移動中に輪行袋や立てかけた壁の圧力で変速スイッチが押されたままになり、ディレイラーのモーターが動き続けてバッテリーが消耗することがある。いざ走り出そうと思ったらディレイラーが動かなくてガックリという経験が、私にもある。有線接続の10~11速世代は、途中でエレクトリックケーブルを外して物理的に変速スイッチを無効化できたが、デュラエースR9200などの12速Di2は無線接続になっている(リムブレーキモデルを除く)。例えディレイラーとバッテリーを繋ぐエレクトリックケーブルを外したとしても、レバー側のバッテリーの消耗は防げない。となると、レバー内蔵のバッテリーを外すしかないわけだが、頻繁な開閉を想定していない部分の開閉は破損やパーツ紛失の恐れもあるし、COZのオーナーに輪行のたびに左右のレバーからバッテリーを抜くなんて作業はさせられない。

そこで、物理的にスイッチをブロックするパーツを作ったのだ。これなら、はめ込むだけなので大した手間にはならない。商品化には解決が必要な課題がいくつかあるが、ひとまず試供品をCOZの12速Di2モデルに添付している。

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折りたたむ過程でQuick-it(折りたたみ着脱カプラー)のオス側チタンボルトに保護キャップを被せ、ブレーキキャリパーにパッドスペーサーを挟むといった手間はあるが、油圧+Di2のCOZでも輪行のための折りたたみ作業はさほど難しいものではない。雨の心配の無さそうな今日はマッドガードも装着していないので、ひと手間減る。

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専用輪行袋に収めて、輪行準備完了。ショルダーストラップも携行しているが、重量の軽いCOZなら片手でトップチューブを掴んで移動できるので、よほど長距離歩く時でなければ使わない。

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ロードバイクスタイルのCOZには少し不釣り合いだが、歩行に適したソールのSPDシューズを履いてきた。さすがのミシュランソールで、これなら輪行袋を担いでの移動も全く不安がない。

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改札を通過した途端に入線してきた6:34発の関空・紀州路快速に乗り込み、輪行袋を固定。関空利用者の大きな荷物を想定した車両は輪行でも使いやすい。

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自転車でもしばしば通る雄ノ山峠を越えると、紀の川沿いの平野部が一望できた。薄靄が流れているが、いい天気だ。

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42分間の乗車で、7:16紀伊駅下車。駅前に施設が密集していてちょっと窮屈だが、迷惑を掛けない場所を探して輪行を解いた。

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4:40に紀伊駅を出走。まずは道の駅四季の郷公園を目指す。モデルコースを逆に回り、最も大阪側のチェックポイントで終わるコースを考えている。弱い追い風に背を押されながら4kmほど南下すると、紀の川を渡る川辺橋。ブルベでもおなじみのルートだ。

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大きな道路だとジグザグと遠回りをさせられるので、最短距離の間道を辿っていくと熊野古道と重なった。国指定重要文化財の旧中筋家住宅の前を通過。江戸時代末期の大庄屋の屋敷とのこと。

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県道138号線の矢田峠をくぐる矢田隧道は標高も低く、勢いで越えられる程度。

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矢田峠を越えてすぐに東の間道に入ってジグザグと下っていくと、1つ目のスタンプポイント道の駅四季の郷公園(FOOD HUNTER PARK)に8:09到着。峠の手前からこの先しばらくは前回の開催時に逆に走ったルートなので、迷わずスムーズに走れる。

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ログアプリのラップボタンを押し、写真を撮って再出発。近辺の田んぼにはあちこちにユニークなカカシが立っていた。刈入れの終わっているので、当然雀避けの実用ではなく観賞用だ。

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少しだけ前回とルートを変えて、和歌山電鐵貴志川線の伊太祈曽駅に立ち寄った。終着駅の貴志川駅は何回かたま駅長(現在は二代目のニタマ)を見学に行ったが、この駅は初めて。車庫や本社のある駅だが、歴史を経た味のある駅舎だった。いつか輪行で利用したいところだが、全線で14.3kmとなると自転車でも簡単に走れてしまう距離なので、なかなか機会がない。

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今回も大鳥居前を通過しただけの伊太祁曽神社。厄除けや林業の神様として知られているが、なかなかじっくり参拝する機会を持てない。

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熊野古道と離合しながら南西に進んでいき、漆器の町黒江を抜けていく。

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ムーンブリッジを渡って和歌山マリーナシティへ。

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2つ目のスタンプポイント、ポルトヨーロッパには8:47到着。

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そして、スタンプラリーのアプリを立ち上げてスタンプをゲット……ここでとんでもない失敗に気がついた。

「さっきのポイントで、スタンプを取得していない……」

うぎゃー、やってしまった。ログアプリやカメラアプリを操作することで用事が終わった気になってしまい、肝心のスタンプラリーアプリのスタンプ取得操作を忘れていた。あまりに初歩的なミスに自分ながら呆れてしまう。

出だしからのつまづきに対応に迷ったが、もはや締切りまでに再訪することは難しい。

「戻るしかないか……」

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引き返す道のりは、弱い向かい風と上りになることもあって気持ちが乗らない。行きは伊太祈曽駅に寄っても30分ほどで到着したのに、帰りは45分近くかかって9:35に本日2回めの道の駅 四季の郷公園(FOOD HUNTER PARK)を再訪。

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無事にスタンプをゲットしたが、時間と体力を浪費してしまった。

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ここから3つ目のポイント雑賀崎灯台に向けて西進。途中の自転車通行禁止の高架部分で遠回りこそしたが、県道13号線(バイパス?)はほぼ直線で真西に進み、路肩が広く、追い風で、快調に飛ばせた。気分も回復。

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少し南下して海岸道路(県道151号線)に出ると、和歌の浦に面した砂浜や岸壁が続き一気にリゾート地の風景に。雑賀崎は風光明媚と聞いていたので、港に降りてみると斜面に張り付くような家々が並ぶが、以前写真で見たよりは規模が小さい? よく地図を見るとここは田ノ浦漁港で、雑賀崎はもう少し先。

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浪早崎トンネルをくぐり、奥和歌大橋を渡ると、本当の雑賀崎。岬の斜面に稜線までびっしりと家々が張り付いているのは圧巻。AIによる世界遺産そっくり度ランキングで1位となり、日本のアマルフィとも呼ばれているそうだ。気温も上がり、ポカポカ陽気の中で暫し見惚れる。

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漁港から岬の稜線まで上がる(唯一の?)車道を上っていくと、海岸道路(県道151号線)と合流し、さらに岬の反対側から上ってきた県道15号線と合流する。上から見下ろしても雑賀崎の家並みは圧巻。

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県道15号線の終点にある3つ目のスタンプポイント、雑賀崎灯台に到着したのは10:45。スタンプの取得忘れのせいで予定より約25km余計に走ることになり、時間的にも約1時間無駄にしたことになる。

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無事にスタンプをゲットしたが、この時点で予定はかなり狂った。

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灯台からは対岸の淡路島を見晴らす絶景。ここは前回になかった新スポットだが、下の雑賀崎集落を含め、未訪問だったので楽しめた。とは言え、先を急ぐので長居を避けて早々に出走。

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県道15号線に岬の反対側に降りて和歌山市中心部に向かい、途中で早めの昼食を摂って、和歌山城のわかやま歴史館・和歌山市観光土産品センターに到着したのは11:37。

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ここで4個目のスタンプを取得。

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北上して北島橋で紀の川を渡り、加太に向かって西進していく。

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12:20に5つ目のスタンプポイント、太平洋自転車道記念モニュメントに到着。沖合に浮かぶ友ヶ島から淡路島を見晴らす絶景で青空と白雲も映える景色だが、他の自転車乗りもやって来たのでモニュメントを長々と専有している訳にもいかず、慌ててパシャリ。できればバッグを外してバルブ位置も揃えて広告写真を撮りたかったが、先を急ぐし次に機会を狙おう。

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スタンプも無事にゲット。画像にあるように淡嶋神社の前だが、今日は素通り。

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加太から海岸沿いに北上していくと、引き続き美しい海岸線が続く。向かい風ではあるが、それほど強くないので心配していたほど辛くはない。とは言え、そろそろ走行距離80kmを越え、疲労が溜まってきた。

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大阪府に入り、走行距離95kmで最後のスタンプポイント道の駅みさき夢灯台に到着したのは13:05。

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6つ目のスタンプをゲットして、「和歌山・岬周遊コース」を無事完走。

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缶コーヒーでカフェインを注入しながら、その場で完走記念特典に応募。「和歌山・岬周遊コース」を完走すれば、もれなくしょうがの佃煮を頂ける。泉州周遊コースは、泉州タオルが完走特典。加えて抽選で10名に泉州や和歌山の特産品10,000円相当が。プレゼントされる。参加費無料のイベントなのに、非常にありがたい特典だ。

結構疲れていたので、ここから輪行で帰ろうかと思ったが、時間はまだ13時過ぎ。ここまでくると、すぐ近くに泉州周遊コースのスタンプポイントがあるし、帰宅がてら走れるだけポイントを回ることにした。

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わずか4km北上したせんなん里海公園に、本日1つ目のスタンプポイントがある(10/22に3つゲットしているので累積4つめ)。

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公園内のしおさい学習館で、スタンプゲット。

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紀州街道に沿った府道250線に入って、海沿いを北上していく。スタンプポイントを回るためだが、道幅の広い新旧の国道26号線より、向かい風もマシだろう。

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約9km北上して、SENNAN LONG PARKのアスレティック施設ハートスロブに14:07到着。この時点で紀伊駅から走行距離99kmを突破。

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本日2個めにして累積5つ目の泉州周遊コースのスタンプゲット。

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泉南マリンブリッジ上からは、関西空港が見晴らせる。弱い向かい風ではあるが、今日はすっきり晴れて、気温も小春日和の風情で走りやすい。

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約4.4km北上して田尻漁港マリーナ(たじり海の駅)に14:23到着。

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本日3個めにして累積6つ目の泉州周遊コースのスタンプゲット。

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さらに4.4km北上して泉佐野漁協青空市場に14:40に到着。

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本日4個めにして累積7つ目の泉州周遊コースのスタンプゲット。紀伊駅からの走行距離が117kmを越え、今の疲れ具合だと自走で帰宅するのはかなり辛いと思えてきた。輪行撤退のためにJR阪和線の熊取駅に向かうついでに、1ヶ所回って本日は締めとすることにした。

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国道170号線旧道の延長線上にある道を約5.3km内陸に向かって走り、熊取交流センター煉瓦館に到達したのが15:02。

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本日5個め泉州周遊コースのスタンプゲット。

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これで泉州周遊コースは累積8個のスタンプをゲットした訳だが、和歌山・岬周遊コースの倍以上である13箇所のスタンプポイントがあるので、まだ5箇所が残っている。

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煉瓦館から1.3kmの熊取駅へ到着したのは15:08。紀伊駅からの走行距離は約124km。ここから輪行することにしたが、駅前のくまとりにぎわい観光協会駅下にぎわい館に、本日取り組んだ周遊スタンプラリーと、これも取り組み中の大阪泉州サイクルスタンプラリーのポスターが貼ってあった。

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縁を感じたにぎわい館の前でTORACLE-COZ2を折りたたみ、15:21の関空快速に乗って帰路についた。

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やはり電車は高速で、わずか18分間の乗車で鳳駅に15:39着。駅前で輪行を解いた。友人の家に寄り道して、帰宅したのは16:42。輪行前後を合わせると、本日の走行距離は約135kmとなった。煉瓦館から自宅まで24kmほどなので、序盤のミスがなければ充分に自走で帰宅できた計算だ。

久々の長距離ライドはかなり疲れたが、とりあえずスタンプラリー1コースを完走して、応募できた。週末の仕事はまだ続くし、締切りが迫るイベントをあといくつ完走できるか分からないが、できるだけ頑張って取り組んでいこう。

 

■STRAVA

 


輪行のため駅まで | ライド | Strava
「1マス戻る」でプラス25km [周遊スタンプラリー泉州・和歌山CycleRide2022秋] | ライド | Strava
輪行後自宅まで | ライド | Strava

 

■Ride with GPS


輪行のため駅まで – でのサイクリング 堺市, 近畿地方
「1マス戻る」でプラス25km [周遊スタンプラリー泉州・和歌山CycleRide2022秋] – でのサイクリング
輪行後自宅まで – でのサイクリング 堺市, 大阪府

 

■CyclemeterGPS

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CyclemeterGPSの記録
 スタート: 2022/11/27 7:40:45
 自転車完了: 2022/11/27 15:08:36
 バイクタイム: 5:01:39
 停止時間: 2:26:08
 距離: 123.93 km
 平均スピード: 24.65 km/h
 登り: 212 m
 カロリー: 3909 kcal
 平均心拍数: 138 bpm
 最大心拍数: 180 bpm
 平均ペダルペース:  69 rpm
 最高ペダルペース: 143 rpm
 今月の走行距離:  739 km
 今年の走行距離: 8524 km
 先月の走行距離:  886 km
 昨年の走行距離: 8954 km

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