立春の能勢往復 [大阪府道の駅スタンプラリー]

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この秋冬も、泉州タオルにしょうがの佃煮、なにわ黒牛3万円分、地域ポイント3000円分と、すでに出来過ぎの成果を得ているスタンプラリーへの取り組み。さらに2/1に封筒が届き、開けてみると最初の天下人 戦国武将 三好長慶ゆかりの地周遊ツアーの特典である切手シートが入っていた。150人にプレゼントとのことだったので、実質参加賞だろうが、当選は励みになる。

春が近づき、スタンプラリーシーズンも終盤戦。今日は締め切りまでの余裕がない、大阪府「道の駅」スタンプラリー2022に取り組むことにした。このイベントには過去2回挑戦しているが、いずれも大阪北端の能勢町にあるスタンプポイント「道の駅 能勢(くりの郷)」に脚を運ぶことができず、未応募で終わっている。今回も締め切りが来週に迫るっているのに、大阪南端岬町の2箇所しかスタンプを得ていない。断念するか迷ったが、10箇所のうち7箇所は自宅にほど近い大阪府の中部にあるので、来週に一日で回れる可能性がある。最大の問題はやはり能勢(くりの郷)なので、今日は一日かけてここを訪れることにした。

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6:52に自宅をTORACLE-COZ2(CARACLE-COZ DB)で出走。立春とはいえ最低気温はマイナス1度の寒さの中を、北上していく。大仙公園の外周道路を通ったら、2021年12月に閉館した「自転車博物館サイクルセンター」の跡がすっかり更地になっていた。何度も訪れた施設なので、少しだけ寂しさを感じる。

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府道30号線(通称13号線)に出て北上を続ける。堺東駅前を過ぎて、かつて東京第一ホテル堺があった場所に、新しい建物が建っている。これが自転車博物館サイクルセンターが名称を改めて移転し、2022年3月にオープンした「シマノ自転車博物館」。実はここには、かつてシマノと並ぶ自転車コンポーネントメーカーであったマエダ工業の本社があった。同社のサンツアーブランド関した製品を、私自身は未だに使用しているが、1990年代の廃業からすでに30年以上。かつてのライバルの旧地に立地する皮肉な状況に、気づく人ももはや数少ないのだろう。だからという訳でもないが、実はまだ入場していない。機会を設けて、いずれ見に来よう。

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大和川に当たったところで、堤防上を少し西にずれて阪堺線を渡ったのは7:42。大和橋で大阪市内に入る。

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しばらく国道26号線を北上していく。弱い追い風で気持ちよく走れるが、帰りが怖い。大国町で左折して府道29号線で少し西に横滑りしてさらに北上。

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南海高野線の支線の終点汐見橋駅前を7:52通過。JR大阪環状線の内側にありながら、30分に1本しか運行がないローカル線だ。


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西長堀、阿波座と市内中心部を通過し、中之島の西端をかすめて上船津橋で堂島川を渡ったのは8:02。

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野田駅前で国道2号線に合流し、淀川大橋を渡ったのは8:12。南側は工事中で渡る前に停車して撮影できなかったので、渡りきってから振り返ってパシャリ。寒いが気持ちの良い青空で、橋を渡る間は絶景だが、ゆっくり止まって見ることもできない。

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五叉路である歌島橋交差点は、右折して府道10号線(みてじま筋)に入るのにかなり手間取った。歩行者自転車地下道もあったようだが、交差点近くまで車道左側を走っていると、柵があって歩道に入れない。事前に曲がって迂回した方がよかっただろう。

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JR加島駅付近で一本西の道に入って、トイレがてらコンビニで休憩。カフェインとパンを投入。陽射しがあるので気温も少し上がったので、ウィンドブレーカーを脱いで出走。店の前の道は少し湾曲しながら続き、道沿いの寺社が多い様子は旧街道の風情。調べてみると、どうやら大坂と西宮を結ぶ中国街道らしい。

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ちょっとクランク状の区間があるが、神崎川にかかる毛斯倫大橋(モスリン橋)を渡って府県境を越え、尼崎市に入ったのは8:47。変わった橋名は毛斯倫紡績の作った私設橋だったからとのこと。

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半島状の戸ノ内町を突っ切って、猪名川沿いに出てくる。ところが戸ノ内橋より北側の阪急神戸線の手前で堤防上の道は一旦途切れている。車道に従って堤防を降りると阪急をくぐる道があったが、下水処理場である北部浄化センターのゲートに遮られて北には進めない。

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仕方ないので800mほど南に戻って東側の旧猪名川を渡って豊中市に入って北上した。

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阪急をくぐり、名神高速をくぐって浄化センターの反対側で猪名川の堤防上に戻ったのは9:02。結構面倒くさい迂回だったので、浄化センターの中を通れればなあ、というところ。振り返ってみると名神高速の向こうまで堤防上の舗装路は続いており、阪急のところだけ途切れているようだ。一度河川敷に降りればくぐれるだろうが、階段とダートになる。

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ここからしばらくは猪名川を東岸の堤防上をひたすら北上する。天気はよく、幸か不幸か追い風も強くなってきて高速巡航。右手に伊丹空港が見えるようになり、兵庫県伊丹市に入ると対岸には伊丹の中心部が見えてきた。自転車乗りも何人かに行き合い、抜いたり抜かれたり。

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上津大橋を越えた辺りは河川敷のサッカーグラウンドや野球場で練習や試合をしており、歩行者も多い。9:14。

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歩行者が多く、速度を上げずらいこともあって、桑津橋を超えたところで並走する一般道にスライド。そのまま進むと伊丹空港の滑走路の北側先端に到達したのは9:19。しばらく待機してみたが都合よく離陸はなく、再出走。

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走り出すとすぐに離陸があり、飛行機が上空を過ぎていくのはお約束の展開(笑)。大阪府に戻って池田市に入るとまた河川敷にサッカーや野球のグラウンドが増え、堤防上も賑やかだ。引き続き一般道を通行して北上を続け、阪急宝塚線を越えた呉服橋で猪名川を渡り、西岸の兵庫県川西市側の県道12号線を北上していく。

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能勢電鉄妙見線鶯の森駅付近からは両側に山の迫る猪名川の急流区間で少しキツイ上り傾斜。すでに50km走った身には楽ではない。

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能勢にはメインルートの国道173号線ではなくやや西寄りの猪名川沿いからアプローチすることにした。猪名川沿いは多田付近で少し平坦になるが、また両岸に山が迫る渓谷区間になる。一見山深いが、両側の河岸段丘の上には住宅街が広がっている。

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一旦、猪名川を離れていく県道12号線から離れ、猪名川沿いを進み続ける。低い峠を超えて猪名川町に入ったのは10時過ぎ、役場のある平坦部に入ると一気にのんびりした北摂の田舎町の風情になる。

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北西に向かって遡る猪名川に別れを告げ、県道603号線に入って北北東へ進んでいく。

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完全に田園風景になり、少しずつ上り傾斜が増してくるが、澄んだ蒼天からポカポカと陽が射しで暖かく感じる。さすがは立春というところで、気持ちよく走れる。記憶は曖昧だが既視感があるので、たぶん30年以上前に北摂を走った時に辿ったルートなのだろう。

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下阿古谷の八坂神社前に公衆トイレがあったので立ち寄ったら、他の自転車乗りも次々訪れていた。挨拶を交わして先行。

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上阿古谷から本格的な上りとなり傾斜も結構キツイ。まだまだ先は長いのでのんびり上ったが、それでもかなり汗ばんで10:41に府県堺の阿古谷峠(カイモリ峠)に到着。いよいよ能勢町に突入だ。気温は6度の表示だが、陽射しが暖かい。県道603号線はかつての丹州街道と重なるとのこと。

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上杉の集落まで降りて少し上り返し、名前の通りお稲荷さんのある稲荷坂(主計坂)を越えると、大路次川沿いに広がる能勢町中心部が見下ろせる。さすがは大阪のてっぺんと自称し、「大阪の軽井沢」「大阪のチベット」「大阪の秘境」と言われるだけある風景だ。能勢電鉄も能勢の名を冠しながら能勢町には到達しておらず、周囲を兵庫県と京都府に囲まれているので大阪府から入れる車道は実質的に府道4号線1本のみ。あとは他府県経由でしか到達できないという「なんで大阪府なのかわからん」と揶揄される町だが、自転車乗りには人気のあるエリアだ。

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国道173号線沿いまで降りて目的地の「道の駅 能勢(くりの郷)」に到着したのは10:54。峠越えの遠回りをしてしまったこともあるが、片道で4時間もかかってしまった。能勢町の南端近くにあるこの道の駅は規模もかなり大きく、農産物や他の物産の直売所や軽食の売店が賑わっていた。

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まずは今回の目的であるスタンプをゲット。約70kmの道のりが報われる瞬間(?)。

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掲示板に張り出してあったのが能勢町レンタサイクルと能勢PRキャラクターお浄&るりりんの案内ポスター。山深い能勢町といっても、川沿いの平地ならレンタサイクルで楽しめるのだろうか? という疑問もあったが、ウェブページでは新型コロナ対策で当面貸出中止となっている。ポスターには特に何の記載もないが、どうなんだろう?

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11時からレストランで食事が食べられるので、ここで昼食を摂ることにした。重い料理は走りに差し支えるのでうどんにするつもりだったが、せっかくならと「能勢うどん」を注文。地元産の鶏肉やしいたけ、たけのこの入ったうどんをいただいた。

お腹も程よく満たし、帰路についた。能勢へのメインルートである国道173号線はトンネルが多く交通量が多いと聞いていたが、予想以上に大型車の通行が多く、トンネル内でギリギリを追い越していく車が多くて危険を感じる。トンネル2つを越えたところでたまらずに知明湖沿いの道に脱出した。この時点では再び府県境を越えて猪名川町に入っている。

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知明湖は一庫ダムが一庫大路次川をせき止めてできたもので、湖岸道がやや荒れているが交通量が非常に少なく走りやすい。ただ、ぐにゃぐにゃとカーブを繰り返すので距離はかなり伸びただろう。この画像を撮った地点は川西市に入っているが対岸の国道173号線旧道と、その下の湖面近くにトンネルが見える。どうやらダム建設以前の旧々国道のトンネルらしく、冬場で水位が下がっているので水面上に現れたようだ。

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11:53に一庫ダムサイト付近に到達。食事をしている間に雲が増え、陽射しがほとんどなくなった。雨の心配はなさそうだが、昼時なのに往路より寒く感じる。

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国道173号線沿いは一庫ダムの直下から住宅街で、お店の立ち並ぶ幹線道路になっている。この辺りから車でなら能勢もあっという間だなと思う。

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低い上り返しが2つあったが全体的には下り貴重なので、まずまずのペースで12:25に池田市中心部の呉服橋まで戻ってきた。今度は西岸を走ってみようと猪名川を渡って川西市側を南下し始めた。

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ところが西岸の堤防上の自転車歩行者専用道路はすぐに河川敷に降りていく。道も荒れているようだし上り下りが面倒なので堤防上の一般道を辿った。交通量がそこそこ多く、リラックスして走れるルートではないので、東岸のほうが走りやすい。まあ、それはそれほど気にならないが、行きは背中を押してくれた風が向かい風と苦しい。朝より風力も強くなった気がする。

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このまま進むと先で猪名川と藻川と分岐する。藻川は再び猪名川と合流するが、藻川沿いの道は繋がりが怪しそうだったので、桑津橋で東岸に渡った。

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東岸でも西岸でも向かい風は辛い。伊丹空港を左に見ながらしばらく進み、この付近で100km突破。往路に迂回させられた阪急神戸線が近づいてきたので、利倉橋で再び西岸に渡ってみた。ところが西岸の堤防上の道はダートになるのが見えて、舗装路の一般道に降りたが、その道も階段が立ちはだかったので迂回させられ、終いには行き止まり。仕方なしに自転車を担いで堤防上に這い上がってダートの道をしばらく進んだ。西岸は西岸で繋がりが悪い。

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それでも阪急神戸線はスムーズにくぐって通過し、戸ノ内橋で再び東岸に戻った。

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再び毛斯倫大橋(モスリン橋)を渡ったのは13:06。

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行きに手間取った歌島橋交差点は手前で曲がって迂回し、再び淀川大橋を渡ったのは13:20。

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向かい風に苦しみながらジリジリと進み、道頓堀川を渡ったのは13:39。

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近道しようと芦原橋駅付近から新なにわ筋に入ったが、とにかく信号に引っかかる。そういえば、以前もここを通るのはやめようと思っていた。疲れ切って大和川まで帰ってきたのが14:16。堺市に入れば勝手知ったるものだと、行きと違うルートで気分転換を図ったが、ここからが結構辛かった。一気に帰宅できずに三国ヶ丘駅近くのコンビニで休憩し、自宅に戻ったのは15:06だった。

終わってみれば距離はほぼ140km。往復8時間超のロングライドになった。同じ大阪府ながら、やっぱり能勢は遠いと実感した。

■STRAVA

立春の能勢往復能勢往復137km [大阪府道の駅スタンプラリー] | ライド | Strava

■Ride with GPS

立春の能勢往復 [大阪府道の駅スタンプラリー] – でのサイクリング 堺市, 近畿地方

■CyclemeterGPS

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CyclemeterGPSの記録
 スタート: 2023/02/04 6:52:09
 自転車完了: 2023/02/04 15:06:53
 バイクタイム: 5:33:52
 停止時間: 2:40:33
 距離: 136.99 km
 平均スピード: 24.62 km/h
 登り: 346 m
 カロリー: 4357 kcal
 平均心拍数: 138 bpm
 最大心拍数: 170 bpm
 平均ペダルペース:  69 rpm
 最高ペダルペース: 145 rpm
 今月の走行距離:  208 km
 今年の走行距離:  942 km
 先月の走行距離:  733 km
 昨年の走行距離: 9256 km


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