貝塚縦断ライド要練り直し [水間鉄道輪行ポタ試走]

4月にCARACLEオーナーを対象にしたツーリングイベントを開催し、次は折りたたみ自転車の本領を発揮できる輪行イベントも実施したいという話になっているが、公共交通機関を用いるだけに色々難しい問題がある。周囲に迷惑を掛けないために、ローカル路線の利用を考え、CARACLEスタッフ3人で近隣の水間鉄道を利用して具体化を検討してみることにした。

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まずは7時に貝塚駅に集合なのだが、堺在住の私にすればさほどの距離ではなく、自走で向かうことにした。平常の週末ライドより約1時間早い5:36に、TORACLE-COZ2(CARACLE-COZ DB)でカラクリング(CARACLE+サイクリング)に出発。まだ太陽が低いので、長い影が伸びている。

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国道26号線バイパスを南下し、6:09に槇尾川を越えた。今日も青い空に白い雲、山々はくっきりと稜線を描く夏の晴天。まだ涼しいが太陽は容赦なく照りつけ、気温はどんどん上がってきている。

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約21.5km走って6:43に貝塚駅に到着。水間鉄道の改札がある東側にやって来た。もうずいぶん暑くなってきて、日なたにいるのがツラい。

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グループLINEに到着した旨を送信したら、S間君がやってきた。彼も羽曳野市から自走で、5時過ぎにはすでに到着して朝食を摂っていたとのこと。今日は輪行ポタ(?)ということで、TPOをわきまえたカジュアル調のサイクルウェア。羞恥心の麻痺している私はいつものレーサージャージ上下(笑)。

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もう一人のメンバーI井さんから出遅れた旨のLINEが入っていたので、車で来るかもと、前もって輪行体制を整えておくことにした。私は6分で折りたたんで専用輪行袋トレバッグCOZ2に収めて輪行準備完了。S間君はさらに早く、4~5分で完了していた。ジッパーが赤いS間君のトレバッグは製品版で、私のは試作品でジッパーが黒い。赤いジッパーは、暗いところでジッパーが見にくいというユーザーの意見を取り入れた改良だ。

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7:25にI井さんが藤井寺市から自走で到着し、3人揃った。到着した途端に「いや大変でした~」とマシンガントークが始まるいつもの展開(笑)。

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2分ほど怒涛のトークが続き、「あっ、たたまなあかんね」と、思い出したように、というかホントに思い出して作業開始。

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アクションカムやライトがてんこ盛りだったが、I井さんも9分間で輪行完了。

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7:38には3台のCARACLE-COZの輪行袋が、水間鉄道貝塚駅のホームに上った。ホームは思ったより面積が狭く、もし多人数が輪行袋を持ち込むとなると周囲にかなり気遣いが必要だろう。

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7:41に2両編成の電車が入線してきた。ローカル線にしては比較的新しい車両に感じたが、1990年に架線電圧を600Vから1500Vに昇圧する際に、東急電鉄から譲渡された7000系を改造した1000形とのこと。

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乗り込んだ電車は7:45貝塚駅を出発。他の乗客のじゃまにならないようにと最後尾の端っこに輪行袋を配置したが、入線したときと逆に走り出し、一番先頭になってしまった。ターミナル駅から乗り込んだので当たり前のことだが、入線するときの向きに囚われてしまった。ワンマン運行なので終点を除いて乗客はこの先頭のドアから降りていく。今さら輪行袋を動かすのも迷惑になるし、できる限り通行を妨げない位置に輪行袋を置いた。これは反省点だ。

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意図せずとはいえ先頭に陣取ったので前方を眺めると、大手に比べて建物までの距離が近いことに加え、単線なので両側に住宅が迫って、さほど速度が出ていないのに迫力。意外と新しい家が多い。

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駅のたびに数人が下車していく。乗車する人は皆無でもないが多くなく、だんだん乗客が減っていく。途中の清児(せちご)駅のホームには「ちぃちゃなギャラリー」があり、花言葉や絵が掲示されていた。ローカル線らしい手作り感のある掲示にほっこり。かつてこの駅から分岐して犬鳴山温泉を経由して粉河までの鉄道を敷設する計画があったとのこと。先週走ったばかりのルートにそんな歴史があったとは興味深い。

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2線化された名越駅で上り線と行き違い、その後もほとんど家並みが途切れることない。あまり街を離れた感覚が沸かないまま、8:00ちょうどに終着駅の水間観音駅に到着。全線乗車でも5.5kmなので、わずか15分の乗車だ。

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水間観音駅は1926年(大正15年)に開業した当時のままの駅舎で、登録有形文化財に指定されている。駅前の日陰を探して組み立て。ここからの走行ルートを2案考えているので、今日はそのうちハードな方を走ってみようと思っている。

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8:21に出走し、ほんの500mで最初の立ち寄り地、水間寺(水間観音)に到着。聖武天皇の夢のお告げに従ってこの地に導かれた行基が744年に建立したのが始まりで、厄除け観音として知られている。秬谷川と近木川に挟まれた「水間」の地にあることが名前の由来のようだ。先週も脇を通過したばかりだが、輪行して訪れると不思議な感じだ。水間観音駅からの徒歩ルートである厄除橋を渡って境内に入る。

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境内にはすでにロードバイクは10台ほど止まっていて、そのうちお一人がI井さんと大和川で会ったことがあり、お仲間にCARACLE-COZの紹介。「旅行用にいいかもしれんね」と興味を示す方もあり、今日は一緒ではないがすでにお仲間でCOZを持っている方もいるそうだ。自転車博物館のイベントOBで構成するスネイルサイクリングクラブのご一行とのこと。

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スネイルサイクリングクラブの皆さんを見送り、我々も出発しようと思ったら日なたに停車していたCOZに装着したままのiPhoneの画面に「高温注意」の表示が出て操作できなくなっていた。先週も悩まされたが、このところの暑さでiPhoneがしばしば機能停止するのは困りものだ。

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通い慣れた地域でルートもだいたい憶えているので出走。境内から出るところにあった愛染堂はお夏清十郎伝説の地とされ、縁結びのご利益で知られている。遅れていたI井さんを待ちながら、独身のS間君に「お参りせな」と話していると、後から来たI井さんも同じセリフ……。ジジイ二人の余計なお世話。

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国道170号線旧道に出て近木川を渡る手前を右折して馬場の集落を上っていけば良いんだよな、と走り出すと風で温度が下がったのかiPhoneも動き出した。はるか上空を通る阪和自動車道の高架橋をくぐって秬谷川に沿って遡っていく。この道は下りで使うことが多いが、傾斜が緩く、道幅がひろく、交通量が少ないので競輪選手ともよくトレーンビングしている。I井さんがアタックを掛けてくるかと思ったが、逆にだんだん遅れていく。

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秬谷隧道を通れば早いが、手前で川沿いの旧道に入り、ちょっとした観光スポット遊女之墓に立ち寄った。貝塚の遊女であった千代が病になり、郷里の紀州に戻る途中に命を絶ったと伝わる地。秬谷川沿いから和泉山脈を越える街道というのが気になる。今ある車道は先週通った犬鳴山温泉を通るルートか、蕎原から上るルートだが、秬谷川沿いから山を越えるルートがあったのだろうか?

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遅れてやって来たI井さんはサイコンのホルダーがずれて手間取っていたとのこと。この後も、何度かずれて再固定していた。

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新道に戻り、秬谷集落近くで秬谷川沿いから離れて道なりに東進していく。逆コースだと勢いで乗り越えていけるので気付いていなかったが、この辺りから上り基調のアップダウンが連続し、気温の高さもあって結構しんどい。

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近木川沿いの蕎原に入って貝塚いぶき温泉の脇を抜けて交通量の少ない府道40号線の対岸を上っていく。貝塚いぶき温泉は廃校になった蕎原小学校の跡地を利用した施設で以前は「ほの字の里」という名称で営業していて、子どもが小さい頃に訪れたことがある。民間施設になってレストランなどが高級化されたので、自転車イベントでは使いづらい。

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突き当りで近木川を渡り、塔原方面に向かう府道40号線の少し山手の峠道に合流する。この付近で食事や立ち寄りどころがないか、少し山手に入ってみる。

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道沿いにcafeポレポレさんを発見。ランチに使えるかもしれないが、恐らく多人数は厳しいだろう。まだ営業していなかったので確認できなかった。

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この道は和泉葛城山に上る「七葛」の蕎原ルートだが、序盤はまだ傾斜がゆるく、いくつかの施設がある。「そぶらの森のレストラン」は事前に地図アプリで発見していたが、完全予約制で、ランチでも2000~3000円程度の価格設定らしい。価格もハードルが高いが、時間の変動が起きやすい自転車イベントで使わせてもらうのは気が引ける高級感。

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ほとんど日陰の上りになってS間君が元気になり、スルスル前に出ていった。「立寄りどころがないかちょっと見るだけ」と言っておいたし、後ろを見ながら行動するだろうと思っていたが、そぶらの森のレストランの撮影をしている間に姿が見えなくなった。追いついてきたI井さんと渓流園地まで来たが、ここにもいない。この先は施設らしい施設はなく、勾配が増して本格的に和泉葛城山への上りになる。折りたたみ自転車のイベントではありえない激坂なのでしばらく待っていれば戻ってくるだろうと思ったが、30分近く待っても戻ってこない(汗)。

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何かトラブルを起こして戻れないのではないかと心配して、I井さんに留守番してもらい私は少し上ってみることにした。渓流園地からほどなくして路面は荒れ、勾配はどんどん増してくる。七葛の大阪側では最も急勾配が続く蕎原ルートらしくなって来た。

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ホントにこれを上っていったのか? と改めて疑問に思ったが、数分でS間君が降りてきた。「ホントかよ」と思いながらも上り続け、T字路に突き当たって「これは違う」と引き返してきたとのこと。どうやら犬鳴ルートと合流する稜線上まで上ったようだ。並の自転車乗りなら乗車して上れない急勾配をこの短時間で上り下りしてきたことに驚かされたが……もっと早く気付けや(笑)。ともあれ、I井さんのいる渓流園地に戻ると、すっかりスタッフの方と仲良くなって談笑していた。さすがCARACLE親善大使。

気を取り直して走行再開。蕎原から水間観音駅付近まで戻るのだが、帰路は府道40号線で一気に下ってあっという間にスタート地点近くに戻った。アップダウンが少ないので往路にこちらを通ることも考えたが、それなりの急坂が続いて交通量が多い。経験の少ない方や坂が苦手な方には過酷だろうと逆回りにしたが、逆回りもそれなりに厳しいコースだと実感したので蕎原往復プランは見送った方が良いかもしれない。もうひとつルート案を考えているので、そちらの可能性を探ってみよう

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帰路は輪行せずに水間鉄道に並走する水間街道を辿る。山沿いのルートは再検討が必要だが、こちらはゆるい下り坂で交通量も少ない。のんびり走れるので、初心者を交えたイベントコースとして使いやすそうだ。

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水間鉄道と交差する名越駅付近の踏切では、ちょうど20分に1本の上り列車と遭遇(下りも20本に1本あるが)。

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線路に草が生え、2両編成用の名越駅の小さなホームがローカル線の風情を漂わせている。

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水間街道はところどころに古い家並みが残り、旧街道の風情が漂っている。ちゃんと調べたら面白そうだ。

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水間鉄道の端から端まで走っても5kmちょっとなのであっという間に貝塚駅近くに戻ってきた。貝塚寺内町をうろついてみようと思っていたが、偶然今日は感田神社太鼓台祭りとのこと。中町通りの両側にはで店が立ち並んでいた。

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まず貝塚寺内町の中心寺院、願泉寺(貝塚御坊)前にやって来たら、太鼓台が練り歩きを待っていた。泉州(和泉地方)と言えば岸和田を初めとする地車(だんじり)のイメージが強く、貝塚でも駅の東側の海塚地区では地車祭りが開かれるが、感田神社の宮入り地域は叩き手が2人乗って練り歩く「太鼓台」が用いられている。堺市中心部や百舌鳥八幡宮の宮入り地域で用いられるふとん太鼓も太鼓台の一種だが、貝塚のものはやや小ぶりだ。

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願泉寺(貝塚御坊)は戦国期の自治都市貝塚寺内町の中心であった寺院。今日は参拝せず門前で失礼したが、じっくり見学してみたいお寺さんだ。

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寺内町の一部をひと回り。所々に歴史的な建物が残され、往時の栄華が偲ばれる。

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府道204号線に面して建つのが和泉名産の村雨の名店として知られる「塩五」さん。村雨は小豆と砂糖と米粉を原材料とした蒸し菓子で、ほろほろとした食感と素朴な甘さが魅力。今日は店前から伺っただけだが、イベントをやるなら立ち寄りどころにしたいところ。

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下見の最後は貝塚中央商店街を抜けていく。祭りの紅白がところどころに目に付き、祭り装束で集まっている人たちもいるが、シャッターの閉まった店が多く人影は少ない。暑さもあると思うが、中心地がこれではちょっと寂しい。

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11:23に貝塚駅の西口に到着して下見は終了。後半は暑さでザッと流すだけだったし、前半もイベント用にコースがキツすぎた。色々考え直さなくてはならないなあというところ。

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ここで一応の解散。I井さんは自走で、S間君は輪行で帰宅するとのことでテキパキと輪行袋に詰めていた。私はというと、祭り見物したい気持ちも暑さで溶け落ちてしまい、道案内がてらI井さんと途中まで同行することにした。

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I井さんと二人で国道26線を北上していくが、正午前後の平野はやはり暑さが厳しく、信号停止のたびに汗が吹き出す。信太山駅付近でJRを渡り、府道40号線に横滑りしてさらに北上。富木交差点でさらに北上するI井さんとをお見送り。私は府道36号線に入って東進し、途中で食事を摂って13:05に帰宅した。今日はとにかく暑く、思考力も落ちて充分な検討もできなかったが、わずか3人でも色々思う通り運ばないことがあった。多人数を連れたイベント運営の難しさを改めて痛感させられ、もう一度考え直すことにした。

■STRAVA


集合の貝塚駅まで自走 [水間鉄道輪行ポタ試走] | ライド | Strava


貝塚縦断ライド要練り直し [水間鉄道輪行ポタ試走] | ライド | Strava

■Ride with GPS

集合の貝塚駅まで自走 [水間鉄道輪行ポタ試走]・Ride with GPS

貝塚縦断ライド要練り直し [水間鉄道輪行ポタ試走]・Ride with GPS

■CyclemeterGPS

cyclemeter250721aCyclemeterGPSの記録 その1
スタート: 2025/07/19 5:36:49
自転車完了: 2025/07/19 6:44:33
バイクタイム: 0:46:09
停止時間: 0:21:35
距離: 21.52
平均スピード: 27.98 km/h
登り: 0 m
カロリー: 455 kcal
平均心拍数: 117 bpm
最大心拍数: 138 bpm
平均ペダルペース:  68 rpm
最高ペダルペース: 123 rpm

cyclemeter250721b
CyclemeterGPSの記録 その2
スタート: 2025/07/19 8:21:23
自転車完了: 2025/07/19 13:05:43
バイクタイム: 2:12:04
停止時間: 2:32:16
距離: 51.36
平均スピード: 23.33 km/h
登り: 282 m
カロリー: 1434 kcal
平均心拍数: 123 bpm
最大心拍数: 173 bpm
平均ペダルペース:  59 rpm
最高ペダルペース: 126 rpm

 今月の走行距離:  551 km
今年の走行距離: 4303 km
先月の走行距離:  675 km
昨年の走行距離: 7989 km

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