奈良グリーンフェスタ2025
今日は仕事で奈良グリーンフェスタに協力することになった。奈良県サイクリング協会と障害者の支援を行う社会福祉法人青葉仁会が共催し、大和高原を巡るサイクリングツアーと、ブース出展やトークショー、抽選会などを開催するイベントだ。
早朝7:15頃に会場のRIKUGOの森に到着。平成29年に廃校になった旧奈良市立六郷小学校を活用した施設で、校庭の端に受付テントと並んでCARACLEののテントを設営し、試乗できるようにCARACLEシリーズを並べた。
私と空来友蔵ことI井さん、S間君のCARACLEスタッフ3名は、サイクリングツアーの走行サポートを行うために出走準備。私とI井さんはCARACLE-COZで、S間君はCARACLE-Sで参加する。
8:15過ぎにスタッフミーティング開始。本日のゲスト、元F1ドライバーにして元プロロードレーサー、TeamUKYO代表でもある片山右京さんが挨拶。カミカゼウキョウの異名の通り、アグレッシブな走りで知られていたが、周囲に丁寧に挨拶され、スタッフと一緒に荷物を運ぶ謙虚な姿勢が印象的だった。
ちょい呑みまんまやの石津佳也さんは、ロングコースのガイドを担当される。
元プロロードレーサー辻善光さんも今回のゲスト。個人的には2011年のジャパンカップクリテリウムで日本人最上位でゴールしたことが印象深い。2011年にみんなの輪チャリティーライドin奈良でもご一緒させていただいたこともある。仕事上でお父上の辻正光さんとお兄様の元プロロードレーサー辻貴光さんが経営するサイクルライフショップ白星にお世話になっていることもあり、前職時代から注目させてもらっている。
奈良競輪場から競輪選手の山本伸一氏と栗山俊介氏もやって来た。
9時頃から受付が始まり、参加者が続々集まってきた。ところが、そのころから雨がパラパラ降り出し、次第に本降りになってきた。数日前から天気予報が好転してホッとしていたのに、気が重い展開になった。
サイクリングツアーは2人以上のチーム、またはガイド付きのグループで2コースのどちらかを巡ることになる。をパラパラと雨が降る中で出走をできるだけ遅らせるチームが多かったが、10時前にはガイド付きグループも含めて出走することになった。ゲストライダーとしてロングコースに同行する右京さんもレインウェアをまとって準備中。善光さんは基本コースに同行する。
雨の中のスタート。私とS間君はロングコースの一番最後を走り、参加者のトラブルに備える役割。I井さんは基本コースの最後だ。
小雨の中を県道25号線を北上していく。布目川に沿ったゆるい下り基調で、車はごくたまにしか走らない。晴れていればもっと気持ちの良いルートだろう。
基本コースや障害者を中心とする青葉仁グループが混在するので少し戸惑ったが、ロングコース参加者のブルーのゼッケンを目印に、一番後方を走る。30分ほど走って県道80号線と交差し、布目湖沿いに至ると、ほぼ雨が上がった。
布目ダムの堰堤に到達するとガイド付きグループが集合写真を撮っていたので、仲間入りさせてもらった(未入手)。
堰堤を渡った広場がエイドステーション。ラスクとスポーツドリンクを頂いて、ひと息。
布目湖の反対側を南下していき、県道80号線に入って深川沿いに県道127号線を南下していく基本コースとお別れ。ロングコースはここから急坂を上っていく。
北野で県道272号線に入ると勾配がさらに厳しくなり、自転車を押す参加者も多くなってきた。私は一番後方から、時々止まってゆっくり上っていく。
「雲海の絶景ポイント」看板の地点が分岐になっており、ここからめえめえ牧場に向かって坂を上っていくことになる。すでに折り返してきた参加者の多くが、下りですら押している超激坂。参加者を追い抜いてしまわないように折り返してきた参加者とお話をして時間を稼ぎ、全ての参加者がある程度上ったのを見届けてから私もスタート。ロードのほとんどが上れない坂をミニベロが上っていくことに、折返しの参加者から「すごい」「頑張れ」と声が掛かる。
確かにかなりの激坂だが、ダンシングで体重を落とし込んでいけば上れる程度。上半身の筋肉も総動員しなければ上れない昨秋の暗峠と比べれば、勾配も距離も可愛いもの。もっとも、私のCOZは34Tのリアスプロケットと小径車輪によるギア比低下のおかげで、700C換算なら1:1未満というロードよりずっと楽なギア比なのだ。この反則ギアと7kg台の軽量マシンで上れなければ、逆に恥ずかしい。最後は最後尾の参加者に追いついてしまったが、案内のスタッフがいたので追い抜いてめえめえ牧場にゴール。
アイスを頂いてひと息。CARACLE-Sのオーナーであるちはるさんに声を掛けられ、しばしお話。今回の模様をInstagramで取り上げて頂いた。
しばし羊と戯れ、ロングコースのガイド付きグループが出発。そちらの最後尾をS間君に任せ、私はロングコース全体の一番最後尾についた。神野山の中腹を越えていく県道272号線はその後も少しアップダウンがあったが、先ほどまでのような激坂はなく、気持ちよく走れる。黒石が延々と続く鍋倉渓を横目に眺めながら通過し、茶畑の中を下っていく。
助命まで下って今度は県道245号線に入り、1つ尾根を越えて深川沿いの県道127号線に入ると、基本コースと合流する。
最後にRIKOGOの森(旧六郷小学校)方面に抜ける間道に入るが、これは事前にかなり警告されていても行き過ぎてしまいそう。幸い、ガイド付きグループに追いついたのでミスコースをせずに済んだ。
低い峠を越えてひと下りすると、眼の前にRIKOGOの森(旧六郷小学校)。
12:26にロングコースは全員ゴール。途中から雨も上がり、パンク1つ無いスムーズな進行だった。一番後ろを走っていたので、同じコースの右京さんの走る姿を見られなかったのは少し残念。健脚の多いロングコースの方が先に全員ゴールしてしまったが、まだ帰ってきていない基本コースの参加者が多く、最後尾のI井さんはまだ帰ってきていなかった。
旧校舎の2階で食事が用意されていたので、先に食事を摂らせてもらうことにした。
なら競輪のコーナーではトレーニングアプリでタイムトライアルをやっていたが、今の私の脚力では恥をさらすだけだし、早く食事を終えて交代展示ブースの交代をしなければならないので自粛した。
と言いながら、TeamUKYOの展示と即売コーナーには興味津々。もうちょっとじっくり見る時間が欲しかった。
ピザ焼き窯を持ち込んだ満天ひろばのピザと、SOL TERRACEのジェラートを美味しく頂いて一旦校庭のCARACLE展示テントに戻った。
13:20に基本コースも全員ゴールし、最後尾のI井さんも帰ってきた。
14時から片山右京さんと青葉仁会理事長榊原典俊さんのトークショーが2階で始まったので、校庭のCARACLE展示テントは開店休業。私も抽選会に備えて2階に上がり、トークショーを拝見した。F1ドライバーとして知られる右京さんだが、ベースは父親から受け継いだ登山で、そのトレーンビングに自転車に乗り始めたこと、そしてカーレースとの出会いといった右京さんの生い立ちは初めて知ることも多く興味深かった。これまでのやり方を変革する右京さんを批判する人も多いが、元F1ドライバーでありながら自家用車を所持しておらず、今はスポンサーの三菱車を借りているということには驚かされたし、自転車で日本人選手がツール・ド・フランスを優勝する将来をはっきりイメージしていることなど、あらためて挑戦を続ける右京さんに興味を持った。
続いて、辻善光さんが登場し、右京さんが紹介。teamUKYOに所属して、JBCF白浜クリテリウムで優勝したこともある。
元ロード選手の善光さんと、競輪選手の山本伸一さんと栗山俊介さんのトークショーが始まった。ロード選手と競輪選手の筋肉の付き方の違いや、食事などの身体管理の作法が異なることを解説していた。面白かったのは、3人共トレーニングが苦しすぎて「自転車が嫌い(嫌いになった)」とのぶっちゃけトーク。自転車をずっと好きでいるためには、トレーニングなどは「ほどほどに」といった調子で、笑いが起こっていた。
石津佳也さんはトークショーで司会を務められていた。続いて抽選会が始まり、提供団体のスタッフがクジを引いて当選者を決めていく。私もCARACLEが提供したUVカットウェアの当選者を決めるためにクジを引き、ついでにCARACLEシリーズをアピールしたが、自分の撮影はできないので画像はない。
序盤の雨を除けばイベントは滞り無く完了し、参加者を見送りつつスタッフの終礼でお開きとなった。帰途につくタイミングでまた雨が降り出したが、イベント中でなくて幸いだった。
距離的にはロングコースでも30km程度だったが、CARACLEの性能を活かせる激坂もあり、楽しめるコースだった。個人的にもまた大和高原に足を伸ばす機会を持ちたいと思う。片山右京さん、辻善光さんを始めとするトップクラスと選手とすぐ近くでお話できるのも、自転車業界のありがたいところだ。F1関連のイベントに右京さんが来ていても、こんなに近寄れるかどうか。参加者との触れ合いもこの手の走行イベントの楽しみだが、一から自分たちで企画を練るのは大変なので、こんな形で協力ができるのはありがたい話だ。
■STRAVA
■Ride with GPS
■CyclemeterGPS
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2025/06/08 9:54:38
自転車完了: 2025/06/08 12:29:23
バイクタイム: 1:38:34
停止時間: 0:56:11
距離: 31.19 km
平均スピード: 18.98 km/h
登り: 407 m
カロリー: 1036 kcal
平均心拍数: 121 bpm
最大心拍数: 178 bpm
平均ペダルペース: 51 rpm
最高ペダルペース: 118 rpm
今月の走行距離: 159 km
今年の走行距離: 3300 km
先月の走行距離: 676 km
昨年の走行距離: 7989 km