地車探し泉北ポタリング

このところ悩まされている脚の痛みは、暖かい日が続いていることもあってか、一時期ほどの激痛は収まっている。このまま痛みが収まるかも知れないし、4年前の苦労を思うと再度脚にメスを入れるのはためらわれた。それでも、今もランニングは厳しいし、自転車で坂道を登るのもツラい。日常生活や仕事にも支障があるし、自転車活動も満足にできない。やはり、根本的な原因をなくすために、大腿骨に埋め込んだチタンボルトを抜き取る手術を、仕事が落ち着く11月下旬にすることにした。

残念ながら、当分は自転車で遠出もできないかもしれない。それでも、少しでも自転車に乗っておきたいので、今日も近所のポタリングに出ることにした。先週は堺の旧市街でスタンプラリーしたので何か他のネタ、と思っていたが、先週地元深井のの地車(だんじり)祭りを見物しそこなったので、近隣の祭りがないか調べてみた。

181014_083002泉州だんじり祭の日程表によると、今日は堺市の八田西町と陶器地区で祭りがあるらしい。そこで、8:20過ぎに出走して、まずは自宅近くの蜂田神社に向かった。今日のお供はTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)。

来週が本番の八田荘地区ののぼりが並んでいるが、今週は静か。八田西町は八田荘地区各町とちょっと違う日程で、今週末が試験曳きで来週末は本番とのこと。当たりをつけて来てみたが、西町の宮入り神社ではないのかもしれない。

181014_083952坂を下って八田西町をウロウロしてみた。地車囃子も聞こえなかったが、提灯の吊るされた方向などで当たりをつけて、団地の一角に地車車庫を発見。

周囲でぼちぼち準備が始まっていたが、まだ人も少なく普段着のままの人ばかり。当分地車が動き出す気配はなさそう。深井地区などでは試験曳きも宮入がないだけで、早朝からほとんど本番と変わらない盛り上がりだが、八田西町では試験曳きはあくまで予行練習なのかもしれない。それとも本番もこんな様子なのだろうか?

181014_090154ともあれ、待っていても時間がかかりそうなので、もう一つの開催地区である陶器方面に向かった。ひとっ走りして福田に近づくと、こちらは祭り装束の人が歩き回り、地区全体が盛り上がっている。愛宕神社近くで地車囃子が聞こえてきたのでそちらに向かってみると、「ほいさー、ほいさー」の掛け声と共に地車がやってきた。

181014_090616陶器地区の地車祭りは、岸和田や深井のようにやり回し(高速ターン)をするシーンは見かけない。その代り、地車の前後を持ち上げてくるくる回るようなアクロバティックな動きが豪快で、屋根の上にマイクを持った歌い手いて盛んに歌う。歌謡曲や童謡のメロディーで少々下品な替え歌を歌ったり、時にはカラオケまで流れることもある。そして、女の子たちが盛んに踊ることも特徴だ。

髪を色とりどりに飾った女の子が地車に向かって踊り、それに応えるように男たちが地車を激しく操り、歌う。古くから農村の祭りは豊作を願うものだが、同時に男女の出会いの場でもあった。半年以上も一緒に練習を重ねているので、伝統通りにカップルがいくつもできて豊作(子孫繁栄)に繋がるだろう。少子高齢化の昨今、若い人たちが積極的に祭りに参加できるよう、年長者や行政は後押しするべきかもしれない(笑)。

181014_092712堺市民で満足です」にもう少し詳細の日程が掲載されていたので、10町連合曳行が行われるというコーナン岩室店に向かうことにした。そのために西高野街道の坂道を上っていくが、軽いギアを回しながらゆっくりなら脚の痛みもほとんど無く上れた。

コーナンに到着したが、何の気配もない。よく見直すとここでの曳行は昨日だったようだ。

181014_093202もともと本日宮入が行われるという三都神社に向かうつもりだったので、西高野街道を先に進む。

181014_093728府道34号線を渡り、もう少し上る。ピークを超えて、おわり坂の上から大阪狭山方面を見下ろすと下の方から地車囃子が聞こえてくる。脚が元気なときならアプローチの通過地点でしかないが、今日はここまで上るだけでもひと苦労だった。

おわり坂を下って地車囃子の方向に進んでみると、いたいた。「隠」の地車はどうやら三都神社に向かっているらしい。この写真を憶えておいて欲しいのだが、この時点では地車の曳き手たちのほとんどは顔に何も付けていない。一人だけサングラスを掛けた曳き手がいる。


 

181014_094244回り道して先行したつもりが、先にはまだ「山本」の地車がいた。道が少し広くなっていたので、地車の横を追い越して先に三都神社前へ。

181014_094510三都神社前にはすでに「山伏」の地車が到着し、参道前で歌い、踊り、回っている。

実はこの地車にはエンジンが載っている。と言っても自走する駆動力がある訳ではない。屋根の上をよく見てもらうと、大きなスピーカーと共に発電機が載っているのがわかるだろう。スピーカーだけでなく、夜は恐らく提灯で電飾されるのだろう。

181014_094956181014_095002続いて、先程追い越した山本の地車がやってきた。出迎えるように少し先で踊る女の子たちと、それに向かって進む男たちの地車。

181014_095116山伏の地車とバトンタッチして参道前で前後を激しく上げ下げし、くるくる回る。

マイクを持った二人の歌い手の掛け合いで盛り上げている。岸和田や深井では団扇を持った「大工方」が花形で屋根上で指揮を執るが、陶器地区では曳き唄の歌い手が花形なのだろう。

181014_095728続いて、最初に追いついた「隠」の地車がやってきた。隠の女の子たちは一段と髪飾りが華やかで、黒装束だけに目立っている。

181014_100006隠の地車も参道前で前後を上げ下げし、ぐるぐる回る。前を持ち上げた地車の後ろでは、曳き手たちが這いつくばるように全体重を後梃子に掛けている。この時点では、多くの曳き手たちが「隠」の文字の入った揃いのサングラスを掛けている。こうした遊びも、各地区のセンスの見せ所なのだろう。中には右目に「隠れ」、左目に「ファン」と入れているウケ狙いの曳き手もいた。

 

181014_0958263つの地車が地車囃子と曳き唄を掛け合いで盛り上がるだけでなく、各地区の関係者が集まってそう広くはない神社前がかなり混雑してきた。

181014_100114宴もたけなわであるが、奥まった壁際に避けてもTORACLE-COZにぶつかる人が出てきて、周囲の邪魔になってきた。隠の後にも地車が来ているようで、これ以上人が増える前に退出することにした。

181014_101728陶器山の尾根近くまで上ってきているので、そのままトンネルをくぐって堺側に越えた。泉北ニュータウン内を縦横に走る遊歩道、泉北緑道に入ると先程までの賑やかさが嘘のような穏やかな雰囲気。歩行者もそこそこいるのでゆっくりと泉ヶ丘駅付近まで降り、一般道に戻って帰宅したのは10:40過ぎだった。この程度の距離と傾斜なら、それほど苦労なく走れる。もう少し距離を伸ばしても大丈夫かもしれない。

700Cよりは小回りがきくし、場所も取らないので人混みのある祭り見物には小径車が向いている。短い時間で充分に地車祭りを堪能したが、ポタリングにTORACLE-COZを持ち出すなら歩きやすいSPDペダルに交換するべきだったかもしれない。

 

■コースマップ

 

■#relive

relive181014
Relive ‘地車探し泉北ポタリング’

 

■本日の走行記録(自転車)

cyclemeter181014CyclemeterGPSの記録
 スタート: 2018/10/14 8:23:47
 自転車完了: 2018/10/14 10:42:36
 バイクタイム: 1:05:18
 停止時間: 1:13:06
 距離: 24.25 km
 平均スピード: 時速 22.28 km/h
 登り: 128 m
 カロリー: 512 kcal
 平均心拍数: 105 bpm
 最大心拍数: 143 bpm
 平均ペダルペース:  60 rpm
 最高ペダルペース: 114 rpm
 今月の走行距離:  286 km
 今年の走行距離: 6558 km
 先月の走行距離:  373 km
 昨年の走行距離: 8853 km


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これまでのコメント

  1. […] 期待はしていたが、先週に続き地車祭りを拝めた。富田林寺内町では今週末が地車祭りらしい。この辺りも陶器地区(堺市東南部、大阪狭山市)と似て、スピーカー付きの地車を曳き唄を […]

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