せめてものツツジ狩り&ぶどう狩り [法雲寺-信貴山-道明寺]

ゴールデン・ウィークに突入したと言っても、緊急事態宣言下では遠出も難しい。近場のトレーニングライドはするつもりだったが、4/29は雨で、4/30は出社する用事があり、今日5/1も昼前には雨が降り出しかねない天気予報。

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雨雲の動きを見ながら手短でも早朝トレーニングしようと思っていたが、出走準備で点検していて気付いたのか、後輪タイヤのトレッド剥がれ。走行中も目に入る前輪はまだきれいな状態だが、油断していたら後輪が消耗していた。いつバーストするかわからない状態なので、山に入るのは危険。まず勤務先に立ち寄って、タイヤを交換することにした。

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6:37にTORACLE-COZ 2(CARACLE-COZ DB)で自宅を出走。早朝の人の少ないうちに初夏の風情を味わっておこうと、ちょっとだけ寄り道して美原区の法雲寺に来てみた。西除川に面した敷地は壁で囲まれ、立派な山門が外界と境内を仕切っている。ほぼ7時ちょうどに到着したが、すでに山門は開いていた。

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自転車は持ち込めないので山門前に駐め、境内に入ってみた。ツツジの名所として知られているが、一歩境内に入った途端に右も左も一面のツツジに圧倒される。

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黄檗宗のお寺にしては珍しく、あまり原色の派手さはなく、歴史を経て鄙びた雰囲気の建物や像が立ち並び、周囲をツツジを始めとする植木が取り囲んでいる。周囲が壁で取り囲まれているので異世界感が強く、ツツジの海に大殿(本堂)と金色に輝く観音菩薩像が浮かぶ様は極楽浄土もかくや、というと大げさか?

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それなりに知られた名所なので昼間は賑わうかもしれないが、今朝はお坊さん一人と参拝客一人を見かけただけというひと気のなさもあって、短時間ながら心を洗われた。


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通勤経路のすぐ近くにこんな異世界があるとは知らなかった。しかも拝観は無料だ。自転車から長時間離れるのが不安で十数分ほどの滞在だったが、今度はじっくりと参拝したい。

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勤務先に立ち寄ってタイヤ交換。前輪は一見ではまだまだきれいだが、COZは長距離を走ることの多いので、念のため両輪とも交換した。ミニッツ・ライトは20インチWO(ETRTO451)タイヤで最軽量だし、グリップや走行感も悪くないが、寿命はさほど長くない。私の乗り方だと走行距離3000km程度で交換が必要かな、というところ。今回のようにトレッドが薄くなって剥がれたり、ガラス片等を踏んで大きな裂け目ができて使用不能になることが多い。少なくともCOZ-DBに乗り換えてからすでに2800km走っているし、それ以前からCOZ-RBで使用しているので、トータルで3000kmは越えているだろう。ミニッツシリーズのミニッツ・タフはスチールビードで少し重いが名前の通りタフで、トレッドの裂け目も生じにくく、5000km程度使えることが多い。通勤用はこちらが安心。

新品タイヤをはめるのに手こずったせいもあるが、ついでに他の作業をしてしまったりで、結局1時間ほど在社。在社中にちょっと雲行きが怪しかったので心配したが、再出発時には再び晴れた。雨雲レーダーではこのあとしばらく雨雲が来ない予報なので、手近のぶどう坂に向かうことにした。

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天気は回復したが、風が強くなってきた。大和川の土手に上るとポカポカといい陽気になってきたが、斜め前からの強風がツラい。

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帰りは追い風だと自分に言い聞かせて前に進み、9:20に大県南交差点に到着。ツツジ狩りの次はぶどう狩りだ。「ぶどう坂」は正式な名称ではなく、ぶどう畑の中を上ることから付いた自転車乗りの通称。スタート地点の「ぶどう狩り」の立て看板と、山の中腹に見える「柏原ぶどう」の巨大な看板が象徴的なアイコン。

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今日はタイヤ消耗や強風に気勢を削がれて、ここまでのアップも不充分。アタックと言えない程度のゆったりとしたスタート。それでもぶどう坂は、序盤から急傾斜でグイグイ高度を上げる、ちょっと上っただけでも大阪平野を見下ろす絶景が拝める。とは言え、上りながら横や後方をじっくり見る余裕もない。前を見てダラダラ上り続ける。

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多くの自転車乗りが計測ポイントにしている変電所まで20分41秒。のんびりペースなこともあって、ここで止まらず上り続ける。

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下る自転車と何台もすれ違ったが、上り方は抜きも抜かれもせず、変電所から7分25秒で、信貴山のどか村のあるピークに到達。三密を避けるために自転車乗りの休憩所になっているのどか村の駐車場には入らず、近くで小休止。

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雨の心配は薄れたが、10時近いのでそろそろ帰路につくことにした。同じ道を引き返すの面白くないし、かといって奈良側に下ると距離が伸びすぎる。そこで、少し引き返して途中から堅上の集落を通る府道163号線を下っていった。

山肌に張り付くような立地でありながら、急坂の途中に郵便局も農協も小中学校まであるかなり大きな集落だ。最古の官道とも言われる龍田古道もここを通ったと思われ、古代からの要衝であったことが伺える。現在は大和川沿いに国道25号線やJR大和路線が通っているが、途中に亀の瀬という地すべりが頻出する難所があるため、近代までは急峻であっても山越えの方が安定したルートとして維持できたのだろうと想像する。

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大和川沿いに降りると強風との戦いが待っていた。行きに向かい風気味だったのに、風向きが変わって帰りも向かい風気味の横風。しかも相当強い風で、油断すると一車線くらいは流されてしまう。

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ペースは上がらず、ハンドルを握りしめてジリジリと進むしかない。吹きさらしを避けてできるだけ建物の多い街中のルートを辿ったが、それでもかなりツラい。道明寺の近くを通ったので、門前に立ち寄ってみた。石段を上って境内を覗いてはみたが、見通せる近辺に花は無かった。庭園に入ればここでも初夏の花に出会えたかもしれないが、この時点ですでに強風との戦いに疲れ切っていた。家路を急ぎたい気持ちの方が強く、門前で撮影のみ。

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集落内の古道らしきルートを辿って進むと誉田御廟山古墳のそばを通り、岡ミサンザイ古墳の前も通過。裏道を通っても風は強くて歴史との出会いを楽しむ余裕もないし、車が多かったりジグザグだったりで効率が悪い。最後は覚悟を決めて大通りである府道31号線-府道2号線(中央環状線)を西進。11:38に帰宅した時には心底ホッとした。走行距離50kmちょいとはいえ、杉の新葉がちぎれ飛び、飛んでくる砂粒が痛いほどの強風との戦いに疲れ切った。

午後は雨雲もやってくるようだし、明日も日中に雨が降るようだ。GW後半にもう一回くらい走りたいものだが、果たしてどうなるか?

■STRAVA

せめてものツツジ狩り(&ぶどう狩り) [法雲寺-信貴山-道明寺] | ライド | Strava

■Ride with GPS

せめてものツツジ狩り(&ぶどう狩り) [法雲寺-信貴山-道明寺] – でのサイクリング 堺市, 近畿地方

■CyclemeterGPS

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CyclemeterGPSの記録
 スタート: 2021/05/01 6:37:34
 自転車完了: 2021/05/01 11:38:32
 バイクタイム: 2:36:50
 停止時間: 2:23:29
 距離: 53.10km
 平均スピード: 20.31 km/h
 登り: 347 m
 カロリー: 1767 kcal
 平均心拍数: 127 bpm
 最大心拍数: 174 bpm
 平均ペダルペース:  63 rpm
 最高ペダルペース: 129 rpm
 今月の走行距離:   53 km
 今年の走行距離: 2524 km
 先月の走行距離:  754 km
 昨年の走行距離: 9412 km

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