TORACLE-COZ 2(ディスクブレーキ)シェイクダウン [竹内峠-穴虫峠]

この夏はとにかく暑かったので室外作業が厳しかったし、まとまった時間が確保できずになかなか組み立てられなかったCARACLE-COZ DB(ディスクブレーキ)。ようやくのことで、この連休前半の土日で概ね組み立てた(後日レポート予定)ので、シェイクダウン(試走)に出ることにした。

COZ DBは発売されたばかりだが、私が組み立てた個体は市販仕様の先を行く(全)油圧ディスクブレーキとフロントシングル仕様のコンポを搭載し、それなりの時間を掛けて使い勝手や耐久性を検証するのが目的。とはいえ、コンポ以外のパーツの多くはリムブレーキ版TORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作車)からの移植で、しかもほぼ同じデザインで黄色のカッティングシートを貼付したので、一見すると変化に気が付かない人もいるかもしれない。名付けて『TORACLE-COZ 2』発進だ。

6:36に出走したが、数日前に足の指をぶつけてペダリングが苦しいので、遠出は厳しい、そもそも、組んだばかりの自転車はトラブルを生じやすいし、挙動に慣れていないので身体にも負担がかかる。遠出はリスキーだ。テストのために上り下りを混ぜたいので、標高の低い竹内峠を越えて奈良県の端をかすめ、穴虫峠で大阪府に帰ってくるルートを取ることにした。

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先週に比べても一気に気温が下がり、走り出しは肌寒いほど。降水確率0%で、空気も乾燥して爽やかだ。富田林の丘陵地を越えて石川を渡る行く手には、これから越える二上山が正面に見える。河川敷の南河内サイクルラインには早朝から次々と自転車が過ぎていく。

フレームをMからLサイズに変え、ホイールベースが37mm伸びたことは、はっきりと走行性能の差として現れる。正直なところ、Mサイズと比べると鈍重さを感じなくもない。逆に言えば安定しているということで、幹線道路を25km/h以上で走る際などにストレスが少ない。フロントセンターが伸びて前輪荷重が減るからだと思うが、上りでもふらつきにくく、ダンシングがしやすい。悩まされていたステアリングコラム上端とヒザの接触が解消されて、窮屈な感じが無くなった。

フレーム、ハンドルバー、デュアルコントロールレバーが変わり、計算値でステム90mmを装着した。ところが実際に装着してみると、ハンドル形状とデュアルコントロールレバーの大きさの違いでブラケットポジションが約2cmも遠くなった。20mmは短いステムに交換しようと思っていたが、以前より高くなったハンドルポジションのせいか、しばらく走っているとそれほどの違和感を感じなくなってきた。

近年は近く低い位置にハンドルバーをセットして、走行中にブラケットを握っている比率が高かったが、少し手前のハンドル部を握るようすれば前傾も普段と同じ程度になる。以前は、もっぱらドロップハンドルバーの肩(左右から前後に90度方向を変える部分)を握っていたことを思えばまだまだ近い。意外とこのままでも良いかもしれないし、短くするにしてもせいぜい10mmかな、と思うようになった。

油圧ブレーキはやはり大きな違いを感じる。ストッピングパワー自体はハイブリッドディスクブレーキでも過剰だと思うが、油圧はワイヤーの摩擦抵抗が無いので、とにかく引きが軽い。リムブレーキの調子でうっかり握り込むと、すぐに後輪がロックしたり、後輪が浮いたりする。慣れの問題だろうが、繊細なタッチを心がけながら走るので、結構疲れる。これでも制動力が一段下がる140mmローターでレジンパッドなのだから、160mmローターでメタルパッドだとどうなるか怖いほどだ。

この軽いレバータッチのお陰で、指先が1本届けば強力な制動力が得られるので、ブラケットポジションが少々遠くてもさほど支障がない。

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国道166号線にぶつかる六枚橋交差点から、竹内峠に向けて本格的な上りが始まる。国道を避けて旧道の竹内街道を上っていくが、強く踏み込むとやはり足の指が痛いのでのんびりペース。

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近年の保全活動もあって風情のある家並みが続く竹内街道だが、傾斜は結構厳しい。もっとも、フロントシングル46T、リア最大34Tのギア比は、これまでの39x28Tより低いので意図的に落とさない限り出番はなかった。とりあえず手持ちのフロント46Tを装着しているが、トップ側のギア比が大幅に低いので48か50Tにすることも考えている。

道の駅近つ飛鳥の里太子付近で国道に合流し、引き続き上り続ける。Lサイズ化とディスクブレーキ化、そしてコンポのダウングレードによる重量増は、フロントシングル化では相殺できず、恐らく600~700g重量が増えている。カタログスペック(ペダル、アクセサリー抜き)で7.3kgはそれでも充分軽量マシンなのだが、これまでと比べればやはりやや重さを感じる。一方で前述した通り、前輪がフラつきにくく、ダンシングがしやすいので上りやすくもある。体感では功罪のどちらが上とも言い難いが、これから何本か峠を上っていけば、タイムで判断がつくだろう。

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8:07に竹内峠に到着。久々に、国道が拡幅される前のルートと思われる並走路を上ってみた。切通しで掘り下げられた現ルートより一段上にある。

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ここには「從是(これより)東 奈良縣管轄」の石柱が立っている。似たような奈良県の境界碑は、国道165号線に並走する旧道(長尾街道?)でも見たことがある。恐らく明治時代のものだろうが、探せば他にもあるのかもしれない。


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境界碑の隣には竹内峠の由来が記された句碑が建っている。この碑では613年の官道(国道)指定から中世、近世の歴史との関わり、そして明治と昭和の道路整備について触れている。現在はさらに国道165号線の新道でもある南阪和道路がトンネルで峠の下を通過している。竹内峠は古代から現代まで変わらず重要な交通路であった訳だ。

竹内峠から奈良側へ初めてのTORACLE-COZ 2の本格的なダウンヒル。いささかの緊張と共に、 ディスクブレーキの挙動を確かめてがら下っていく。中盤まではほぼノーブレーキの直線的な下り。COZ DB市販仕様の20×1-1/8(28mm幅)ではなく、私はCOZ RB(リムブレーキ)から引き続き7/8(23mm幅)を移植したので、やや凹凸の多いここの路面はやはり怖い。それでもロング化したホイールベースのお陰か、挙動が安定している印象はある。試しにブレーキをかけてみると、かなりの高速にも関わらず、強力に制動する。タッチが軽いので振動の激しい状況で適切な操作を行うのが結構難しい。

後半は緩いカーブから終盤にスプーンカーブ。油圧ディスクブレーキに慣れないうちはカーブを曲がりながらのブレーキングは危険と、友人から助言を受けていたこともあり、カーブ前の直線で充分に減速してからカーブに突入。限界速度まで余裕のある状況で「当て効き(軽くブレーキをかけたままでカーブを曲がり速度を微調整する操作)」を試してみる。怖い挙動はなかったが、慣れるまで神経を使うことになりそうだ。

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竹内交差点の手前で左の分岐に入り、當麻寺山門前へ。青空をバックに仁王門が映える。

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どうせ足指が痛くて追い込めないし、秋らしい風景を探しながらのんびり間道を辿った。當麻寺奥院そばの公園に色鮮やかな花が咲いていた。

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iPhoneアプリハナノナによるとアルテア(立葵)とのこと。もう一度判定したら「ハイビスカス」と判定されたので信頼性はもう一つだが・・・。

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地図にあった「傘堂」が気になってちょっと上ってみると、山口神社の鳥居が現れた。

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傘堂はその隣りにあった。郡山藩主の菩提をとむらうために建てられたもので、一本柱の上に方形の瓦屋根が載る珍しい形式。

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その後も、二上山の麓をジグザクと北に向かっていく。ところどころで奈良本都を見下ろす風景が拝める。

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道沿いの稲穂はたわわに実り、まもなく稲刈りだろう。除草された畦に赤い物を見つけて思い出した。そういえばヒガンバナ(マンジュシャゲ)が少ない。例年だと名前の通り彼岸、つまり今頃がピークだと思うが、今年はつぼみちらほらというところで、まだこれからのようだ。

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道の駅ふたかみパーク當麻を通過したところに咲いていた、鮮やかなオレンジの花はキバナコスモスとのこと。ようやく秋らしい花に出会った。

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その先の畑の畦にようやく咲いているヒガンバナ(マンジュシャゲ)に出会ったが、数本咲いているだけで背景も今ひとつ。写真映えする風景には出会えない。

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県道30号線に合流し、穴虫交差点から県道703号線に入る。屯鶴峯入口を過ぎると傾斜がやや増すが、すぐに穴虫峠に到着。

大阪側のゆるい傾斜を下っていくと、さすがにもう少し高いギア比が欲しくなる。とはいえ46x11Tでもケイデンス90rpmで35km/hは出せる。私は平地でペースを上げているときに100rpmくらい回しているので、40km/h近くは出せる計算。つまり、平地を巡航する限りはフロント46Tでも充分ということだ。平地でスプリント勝負をする必要も無いし、急坂下りは勝手に速度が上がる。あとはゆるい下りでどれだけ速度を出すかだが、ロードバイクと一緒に走る時でも、下りで大差がつくことはまず無い。優先するなら上りのギア比だろうと思う。そうなると、39x28Tと近いギア比を確保できる48x34Tが有望か?

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大阪府に戻って、往路より少し北側を西進していく。石川を渡る大黒橋で小休止。日なたで休憩していても暑くない気持ちのいい天気がありがたい。

帰宅は10:22。50kmちょいだったが、終盤は足指の痛みが強くなってきたので手短にしておいて幸いだった。慣れない油圧ディスクブレーキと乗車ポジションの変化で距離の割には疲れたが、ディスクブレーキは慣れれば手放せなくなることは間違いなさそうだ。乗車ポジションに関しては、慣れればこのままでも良い気もするし、ステムサイズを変えるかどうか? Di2に慣れていたので、非Di2のデュアルコントロールレバーにストレスを感じるかと思ったが、のんびりライドなら人力シフトでも心配したほど苦にならなかった(何度か逆シフトはしたが)。

慣れと少し手を入れていけばTORACLE-COZ 2はもっと扱いやすくなるだろう。やっといい季節になってきたので活躍の場を広げていきたいが、来週末は仕事で走れないかもしれないし、その後も足指が回復するかどうかが心配だ。

■STRAVA

TORACLE-COZ 2(ディスクブレーキ)シェイクダウン [竹内峠-穴虫峠] | ライド | Strava

■Ride with GPS

久々の府外脱出 [千早峠(金剛トンネル)-紀見峠] – でのサイクリング 堺市, 大阪府

■CyclemeterGPS

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CyclemeterGPSの記録
 スタート: 2020/09/21 6:36:21
 自転車完了: 2020/09/21 10:22:21
 バイクタイム: 2:28:22
 停止時間: 1:16:08
 距離: 52.51 km
 平均スピード: 時速 21.23 km/h
 登り: 436 m
 カロリー: 1390 kcal
 平均心拍数: 115 bpm
 最大心拍数: 167 bpm
 平均ペダルペース:  52 rpm
 最高ペダルペース: 130 rpm
 今月の走行距離:  579 km
 今年の走行距離: 6678 km
 先月の走行距離:  946 km
 昨年の走行距離: 9346 km

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