水流る 台風一過の 峠道 [鍋谷峠往復]

昨日は日本近海で突如出現した台風が紀伊半島の東側を通過していった。雨はそれなりに降ったもの、風はさほどでもなく、今朝は朝から晴れた。となれば、今日も出走しようとTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作車)をチェックすると後輪の空気圧がかなり下がっている。慌ててチューブを交換したが、小さな孔らしくパンク箇所がすぐにわからない。

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原因となったガラス片等が残っていると再度のパンクの恐れがあるので不安だったが、待ち合わせをしていたので6:12に出走。近所のコンビニで服部産業のH本師匠と落ち合った。

昨日の雨で峠道が濡れてるだろうと予想はしていたが、降っていないなら峠を上っておきたい。今日は来客があるので手短に、となるとやはり鍋谷峠へ進路を取る。

早朝から暑くて身体がだるいが、まずまず脚も回る。Castelliのウェアを着たロード乗りに追いついたが、絞り込んだ身体に、たくましいヒラメ筋、浮き出た血管は只者ではない。こちらもまだ脚が暖まっていないので無理に抜かず、後ろを着いていった。次第にペースが上がって離され気味になってきたので、抜かなくて良かった。信号待ちで彼に追いつき、青信号で走り出した途端に後輪からパシュ~と快音が響き渡った。

間を開けずに追走していたので、前のロード乗りが振り返る。驚かせてしまって申し訳ないが、こちらはガックリ。停車してタイヤを外してみると、先週と同じ箇所がパンクしていた。トレッドが裂けた箇所を布製ガムテープで補強していたが、1枚では圧力に負けてしまったようだ。近いうちにタイヤを交換するつもりだったが、間に合わなかった。携行していたタイヤの切れ端をタイヤとチューブの間に挟んで補強しようかと思ったが、厚みが有る分段差ができてしまうだろう。幸い、H本師匠が養生テープの切れ端を携行していたので、それで補強して予備チューブと交換した。

実は先週以来、パンクに祟られている。通勤用CARACLE-Sは新しいリムテープを試してみたら、高圧用でなかったようで続けざまに内側から2本パンク。リムテープを戻してパンクしたチューブを修理して再セットしたら、バルブ口との境目からエアー漏れ発生。これは修理不能。もう一本は圧着不足かパッチ剥がれて再度修理。それも別のピンホールがあったようで、しばらくすると空気圧が下がっていく。今日戻ったら水に漬けてパンク箇所を確かめるつもりだった。先週からすでに6回もパンクしていたが、原因も車体もバラバラ。まさに祟られているとしか言いようのない状況だったが、これで7回目。「今は走るな!」という天のお告げかと思うほどだ。

気を取り直して再出走し、ちょっと焦り気味にペースを上げる。もう一人の仲間と待ち合わせたらしい先程のロード乗りの姿が再び見えてきた。信号待ちで追いつき、また離されるという展開を繰り返しながら府道61号線を南下していき、南楽園峠(私称)を越えて和泉市に入る。

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国道170号線バイパスを越えたところで道を譲られて先行し、国道170号線旧道、国道480号線と辿って逢野トンネルを越え、父鬼集落下の定点観測地点の温度計は早朝7時台で26度。すでに汗を落としながらのアプローチだったが、今日のヒルクライムは汗だくになりそうだ。

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こちらも定点観測地点になりつつある八坂神社で小休止。池の水がちょっと濁って、金魚の姿も少なく見える。先程抜いた二人連れが通り過ぎていった。

毎度の製材所前の鍋谷橋からアタック開始。ところが、序盤の歩道で渋滞してかなりタイムロス。いきなり出足をくじかれたが、気を取り直して登坂を続ける。例によってH本師匠は斜め後ろに張り付いている。

今日の課題はスピードコントロール。いつもはほとんど心拍計しか見ないが、一度速度を落とすと再び加速するのに余分な力を使ってしまうとのH本師匠の助言を受けて、11~13km/hの範囲に速度を収めることを意識してみた。心拍計はほとんど見ないが、いくら11km/h未満になっても、180bpm以上にならないように気を払う。

傾斜がキツくなって普段ならシフトダウンするところも、できるだけ踏み込んでスピードダウンを最小限に留める。一方で傾斜が緩むタイミングでは早めに踏み込んでいくが、13km/h以上に上げないようにして体力を節約する。中盤までは心肺にまだ余裕があり、170bpmを下回ることも多かった。もう少しペースを上げるべきかとも思ったが、今日は無理せず課題の検証を続けた。

おやっ、と思ったのは下ハンで踏み込めること。先週ステムを交換したことで微妙にハンドルポジションが上がっていたので、少し下げた。ところがコラム(ステアリング管)長とスペーサーのサイズの制約で微妙な調整ができず、結局元より下がった位置になってしまった。下がり幅は5mm未満だと思うのだが、下ハンを握ったときにグイグイ踏み込める感じがある。これは収穫。

感覚的には結構楽に残り2kmの終盤に突入。ペースを抑え気味だったことでスパートを掛ける余力が残っていたが、そうは言ってもそれほどスピードアップするわけではない。結局は途中で力尽きてペースダウン。峠が見えても思うように踏み込めないが、死にものぐるいで自転車を腕で振って、最後は心拍数を187bpmまで上げて鍋谷峠に到達。

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毎度のことながら後ろにH本師匠が付いたプレッシャーでギリギリまで追い込んでいるので、ゴール後はしばらく片足を着いたまま自転車から降りることもできない。息を整えてからその場にへたり込む。トップチューブは滴り落ちた汗でビショビショに濡れている。そこまで追い込んでも、タイムは27分38秒と前回より1分10秒遅いパッとしない記録。序盤のタイムロスがあったとはいっても、せいぜい数十秒のこと。やはり全体のペースが遅かったようだ。

H本師匠も渋い顔だったが、やはり全体的にペースが遅かったとのこと。緩斜面でのスピードが遅すぎるし、緩斜面に入る少し前から加速しないと、ペースダウンが大きくなるとのこと。前と正反対のことを言われているようだが、要は極端すぎて丁度良い加減ではないということ。タイム短縮につながる最善の走り方の習得はなかなかに難しい。

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峠はじっとしていれば涼しい22度。とはいえ、そろそろハチやブヨが増えてきたのは、すでに夏も後半といったところか。H本師匠はこの後和歌山側に下るとのことで、ここでお別れ。私は来客に備えて早々に引き返した。

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昨日が雨だったせいもあるだろうが、今日は自転車乗りが多かった。アタック中に抜かれることは無かったが、たくさんの自転車とすれ違い、女性の姿も多かった(ほぼ連れの男性がいたが)。何人かの知人にも声をかけられたが、皆さん暑い中頑張っている。

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昨日の雨のせいでやはり峠道は濡れている箇所が多く、画像のように道が川になっているところも何箇所もあった。下りは特に慎重に走行する。またTORACLE-COZが汚れてしまうなあ。

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麓の父鬼集落まで降り、今日は久々に子安阿弥陀寺の前を通る細道を通った。ロードシューズだし、先を急ぐので、山門前で写真撮影のみ。

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気温が上がり、ちょっとした上りがコタえる。いつもの南楽園峠を上るのも億劫だったので、さらにコースを変えた。大野町交差点を右折せずに直進して、ひと上り。和泉リサイクル環境公園の前の尾根道を下っていく。結局はどこかで尾根を越えないと大幅に遠回りになるのだが、気分だけも変えようと言うところ。

どの道で尾根を越えるか考えているうちに、一度離れた国道480号線に合流し、槇尾川沿いの平野(和田付近)まで降りてしまった。仕方ないので府道216号線に入って尾根上までひと上り。あとは阪和道沿いのルートで自宅に向かった。

自宅に着いたのは10:12だった。この時間でも茹だるような暑さで、かなり消耗した。遠出できなかったのは、むしろ幸いだったかもしれない。

11週連続で峠に上ってきたが、来週末は東京でイベント(真夏のデザインフェス出展)があるので、途切れるのは確実。ノリクラ本番まで1ヶ月を切った時期に痛いが、お仕事あってのノリクラだ。まあ、ノリクラも半分仕事みたいなものだが。

パンクに祟られていると書いたが、家に帰って対処。出掛けに気圧が下がっていたCOZのチューブとピンホールを疑っていたチューブを水に漬けて調べると、やはりどちらも小さな穴が空いていた。走行中にパンクしたチューブを含めて3本を修理するだけでも億劫だったが、パッチ貼りに失敗して1回やり直したので、今日だけで4回パンク修理。合計すると先週から9回もパンク修理を行い、1本は修理不能で破棄・・・。過去にもパンクが連続した事はあったが、その場合は原因がほとんど同じだった。今回は自転車もパンク箇所も別で、全くげんなりさせられる。ただ、そのうち3回はリムテープの強度不足で、4回は修理の不手際といえるので、これで解消して欲しいものだ。


■RouteHub


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■STRAVA

190728 水流る 台風一過の 峠道 [鍋谷峠往復] | ライド | Strava

■本日の走行記録(自転車)

cyclemeter190728CyclemeterGPSの記録
スタート: 2019/07/28 6:12:27
自転車完了: 2019/07/28 10:12:48
バイクタイム: 2:28:40
停止時間: 1:31:18
距離: 55.38 km
平均スピード: 時速 22.35 km/h
登り: 630 m
カロリー: 1853 kcal
平均心拍数: 136 bpm
最大心拍数: 187 bpm
平均ペダルペース:  61 rpm
最高ペダルペース: 142 rpm
今月の走行距離:  633 km
今年の走行距離: 5327 km
先月の走行距離:  889 km
昨年の走行距離: 7965 km

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これまでのコメント

  1. […] でやって来て、定点観測地点の父鬼集落下の温度計は、表示が点滅して上手く写らなかった。25度の表示だったので前回より1度低いことになるが、湿度が高いのか体感的にはさらに暑い。 […]

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