TORACLE-COZ組立て その2 [後ダイレクトマウントブレーキ装着等]

[TORACLE-COZ組立て その1]からの続き

先日ワイヤー内蔵作業を行った勤務先の新商品CARACLE-COZだが、装着コンポ(シマノ105)のチェーンホイール入荷待ちで出荷が滞っている状況では従業員が使うような余分はない。自前でフルコンポを調達するほど金銭的に余裕もないので、TORACLE-S(CARACLE-S 2016試作車)からのコンポ移植も考えていたが、作業中は遠乗り用自転車が使えなくなってしまう。そもそも、10速時代のシマノ製品や骨董品のサンツアー製品を組み合わせたパーツ構成は、さすがにカーボンロードにそぐわない。

少々悩んでいたら、近所の友人が使用していない旧世代(とは言え11速の)デュラエースを貸してくれることにあった。できればアルテグラ以上を装着したいと思っていた私にとって、大変ありがたい提案。ついては、思っていたより早くコンポの組付けを開始できる見込みとなった。

180430_114050とは言え、CARACLE-COZはダイレクトマウントブレーキを採用している。友人はキャリパーブレーキを使用していたので、同世代のチェーンステイ装着用ダイレクトマウントブレーキ(BR-9010R)の中古品を別途調達しておいた。

180430_113812勤務先にあったフレームを持ち帰り、GW前半に下準備を始めた。

まずはコンポ以外のパーツを組み付けていくが、ポジションが固まっていないので仮付け。ホイール、ホイールQR、シートQR、ヘッドパーツ、コラムスペーサー(の一部)、プレッシャーアンカーはCOZ純正パーツ。ハンドルは純正品(幅400mm)では狭いので、ひとまず手持ちのアルミ製(FSAオメガ幅420mm)。サドル、シートポスト、ステムは非採用になったパーツのサンプル品。ステムは純正品が70mmだが、今回装着したのは90mmで、110mmのものも用意している。

180430_115000次に、ダイレクトマウントブレーキを分解してクリーニング。水や泥を被りやすく、メンテナンスがしにくい場所に装着することもあるだろうが、頑固な汚れが付着しており、高品質パーツを使用しているデュラエースといえども鉄製パーツの一部にサビが浮いている。できるだけバラバラにしたが、装着ボルトの通るピボットの分解には失敗し、傷をつけるだけに終わった。

180430_134204できる範囲でクリーニングと注油してフレームに装着。サビや汚れを完全に落とすことはできなかったが、目立ちにくい場所なので妥協した。

CARACLE-COZの開発初期にはキャリパーブレーキの装着を想定していたが、一般的なリアブレーキの装着場所であるチェーンステイブリッジは、ワイヤーの取り回しの関係で折りたたみ機能とを両立が難しかった。と言って、チェーンステイブリッジにキャリパーブレーキを装着すると、デュラエースなど一部のコンポでQRがクランクと接触しかねないギリギリのクリアランスになってしまう。そこで、横方向の張り出しが少ないダイレクトマウントブレーキを採用することになった。

釣り合い上、フロントブレーキもダイレクトマウントブレーキを採用しているが、実は保証外ながらキャリパーブレーキが装着可能な貫通穴がフォーククラウンに設けられている。手持ちのロードコンポがある場合、リアブレーキ本体のみダイレクトマウントブレーキを入手すれば他は装着できる可能性が高い。私もリアだけを用意した。

もっと言えば、リア側もシートステイブリッジに貫通穴が設けてある。従って、キャリパーブレーキを装着できる可能性があるが、ワイヤーの経路が用意されていない。ワイヤーをトップチューブにバンド留めでもすれば走行できないことはないだろうが、折りたたみは困難だし、何より不格好だ。

今回の作業はここまでだが、以下は余談。

CARACLE-COZ完成車のコンポはシマノ105。現在の105は、その下にTiagra、SORA、Clarisといったコンポを従えた堂々の上位グレード。レースでも充分に活用できる性能と耐久性を備えている。

とは言え、1980年台、(一般ユーザーの購入できる)最低グレードのシマノのロードコンポーネントだった時代を知る古い人間としては、105は入門グレードで、いい大人はアルテグラ(旧600)以上を使うものという刷り込みが強い。私も18歳の時(1987年)に名古屋のイシハラサイクル(現チクリスタ・イシハラ)組んでもらった初めてのロードレーサーは105メインのパーツ構成だったが、ブレーキ本体だけは600(現アルテグラ)にグレードアップしてもらった。当時の105は今に繋がるSIS(インデックス変速)やSLR(リターンスプリング内蔵ブレーキレバー)が、上級グレードに先駆けて取り入れられた画期的なコンポだった。それでも、当時は非インデックスのシフトレバーや引きの重いブレーキを使いこなしてこそ上級者という風潮が支配的で、私も600やデュラエースへの憧れをつのらせたものだった。

30年以上を経過した現在は状況が違うのだが、カーボンフレームで、小径ロードバイクを名乗るCARACLE-COZにはやはり少し上のグレードのパーツを付けたいと思っていた。今回、最上位グレードのデュラエースを装着できるのは、望外の喜びだ。

[TORACLE-COZ組立て その3]に続く

ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。

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