関西シクロクロス第8戦堺ステージ観戦

今日は関西シクロクロスの今シーズン第8戦堺ステージが、みなと堺グリーンひろばで開催された。2012年からしばしば冬場のシクロクロスを観戦しているが、乗鞍仲間たちが参戦し始めたこともあって、より身近に感じられるイベントになってきた。

と言って、私自身は参加するつもりは全く無い。機材等の負担が大きいこともあるが、腰の悪い私には押し担ぎ必須のシクロクロスはとてもムリ。とは言え、観戦する自転車競技としては一番面白いのではないかと思っている。ロードレースなどと違い、コースギリギリまで近寄れるので選手が目の前数十センチを通り過ぎる様子が迫力。ロードの有名選手も冬場のトレーニングとして参戦していたりするので、ロードレース会場では近寄りがたいトッププロが間近で見られるチャンスでもある。そして、トッププロと同じコースで小さな子どもたちがひたむきに走る様子や、入門クラスの仮装ライダーなどバラエティに富んだお祭りが拝める場でもある。

180114_081218002今回も近所の友人が出場するので、一緒に8時過ぎに会場入り。すでに試乗時間が始まっているので、多くの参加者が準備を進めている。今日は最低気温0度の予報で、やはり非常に寒い。幸い、風がほとんどなく、日差しがあるのでまだマシと言えるだろう。海に面した公園だけに風が吹くとかなりツラい。

180114_081502004友人も準備作業。今シーズンは堺ステージで終了予定とのことで、MTBで出走するのも今回が最後とのこと。すでにシクロクロスフレームを入手して、来シーズンはいよいよ専用マシンで参戦するとのこと。

入門クラスではMTBなどの出場も許される間口の広さもシクロクロスの魅力だが、MTBは一番最後からスタートさせられるなどの不利もある。シクロクロス(やMTBレース)は狭いコースで前走者を追い抜くのは楽ではなく、スタート直後の位置取りが非常に重要とのこと。

180114_082258008試走に出る友人を見送り、私は撮影場所を探してコースそばへ移動。やはり例年お約束の観戦ポイント、砂場は今年も健在。参加者は乗ったままクリアするか、押すか、担ぐか、試行錯誤している。多数派は「押し」だが、乗車したままコーステープ際の砂場の肩を走る参加者もいた。もっとも後で見ると、必ず砂場の中を走るようにコースが修正されていた。

180114_082932014しばらく撮影しながら待っていると、友人が走ってきた。まずまず調子は悪くないようで、MTBの太タイヤを活かして、砂場も乗車したままクリア。

180114_083414023友人を見送ってシケインそばに移動。ここは乗車したまま越える参加者は見かけない。短い距離で連続していることもあって、担いで越えた方が早いし、体力の消耗も少ないのだろう。

180114_084050027友人を3周回見送ったころには試走時間の終了が迫ってきたので、ゴール地点そばに移動してみた。途中ですれ違った家族連れ? ご夫婦とお子さん共に出場のようだ。ロードレースと比べると大事故になりにくいので、子供も女性も楽しめるのがシクロクロスのいいところ。

180114_084224030会場には子供用のミニコースが作られ、子どもたちが寒い中でも元気に試走中。

短いコースをくるくる走り回っていて、何とも微笑ましい。

180114_084244031ストライダーなどの、ランバイクの子供も走り回っている。幼児のランバイクレース「カンクローカップ」も関西シクロクロスの名物。自転車に乗れない幼児も参加できるのだ。

180114_084514033友人を探している間に、最初レースのスタートが迫ってきた。U15(中学1年~2004年生まれ)・CL3(超初級女子)・CM4(マイペース参加)の参加者がスタートに並んでいる。

180114_0850180348:50に第1レーススタート。中学生と初心者の組とは言っても、全速力で走り出し、最初のコーナーに突っ込んでいく。

スタートを見送って友人と合流し、1時間ほど車で待機して、英気を養う。

180114_09583603610時前にスタート地点に向かう。いよいよ友人の出場するCM3B(40歳以上初級のBグループ)。少し気温が上がり、比較的行動しやすくなってきた。

180114_10071204510:05のC4B(初心者男子Bグループ)スタートに続いて、10:07にCM3Bスタート。

40歳以上の初級クラスとは言え、ほぼ一団で勢い良く飛び出していく。最初の位置取りがその後のレース展開で大きく影響するため、みんな何とか前に出たいのだ。やはりMTBは最後方からスタートさせられたため、残念ながら友人の前には多数のシクロクロスバイクが立ちはだかっている。

180114_100722049曲がりくねるコースを折り返して、友人がこちらに向かってきた。すでにかなりのシクロクロスバイクを抜いているようだ。まだしもコースの広いスタート直後は抜きどころだろう。

180114_100726050やがて友人を含む集団は公園西側の林の中に消えていく、北側を見ると先発したC4Bの選手らしきが何百メートルか先を走っている。その向こうには六甲山系がくっきりと見える。今日は空気は澄んで山が近い。

180114_101004051スタートを見送って、例の「砂場」脇に小走りで移動。まずは2分先発したC4Bの参加者がやってくる。

初級とは言え、トップグループはさすがのハイペース。走りが安定しており砂場も、さっと降りてスムーズに駆け抜けていく。

180114_101242056大集団がやってくると、砂場は騒がしくなる。乗車したまま砂場を渡ろうとした参加者のバイクが「ギャリッ」と音を立てて動かなくなった。

見るとリアディレイラーが外れている。恐らくスポークに巻き込んで、ディレイラー台座を折ってしまったのだろう。残念ながらリタイアだ。シクロクロスの過酷なコースは予想外のトラブルを生じやすい。とは言え、スピードが知れているので大けがをする可能性は低い。

180114_101314063C4Bの参加者を追い抜いていくCM3Bが現れるようになり、やがて友人もやってきた。MTBの走破性を活かして砂場を乗車したままクリアすることを考えていた友人だが、前走者が砂場に埋まって急停止。止む無く押して砂場を脱出していった。

180114_101350064一緒にスタートしたCL2(初級女子)も、男子に混じって頑張っているが、砂場で苦労している参加者も多い。バイクを担ぐのが負担なのか、砂場を乗車したままクリアしようとする参加者が男子以上に多く、スタックして立ち往生するケースも多かった。

 

180114_101648068砂場で一周回を見送って、次はシケインに移動。こちらは高さ30cmほどの障害板が2枚続くセクションで、ほぼ全参加者がバイクを下りて飛び越えている。高めの設定なのか、乗車したままジャンプする強者は見かけない。

180114_101844073やがて友人もやって来た。MTBであってもカーボンバイクなら重量的にはデメリットはほぼないようで、スムーズに自転車を担いで乗り越えていった。


180114_101932077180114_101952080女子選手にとってはなかなか過酷だろうが、男子に負けず次々とシケインをクリアしていく。

180114_102012084とは言え、一瞬たりとも休むことが許されないシクロクロスが過酷なことは間違いない。

人間、あまりに過酷だと、もはや笑うしかないのだろう。大変そう(^_^;)。

180114_102448090見ていて面白いポイントだし、遠くを見渡せるので、シケインに腰を据えた。遠くから友人がジグザグ曲がりながらだんだん近づいてくる。

7分ほどで再びシケインに戻ってきたが、多くの参加者と団子になっていていい写真は撮れなかったが「がんばれー」と声援を送る。

もう1周回。今度は1人で回ってきたので、動画撮影。

180114_103922121恐らく次が最終周回になると思われたので、友人を見送ってからゴール近くに移動。多くの参加者や応援者でごった返している。

180114_10413412310:41、友人が無事に完走。MTBはほぼ最後尾からのスタートさせられたが、20人抜いてほぼ中間の順位でゴールした。

とは言え、クラス優勝した方が速すぎて、4割以上の参加者が周回遅れになって完走できなかったので、完走はきわどかったとも言える。

180114_104208124友人の今期エントリーは4戦だったか? なかなか応援にも行けなかったが、彼の最終戦に、応援できてよかった。スタート位置が不利なMTBで頑張ってきたが、来季はシクロクロスバイクで昇格を目指すとのこと。応援する方も楽しみだ。

180114_104348125CM3Bの表彰式。友人は優勝者と仕事で縁があるとのことだが、年齢がかなり上なのにすごい人とのこと。

恐らく今シーズンのシクロクロス観戦は、今回が最初で最後。もうちょっと余裕があればくろんど池などのステージも面白いのだが、ここ数年はなかなか余裕がない。ますます人気の高まるシクロクロスなので、来年以降もチャンスは有るだろう。

※当ブログに掲載したものだけでなく、多くの写真を高解像度で下記のフォトアルバムに収録しています。ご入用な方はご自由にダウンロードして下さい。なお、掲載を希望されない方は直ちに削除しますので、ご遠慮なくお知らせ下さい。

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