150705の自転車いじり [CARACLE-Sマッドガード、フロントバッグ装着]

150705_104546150705_104830 CARACLE-Sのためのマッドガードは入手済みだったが、タイミング悪く昨日は雨中ライドになってしまった。次の雨に備えて(?)早いところ装着することにした。

 純正のマッドガードは標準タイヤの1.5サイズ用なので細身のサニーウィル製ワンタッチ着脱ガードを入手していた。

 とは言え、CARACLE-Sへの装着にはひと工夫必要。昨日洗車してキレイにしたCARACLE-Sを前に、作業を開始。

150705_105018 フロントはまだ簡単かと思ったが、いきなり問題発生。CARACLE-Sのフォーククラウンの形状は厚みがあってテーパー状になっているので、添付のボルトでは長さが不足している。手持ちのもう少し長いボルトがあったが、それでも足らない。

150705_110502 そこで、逆に短いボルトを使って、クラウン内側からボルトを通してみた。これも長さの選択が難しく、短いとマッドガードのプレートが固定できないし、長いと内側から通せない。結局、頭の薄いボルトのギリギリ通せるサイズを選択。

150705_110752 次に、固定プレートをミニバイスに挟んで角度を調整する。

固定プレートはクラウンの前に付けた方がカッコ良く装着できるが、クラウンの形状とVブレーキのワイヤーとの干渉の問題で簡単にいかない。

150705_111820 そこでひとまず、クラウン後ろ側に固定した。プレートが露出して、機能、見栄え共に難ありだが無いよりははるかにマシ。もっと良い装着方法がないか今後検討しよう。

150705_112150 続いてリアだが、フロント以上の難題。シートステイブリッジ(に当たる部分)にはサスペンションの受けに当たる「コ」の字型パーツを固定するためのボルトが通っているため、マッドガードを吊るための貫通穴はない。チェーンステイブリッジに当たる部分に純正マッドガード用の台座が設けてあるが、ワンタッチガードを装着するには遠すぎるし、シートステイブリッジやそこから伸びるパイプが干渉して装着は難しい。

150705_113146 「コ」の字型パーツを固定するボルト穴を活用して隠し留め風に装着できないかとも思ったが、反対側から伸びるボルトに突き当たって穴の奥行きは5mm程度。 クリアランスが少なすぎて、ガード側からボルトをねじ込むのは難しい。

 そこで、「コ」の字型パーツ固定ボルトを長いサイズに変更して先端を露出させ、ナットでマッドガード用プレートを固定する事を考えた。

150705_113606150705_113546 先ほど計測した穴のの奥行き5mmとプレート固定のための突き出し10mmを加算して、合計15mmの延長が必要。標準のボルトはM8×20mmなので、35mm長のボルトがあれば良いという計算になる。とは言えM8サイズのボルトは自転車ではあまり使わないので、ストックがない。たまたま、交換済みのハンドルポストの固定用ボルト(M8×30mm)があったので、ひとまずこちらでチェックしてみた。

150705_114744 ついでにサスペンションの受け付近をクリーニングしてグリスアップ。ボルトをセットすると、計算通り約5mm突き出している。

150705_120532 これでプレートを計算通り加工できれば、装着できるはず。まず干渉してじゃまになる部分をカットしたが、ステンレスプレートは堅くて金ノコでもなかなか切断できない。かなり時間を掛けてようやく切断し、ヤスリで切断面を整える

150705_132820150705_131014 続いてM8ボルトの通る穴を開けるが、電動ドライバー+鉄工用刃ではなかなか穴が開かない。体重を乗せて苦闘約15分、ようやく下穴が開いた。

150705_132948  6mm以上の太さのドリルの手持ちはないので、リーマーとヤスリで穴を広げ、ようやくM8ボルトが通る穴を開けることができた。

150705_133106 突き出したボルトに、プレートを当ててみると、位置はこれで良さそう。後は、もう5mm長いボルトを調達すれば良い。

 もうひとつの作業はフロントバッグの装着。近いうちにドロップハンドル化するつもりなので、それまではウェストバッグでしのぐつもりだったが、身体に荷物を装着するのは好きではないし、もう少し荷物を携行したい。

 そこで、ストックのAguの小型フロントバッグを引っ張り出してきた。15年以上前に入手していたが、いつか同じデザインのサイドバッグとお揃いで使おうと思っていたが、キャンプツーリングをする機会のないまま死蔵していた。

 ハンドリングが重くなり、上りでトラクションが不足しがちなフロントバッグを避け、猛虎参號、四號は大型サドルバッグを装着していた。できればCARACLE-Sでも大型サドルバッグを装着したいのだが、折りたたみの妨げにならず、輪行袋の装着と両立するのは意外に難しい。そこで、ひとまずはこのフロントバッグで荷物を積載することにした。

150705_140216 装着してみると、思っていたよりコンパクトで、キャンプツーリングには小さすぎる。むしろトレーニングや日帰りツーリングの装備を収めるのに、都合のいいサイズだ。もっと早く活用すべきだったかもしれない。

150705_135600 アタッチメントは定評のあるリキセンカウル製。最も標準的なハンドルバー装着タイプ(現行モデルはKF810)だが、実は標準仕様のCARACLE-Sでは折りたたみ時に干渉するので使いづらい。ユーザーさんからの情報によると、垂直方向パイプに装着可能なKR851ならハンドルポストの一番上に装着しても折りたたみできるそうだ。私は折りたたみ時にハンドルを取り外す仕様に変更しているので、ハンドルバー装着タイプでも装着可能なのだ。

150705_141158 フロントバッグを使用する場合の問題のひとつが、他のハンドルバー装着アクセサリーとの共存だ。まず、iPhoneは横向きでよければフロントバッグ上のマップケースに収容する方法も考えられるが、縦方向でしか使用できないアプリも多いので、ステム上にアタッチメントを移設。回転機能のあるアタッチメントなので、フロントバッグの開閉や着脱の際にはiPhoneを回して横向きにすれば干渉しない。

 カメラやモバイルバッテリーはフロントバッグに収納すればいいので、アタッチメントごと撤去。

150705_143308 問題はライトだ。ハンドル上方にアクセサリーホルダーを設置する手もあるが、見栄えが良いとは言えないし、費用を掛けてもドロップハンドル化でまた状況は変わる。そこで、フロントバッグの下側のハンドルコラムにライトホルダーを装着することを試みた。

150705_142332 ところがフロントバッグに隠れない下方に装着すると、折りたたむ際に干渉する。と言って、あまり上方に持って行くと、フロントバッグに隠れて照射に問題が生じる。結局、少しだけ折りたたみ角度が広がるが、照射には問題のない位置に固定した。恐らく、これでも専用輪行袋に入るだろうし、問題があればライトホルダーを取り外して輪行すればいい。

 この作業が終わる頃には雨も上がったので、近所のホームセンターへリアマッドガード用のボルト類を調達しに行った。

150705_154328 M8×35mmのボルト以外に、ナットやワッシャ類も購入。いずれもステンレス製。

150705_155804 帰宅してボルトを交換し、プレートを装着。ナットが13m幅なので、出先でゆるんだ場合や調整したい時にちょっと困るか?

 積載場所が限られたCARACLE-Sでは工具も絞り込んでいたが、今後はもっと充実させないと。

150705_160222 これでリアもマッドガードを装着完了。理想を言えばVブレーキワイヤーの下側に潜らせたいところだが、このワンタッチガードでは着脱レバーが場所を取っているので難しそうだ。

150705_160904 スタイルはもうひとつだが、着脱の容易なワンタッチ式なので、雨の心配が全くないときは外すのも簡単。輪行の際も着脱が容易だし、輪行なら(すぐ逃げられるので)装着しないというのも方法だろう。

 あとは伸びたプレートの先に装着しているフロント側をクラウンに近づけたいところだが、CARACLE-SはVブレーキが後方に付いている。リアのところで述べたように、Vブレーキワイヤーの下側を通すには着脱レバーがジャマになる。かといって、Vブレーキワイヤーの上方はリアのブレーキ、シフト各ワイヤーが通っており、干渉が心配。何より、このステンレスプレートの強度は半端ではなく、加工が大変(^_^;)。

 ともあれ、充分に機能を発揮する(と思われる)マッドガードと、荷物を積載できるフロントバッグの装着でより便利にCARACLE-Sを活用できそうだ。

 ドロップハンドル化のための準備作業もちょっとだけやりましたが、その辺は又の機会に。

ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません(自動車会社のF1やワークスマシンみたいなものと思って下さい)。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品として発売する可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。

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これまでのコメント

  1. […] もっとも簡単に装着できて、スタイル的にも違和感が少なそうなモデルとして白羽の矢を立てたのは台湾のサニーウィル製のQR式マッドガード。TORACLE-Sに装着しているものと同タイプだ。あえて小径車用でなく、700Cにも対応する長めのサイズを選択している。 […]

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