長仕事 果ての見えたる 皐月かな [新フレーム乗せ換え作業その21]

130512_133352 午前中のトレーニングライドに続いて、午後は猛虎四號の再組立作業の続き。

130512_135410 まずは、SLR(とBRS)設定にしてから戻りの渋さを感じていたリアブレーキのインナーワイヤーを、勤務先のSCS ナノテフロンコーティングインナーブレーキワイヤーに交換。




130512_142026 今までのインナーワイヤーを抜いて、そのまま入れ換えようとしたが、レバーから先のアウターケーシングになかなか入って行かない、しばし悪戦苦闘したが、結局バーテープをはがしてレバーを外して通すことに・・・。余計な手間がかかってしまった。

交換後は、さすがに摩擦抵抗を12分の1に減らすだけあって、戻りの渋さは一発で解決。レスポンスが大幅に向上した。価格は張るが、それだけのことがある商品だ。今回はリアのみ交換したが、そのうちフロントも交換しよう。

 

130512_142702130512_143130 続いては最後に残った大物、リアマッドガード。

まずは、4mmステー用に改造した環付ダルマネジをエンドに装着。

130512_151206130512_144140 クリアランス確保のためにチェーンステーブリッジを前方に移してもらったので、それに合わせて以前開けた穴の先にもう一つ穴を開け・・・たら上下を勘違いして反対側にもう一つ穴開け。せっかくのガードが穴だらけになってしまった(涙)。

 その上で、まずはシートステイブリッジのダボ穴に、仮止め。厚みがあるので、隠し留めダボをナット式に変更してもらう前は装着できなかったガード分割用プレートも、固定できる。このプレートは今はなきアルプスのオリジナル商品で、オオマエジムショの大前店長に無理を言って譲ってもらったもの。縦横2方向にRが付けられ、仕上げも美しい。普段は見えないパーツながら、手がかかっている。

130512_152002130512_152432 チェーンステイブリッジ側の装着は、やや難航。前方に移動してもらったチェーンステイブリッジの隠し留めダボにそのまま装着すると、マッドガードのクリアランスがシートステイ部分と大きく違ってしまう。また、フロントディレーラーと干渉する問題も発生。ひとまず5mmのスペーサーを挟んで装着してみたが、これだとホイールの着脱が困難。タイヤのエアーを抜けば着脱できるが、これでは輪行できない。

 いくつか手持ちのスペーサーを試してみたが、最終的に約3.5mmのスペーサー(以前何かの用途で削って作った)を採用。

130512_152758130512_153312 留めナットも超薄頭ボルトにすることで、ホイールの着脱ができるギリギリのクリアランスを確保した。

 これでも、フロントディレーラーの直付FD用留めバンドと、ケーブル固定ボルトが接触する。

130512_154258130512_154538 そこでまず、フロントディレーラーを直付バンドの調整幅の一番上に装着し直し、さらにディレーラー全体の装着位置もできるだけ下げた(前述の変速性能最重視ポジション)。グリスの跡がわかるだろうか? 1cmくらいはバンド位置を下げることができた。

 そして、ケーブル固定ボルトが接触する位置に潰しを入れる。適当な鉄の丸棒を当てがい、ハンマーで叩く。

130512_154852130512_153526 無事に凹みを形成。わずかだが、これで充分だろう。

 もうひとつ干渉が気になっていたのが、先ほどのガード分割プレート。分割したマッドガードを固定するボルトを通す穴が、サイドプル(キャリパー)ブレーキのアーチに干渉しそうな位置にある。大前店長から聞いてはいたが、基本的に古典的なカンチとセンタープルを想定したプレートであり、厚みのあるダブルピボットのサイドプルアーチではやはり厳しそうだ。

130512_160458130512_162424 そこで、プレートの先端にもうひとつ穴開け。これにてプレート全体が後方に下げて、アーチとの干渉を避ける狙い。

 再び仮留めしてみると、これなら大丈夫そう。ちなみにオオマエジムショさんでは、私がこのプレートを入手した後にサイドプル対応のプレートを新たに製作されている。それと同じ事をやったわけだ。

130512_162628130512_162636 フロントディレーラーとの干渉も解消。直付バンドもケーブル固定ボルトもギリギリ接触しないようになった。

 いよいよ、マッドガードの分割作業・・・に入る時間は無くなり、本日はこれまで。取りあえずは、前後ともマッドガードの付いた状態にまではこぎ着けた。

130512_164102 想定をはるかに超えて、半年以上に渡った猛虎四號の組立作業も、ようやく先が見えてきた。あとわずかで、ひとまずの完成となりそうだ。

 表題の句に下の句を付けるとすれば、「嬉しくあり 寂しくもあり」といったところだろうか。

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