14年ぶりのビワイチは右回り [びわ湖一周サイクリング認定/ビワイチサイクリングマイレージ]

空来友蔵(Caracle Tomozou)として活動している同僚I井さんから、「梅雨入り前にビワイチ(北湖左回り)やります」と言われたが、昨年来公私の多忙や体調不良が続いて走行距離と脚力がガタ落ちしていることに加えて、今年は初夏恒例の体調不良(PM2.5アレルギー?)がひどいので、とても一緒に走れる自信が持てなかった。

そこで、「体調が良ければ私も同じ日に行きますが、輪行で行って単独で逆回り(右回り)します」と伝えていた。輪行態勢なら、途中で力尽きてもDNF(途中リタイア)が簡単だ。幸い、今週に入ってPM2.5の飛散が少ない日が続き、「体調」はかなり回復した。もちろん、「体力」はそう簡単に回復しないが、想定通り逆回りビワイチに挑戦することにした。

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そんな訳で本日のカラクリング(CARACLE + サイクリング)に出発。4:16にTORACLE-COZ2(CARACLE-COZ DB)で自宅を出て約5km走り、4:30には地下鉄御堂筋線なかもず駅に到着。

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始発まで余裕があるので、6分ほどかけてのんびり折りたたみ。今日の天気ならマッドガードは不要だろうが、外してくるのを失念していた。ひと手間増えるがワンタッチで着脱できるので、後輪と一緒にベルクロテープでハンドルに固定する。イエローに再塗装したTORACLE-COZ2で輪行は初めてだが、特に問題なく折りたたみ完了。

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5:04なかもず発に乗り込み、車で先行しているI井さんたちの現在位置を確認すると、すでに大津市中心部を過ぎて琵琶湖西岸を北上していた。私は新大阪でJR京都線快速に乗り換え、さらに京都駅でJR湖西線に乗り継いだ。その間にI井さんたちは堅田に車をデポして出走。琵琶湖大橋を渡って東岸の北上を開始していた。

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私は6:54に堅田駅到着。同じ列車で降りたロード乗りの方も輪行を解いていたので、聞いてみるとやはり北湖を左回りで一周するつもりとのこと。「どこかですれ違うかもしれませんね」と話しながらお互い組立てを続けた。

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と言いつつ、ロードバイクより組立てが遅くては折りたたみ自転車の立場がないので、急いで組立てていたら腰に「ビキッ」とイヤな衝撃が走った。「やばっ」と思った通り、また腰痛を悪化させてしまったようだ。7分ほどで出走態勢にはできたが、いきなりこの先が思いやられる展開になった。とにかく、行けるところまで行ってみようと7:14出走。

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湖沿いコースの基本である左回りなら、まず琵琶湖大橋を渡るところだが、今日は西岸を北上していく。早朝の県道558号線は、交通量が少なく走りやすい。左前方の比良山系の稜線は雲をかぶっているが、上空は青空。すでにかなり気温は20度を越えており、陽射しも強いので上下ショートのジャージでも少し暑いほどだが、湿度が低いので爽やか。予報と違って弱い追い風気味でもあり、気持ちよく走れる。ただ、琵琶湖は遠くにちらほらとしか見えない。

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今回は輪の国びわ湖のサイクリングマップの上級コース(車道メイン)を主体に逆回りしつつ、コース上や近い場所にある 「びわ湖一周サイクリング認定」のチェックポイントと「ビワイチサイクリングマイレージ」を回るつもり。サイクリングマップのコースは、JR蓬莱駅付近で湖岸沿いの県道321号線(=県道601号線びわ湖レイクサイド自転車道)に入る。水際が近く美しい風景が拝めるようになった。

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県道558号線よりさらに交通量が少なく、リラックスして走れる。早朝から自転車と時々すれ違い、車より遥かに多い。逆回りでもこれなら苦にならない。腰痛は結構辛く、ダンシングや乗り降りの際に痛んで苦しい。撮影するために自転車をちょっと持ち上げて動かすだけでも痛みが走り、ソロリソロリという動きになる。とは言えシッティングで淡々と漕いでいる分には痛みもないので、今のところ平坦路ならなんとかなっている。

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びわ湖一周サイクリング認定のチェックポイントがJR志賀駅前の志賀観光協会に設けられているので、最初の立ち寄り地としてやってきた。営業時間は9時からなので7:49に到着した時点では閉まっているが、表のガラス戸にチェックのためのクイズが表示されていた(設問はモザイクで隠してます)。

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びわ湖バレイで知られる旧志賀町地区なので、まあ答えはすぐに分かる。4つの地区に散在するチェックポイントでこんなクイスに答えて、各地区1つずつ「チェック」すれば一周認定の申請ができるわけだが、最低限の4箇所で済ます私ではない。コース近くのポイントはコンプリートを狙う。

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志賀駅から少し北上した地点でびわ湖バレイ方向を振り返る。出走直後にあった雲もほぼ晴れ、比良山系が美しい稜線を見せている。びわ湖バレイは子供の頃(約45年前)に一度スキーに来ただけだが、いつか再訪したいものだ。

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琵琶湖はあまり見えないが、交通量が少なく気持ちの良い道を4kmほど北上して次のびわ湖一周サイクリング認定のチェックポイントホテル琵琶レイクオーツカに8:15頃到着。

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こちらでもクイズに回答して湖南エリア2つ目チェック。

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ホテル琵琶レイクオーツカ付近は、月見浜と言われる景勝地とのこと。この辺りまで北上してくると水もとてもきれいだ。

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交通量の少ない道を気持ちよく北上してきたが、北小松駅付近で国道161号線(バイパス)と県道558号線(旧161号線)、そして県道321号線から続く県道307号線(=県道601号線びわ湖レイクサイド自転車道)の全てが2車線(片側1車線)道路に合流して、交通量が激増する。左回りビワイチルートである湖岸側の路肩には青いラインが引かれて、自転車が通る場所としてアピールされているが、私の走る反対側は自転車通行を想定した備えがなく、白鬚神社付近ではギリギリを通過していく大型車に怖い思いをさせられた。

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近江高島が近づくと旧道に逸れて交通量減ってホッとした。8:52近江高島駅に到着。強い陽射しと腰痛ですでにかなり消耗していた。まだ30kmも走っていないことに気づいて、とてもこの先130km走れるとは思えなかった。ここから輪行して帰ろうかという気持ちもよぎる。救いは青空と追い風気味なことで、輪行して帰るにしても、何とか東岸まで進んでからにしようと思い直す。

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ともあれ、ここでもびわ湖一周サイクリング認定のクイズに答えて湖西エリア1つ目のチェックを得た。

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近江高島の中心部には古い町並みが続くエリアがあり、じっくり見てみたい気持ちもあるが先は長い。やむなく素通り。

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県道304号線(風車街道)に入ると交通量が減って広々とした2車線道路が続き、走りやすくなった。たくさんの左回りの自転車ともすれ違い、挨拶を交わす。ところが、わたしと同じ右回りをしているスポーツ自転車乗りにはまだ一人も抜かれていないし、抜いていない。同じ方向だと会いづらいとはいえ、大多数が左回りであることを改めて思い知らされる。

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安曇川の三角州が琵琶湖に張り出している安曇川町船木地区。安曇川は琵琶湖への流入量が最も多い河川とのことだが、その安曇川(南流)を渡る船木大橋からは、たくさんの白鷺が群れているのが見えた。

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9:23にSTAGEX高島に到着。

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ここは「びわ湖一周サイクリング認定」と「ビワイチサイクリングマイレージ」の両方のポイントになっているので、それぞれ獲得。

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前回2010年にビワイチをした際には「道の駅しんあさひ風車村」という名称だったが、施設の老朽化で2016年に休業し、2018年にグランピング施設として再開したとのこと。入口近くの風車は前回と同じ形ながら、羽根の色などが変わっている。

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少しルートから外れて内陸に入るがそれほど遠回りにならないので、「ビワイチサイクリングマイレージ」のポイント「台湾カフェ 智庵簡易宿所 のすたる路」に立ち寄った。

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撮影とポイントゲットだけで立ち去ろうとしたらご近所の方ろ思われる女性が不思議そうな顔で「写真撮るだけなん?」と尋ねてきた。「琵琶湖沿いのポイントを回るとポイントがもらえてプレゼントに応募できる」ことを説明すると、「楽しんでやってはるんやね」と納得して頂けた。こうした地元の方とのふれあいも自転車ライドの楽しみだ。

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再び風車街道(県道304号線→県道333号線)に戻って北上を続け、今津港に9:54に到達。竹生島を経て長浜港までへ渡る観光船の港で、桟橋の辺りには琵琶湖周航の歌碑が建っている。

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ここは「びわ湖一周サイクリング認定」のチェックポイントになっている。

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ビワイチ決行を報告したら、滋賀の自転車好き!ランドナー団の団長S本さんから、お勧めの立ち寄りポイントの情報を頂いた。そのひとつが今津港に近いビーパス年輪。書店の中でクレープとハンバーガーを販売しているという不思議なお店。

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ちょうど開店の10時に到着したが、すでに駐車場は満車状態で、店内に行列ができていた。とは言え、意外に早く順番が回ってきて、数多いメニューをじっくり検討する間もなく、チキンチーズバーガーを注文。おやつの印象の強いクレープは避けたが、あとで口コミを見ると食事系クレープも名物らしい。どっちも捨てがたい。

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(コロナ以来?)店内にイートインスペースが無いので、近所の公園でハンバーガーをパクリ。公園じゃなくて民家の「庭」じゃないのか? と一瞬入るのをためらうほど芝が整えられている公園で美味しく完食した。朝食が3時台だったのですっかり腹ペコで、もっとボリュームのあるメニューを頼みたい気持ちはあった。とは言え、ライド中の補給食は一度に大食いするのではなく、少量ずつこまめに回数を増やす方がよい。

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この辺りの県道54号線も、引続き風車街道と呼ばれるようだ。並走する国道161号線や県道335号線のお陰で交通量はそれほど多くないが、路肩が狭いのと風が横風になることが増えてきて進路が振られ、気を使う。

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旧マキノ町エリアに入り、百瀬川を渡る。左手には野坂山地の山々の稜線が見える。あの向こうは福井県だ。この辺りから山手に向かうとメタセコイア並木があるので立ち寄りたい気持ちはあるが、かなり距離が延びるし、上りもあるようなので、惜しいが見送った。

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マキノ駅を過ぎ、国道161号線バイパスと合流してすぐに海津大崎の入口で県道557号線に右折。真っすぐ行けば20kmちょっとで日本海(敦賀)というところまで来ているので、このまま琵琶湖沿いに走るのが惜しくなるほどだ。

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海津大崎には桜並木が延々と続き、桜の名所として知られるだけのことはある。見頃に来てみたい気もするが、自転車でも通行が困難なほど混み合うそうなので、期待したようにはいかないのだろう。

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海津大崎付近は短いトンネルをいくつも通過するが、トンネルの出口の向こうに道路標識と琵琶湖が輝く風景が見えたので、TORACLE-COZ2を置いてトンネルに引き返し、「嶺方峠」風の写真を狙ったが、逆光の湖面や風景が輝きすぎて、背景は真っ白いだけ。

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海津大崎を過ぎると琵琶湖が湾として深く入り込んだ湖岸沿いを北上していく。ここは追い風気味で気持ちの良い快走区間だったが、この後次第に風が強くなってきて悩まされる区間が増えてくる。

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湾の一番奥の大浦から南側を振り返る。雄大な風景は海としか思えない。薄雲が増えてやや霞んできたが、まだ青空と言える。

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大浦川沿いいに遡り、少し内陸に入る。輪の国びわ湖のサイクリングマップのビワイチコースも半島の尾根に上る奥琵琶湖パークウェイは通らずに、このルートに青い矢羽根がプリントされている。

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びわ湖一周サイクリング認定」のチェックポイントであるJR永原駅に11:26着。

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無事にチェックして、落ち着いた木造の駅舎内で携行食をかじりながら、しばしボーと小休止。脚は思ったより回っているが、腰が痛みはひどくもならないが楽にもならないし、身体のダルさは抜けない。70km以上ひたすら平地走をしているので首肩が疲れて、お尻も痛くなってきた。まだ半分も来ていないなあと、ちょっと気が重くなる。ソロは気楽だが、調子が上がらないと寂しくなることもある。

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I井さんの位置を確認するとかなり近付いてきたこともあり、気を取り直して再出走。国道303号線に合流して東進する。

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奥琵琶湖パークウェイの通る菅浦半島から続く尾根を越えるのが、岩熊トンネル。ダンシングをすると腰が痛いが、ここはゆるい坂だし、これまでほとんど「上り脚」を使っていないので、シッティングで大きな苦労なく越えられた。

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上りと同じくカーブの少ないゆるい坂を下って塩津交差点で国道8号線に突き当たる。国道303号線と共用区間に入って南下していく。琵琶湖の最北端の湖岸に到達したところに分岐があり、輪の国びわ湖のサイクリングマップのビワイチコースは湖岸沿いの県道336号線(旧国道8号線?)をたどっているが、イヤな予感がしてI井さんの位置を確かめると、国道8号線のトンネルに向かっているようだ。

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危ない、危ない、あやうくすれ違うところだった。トンネル内で出会っても対応が難しいので、ここで脚を止め、トンネルの出口近くにある国道と県道の分岐でしばし待機。

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3分ほどの待機で、トンネルを抜けたI井さんたち一行がトンネルを出てくるのが見えた。広い歩道のある反対車線から出てくるのは予想外だったが、何はともあれ無事に再会(というか、本日始めての出会い)。お互いに約80kmを走った地点で、ある意味、ちょうど中間地点だった。この後、私は寄り道が過ぎて20kmも多く走ることになるが……。

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I井さんと、金属加工部門のスタッフであるフィリピン人ライアン、そしてその友人のマーコさんの3人の道中はハプニング続出の珍道中だったようだ。「お疲れさんでした」とお互いの走行を労い合う。ライアンは塗り替えた私のTORACLE-COZ2を見るのは初めてで興味津々で覗き込み、「カッコイイ!」と褒めてくれた。

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ずらりと4台並んだCARACLE-COZ。本当はもう1台加わるはずだったが、スタッフのSくんは、メカトラで出生直後にDNF(リタイア)とのこと。

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マーコさんのCARACLE-COZ RBは、私が乗っていた初代TORACLE-COZのカッティングシートを剥がしてお譲りしたもの。かすかに残ったカッティングシートの跡を確認しながら、元気に走っている様子が嬉しかった。

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お互いの後半戦の健闘を願ってお別れし、私はトンネルの国道8号線を避けて湖岸沿いの県道336号線へ。元気を充電してもらい、琵琶湖最北端地区の景観を愛でながら湖岸を進んでいく。

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半島をぐるりと回って、I井さんたちが通ってきたトンネルの反対側で、再び国道8号線に合流する。そのすぐ手前にかなり立派な施設の跡地が廃墟化していた。どうやら「奥琵琶湖ドライブイン」という施設だったようで、先ほどのトンネルが出来たせいで車が来なくなり、2007年に廃業したらしい。すでに15年以上放置されているわけだ。

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賤ヶ岳は国道8号線の賤ヶ岳トンネルを通れば標高差が少なく通過できるが、トンネル嫌いとしてはやはり旧道の県道514号線を上ることにした。輪の国びわ湖のサイクリングマップのビワイチコースもこちらを辿っている。

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腰の痛みを我慢しながら少しダンシングも交え、5分ほどで上れる旧道のピークに賤ヶ嶽隧道が現れる。入口は古めかしいが、内部はコンクリートで内張りされて照明もちゃんとしており、反対側の出口も見えるので、さほど怖さはない。

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そしてトンネルの手前では、奥琵琶湖の絶景が拝める。交通量も少ないし、5分で得られるこの風景は価値がある。トンネル前ではサイクリング初心者に経験者が下り方をレクチャーしており「この長い長い下り坂を君を自転車の後ろに乗せず ブレーキいっぱい握りしめて ゆっくりゆっくり下ってく」とゆずの夏色をもじって説明していた。ブレーキの「掛け過ぎ」は必ずしも安全でない場合もあるが、このくらいの距離と傾斜なら問題ないだろうし、興味を引くという意味では良いかもしれない。

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トンネルを抜けて反対側の坂を下って国道8号線(国道303号線共用)に合流する大音交差点から、輪の国びわ湖のサイクリングマップのビワイチコースは余呉川沿いに県道44号線の対岸を南下する。しかしながら、木ノ本駅近くのつるやパンが「ビワイチサイクリングマイレージ」のポイントになっているので、国道8号線(国道303号線共用)を直進。広い平地に出てくると東風が強くて真正面から吹き付け、かなり苦しい。木之本交差点で右折する国道8号線から離れてさらに国道303号線を進み、JR北陸本線を渡って店舗前にやって来た。

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たくあんが苦手な私は同店の名物サラダパンを食べる気は無いが、他のパンは機会があれば食べてみたいと思っていた。ただ、今日は滋賀の自転車好き!ランドナー団の団長S本さんからご紹介いただいたもう一つの立ち寄りポイントに行きたかったので、ポイントゲットだけで店内に入らず失礼した。近くの余呉湖もポイントになっていたが、近いとは言えコースから離れており、往復10kmは距離が伸びるので割愛した。

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琵琶湖岸に戻るのに、同じ道を引き返すのは嫌だったので、ジグザグと南下と西進を繰り返して琵琶湖に近づいていったが、遮るもののない平地では南東からの風に苦しめられた。高月町の歴史を感じる集落の細道に入ると風が弱まり、ちょっと楽になった。

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余呉川沿いでビワイチコースに戻ってきたが、斜め前方から吹き付ける風が苦しい。トンネルを抜けて湖岸に出ると山に遮られて少し楽になった。

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13:10に道の駅 湖北みずどりステーションに到着。疲労と腰の痛みに加えて、暑さと強風にも苦しめられぐったり。

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びわ湖一周サイクリング認定にチェックして、自動販売機で飲料を補給し、携行食をかじって15分ほどで再出走。施設内に入る気力が無かった。

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琵琶湖の東岸はさざなみ街道と名付けられているが、この辺りでは県道331号線がこれに当たる。斜め前方南東方向からの風に苦しみながら、道の駅 湖北みずどりステーションから2kmほどで走行距離100km到達。

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102km地点早崎ビオトープ付近。写真では気持ちよさそうな道だが、風と、意外と多い交通量に苦しめられながらジリジリ南下していく。

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105km地点で姉川を渡ると、上流方面には伊吹山が見える。なるほどここが北陸方面と東海道の分岐点になる交通の要衝で、上流で姉川の合戦が行われたことも宜なるかなというところ。

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長浜の市街地が近づいてきたところで左折して内陸に向かう。

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長浜中心地の北側から旧市街地に近づき、曳山博物館へ13:56着。長浜城主であった豊臣秀吉の長子誕生を機に始まったと伝わる長浜曳山祭を紹介する博物館とのこと。時間と気力があれば見学したいところだが、今日はそのどちらも無い。

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ビワイチサイクリングマイレージのポイントをゲットして速やかに辞去。旧市街は観光客で賑わっており、店を覗きたい気持ちを抑えて辞去。

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風情ある旧市街地を抜けていくと、長濱浪漫ビールの前を通りかかった。これまた惜しいが、撮影のみ。

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急ぎ足で長浜港へ14:05着。びわ湖一周サイクリング認定のチェックポイントなので、ここでもチェック。竹生島や朝に通過した西岸の今津港へ渡る連絡船や、各所を巡るクルーズ船が運行されている。実は滋賀の自転車好き!ランドナー団の団長S本さんから紹介してもらった梅花亭で食事をしたかったので、急ぎ足で回っていた。ところが、昼は14時までの営業なので、この時点で完全にアウトになった。もっと前からオーダーストップだったかもしれないが。

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お腹が空いているが、もうラーメンの口になっているので、他のものを食べる気がしない。携行食をかじってラーメン店を探しながら南下を続ける。14:22に118km地点の道の駅 近江母の郷に到着。皿そばが食べられるとのことだったが、今日の私が食べたいのは中華そばだ。

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ここでもびわ湖一周サイクリング認定にチェック。この南側は米原駅サイクルステーションにチェックポイントがあるが、数キロ内陸に寄り道になるので見送って湖岸を走り続ける。

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次第に斜め向かい風から横風になってきたが、これはこれで走りにくい。集落を迂回するバイパスが各所にあるが、できるだけ湖岸の旧道走るようにする。交通量が少なく走りやすいし、家屋で風も少し弱まる。ビワイチコースもほぼ旧道をトレースしている。123km地点磯崎神社前で小休止して携行食をかじったが、疲れが蓄積してきてなかなか回復しない。陽射しは少し弱まっているが、引続き暑い。

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126km地点、彦根港に14:52着。ここからも竹生島に渡る観光船が出港している。ここでも飲料を補給。湿度は低いのですぐ乾いてしまうが、かなりの汗をかいているのだろう。

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ここでもびわ湖一周サイクリング認定にチェック。これで湖南、湖西、湖北、湖東全てのエリアで最低1つはチェックしたことになり、ビワイチ認定の発行基準をクリアした。だが、まだ湖岸沿いで回りやすいところはできるだけ回る。

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湖岸から離れて彦根城の南側に回り込んだ。木々の外堀(?)の辺りから、彦根城の天守閣を拝めた。

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内陸に入ったのはMOHERON STUDIO ひこにゃんショップビワイチサイクリングマイレージのポイントだから。ごった返す夢京橋キャッスルロードを進んでやって来た。

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無事にポイントゲット。同じ建物にラーメン店があったが、自転車を置くのが難しそうだった。

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ここまできたら挨拶だけでもと、お得意先の侍サイクルさんにやってきた。

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突然の訪問にも関わらず暖かく迎えて頂き、同店オリジナルのひこにゃん×ビワイチ ステッカーを頂いた。これはいい記念になる。

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彦根市街地でラーメンにありつこうとやって来たのがミツワ食堂

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昔風の和風出汁で具材もシンプルだが、さっぱりしているのに旨味が濃厚ですっと胃に入っていく。ギトギト系が好きな方は物足りないかもしれないが、私は非常に気に入った。出汁を残すのはもったいない味わいで、飲み干して「ごちそうさま」と会計の意思を伝えると「きれいに食べてくれてありがとう」と言われ、接客も気持ちの良いものだった。彦根に来たら、ぜひまた寄ろう。次は近江ちゃんぽんかな?

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湖岸に戻り南下を再開したが、彦根で50分くらい過ごしてしまったのですっかり夕方の風情。138km地点、三津屋町の旧道付近で16時を過ぎ、傾いてきた陽の光を反射して湖岸が輝いていた。美しいが、そろそろ焦らされる風景だ。

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湖岸のさざなみ街道(この辺りは県道25号線)は路肩が狭く、交通量がかなり多くなって車がなかなか途切れない。南東からの横風に路肩の草が道路側に傾いてバシバシ足に当たり不快。草を避けて道路の中央に寄ると車に煽られる。高速でかっ飛ばす体力も残っていないし、走行ラインをぶらさないように走ることに疲れる。腰の痛みだけでなく、右ヒザやお尻も痛くなってきて走るのが辛い。疲労困憊で143km地点の南三ツ谷公園に16:18に到着し、びわ湖一周サイクリング認定のクイズが不正解だったことも見落としてしまうほど。もはや認定に影響はしないが、悔しい失敗だった。

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ここは146km地点、新海町付近。一面の麦が実って茶色く染まっている。まさに麦秋。

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愛知川を渡り、県道52号線との分岐である栗見出在家交差点。この辺りで内陸に向かえばびわ湖一周サイクリング認定能登川水車とカヌーランドだが、とても寄り道している余裕がないので湖岸を直進。

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近江八幡市街が近づく149km地点白王町付近。麦の刈り取り後の野焼きのようだが、横風の強さを物語るように煙が真横に流れている。この煙を見てよく考えれば、山でこの向きの風を避けられる湖岸沿いの県道55号線旧道に取るべきだった。しかし、疲れて思考力の落ちていたこの時はビワイチルートに従って内陸の県道55号線バイパスを辿ってしまった。

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画像では全く伝わらないが、左カーブを曲がって西南西から南南東に進路が変わった途端に、真正面からの爆風で速度がガタ落ちした。平地でインナーに入れ15km/h程度でノロノロ進むのが精一杯で、しまいには途中で停車して休憩するほど辛かった。わずか3kmほどだが、今日一番つらい区間だった。

近江八幡市街地には3件のビワイチサイクリングマイレージのポイントがあったし、滋賀県のもう1件の得意先であるサイクルショップライフさんに寄ることも考えていたが、時間的にも体力的にもその余裕はなく、素通りすることになった。

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ただし、数百メートル寄り道するだけで立ち寄れる長命寺温泉には立ち寄った。157km地点17:09着。

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こちらでビワイチサイクリングマイレージのポイントを獲得

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すぐ近くの長命寺港で撮影。GOWES Relationship Women’s Meeting in 近江八幡で訪れて以来だが、常設航路もないようだし、今日は観光船は留まっていなかった。

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長命寺港の道路は3で反対側に、門前そば処 長命庵がある(あった)が、2023年末で閉店とのこと。店前の自動販売機で、びわ湖一周サイクリング認定のチェックはできた。ここでも飲料を補給。だいぶ気温が下がってきたが、まだ必要だろう。

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17:02にI井さんのグループから、一周を終えて待機している旨のメッセージが入っていたことに気付いたのが、再出走して17:20頃。帰りは車で一緒にという心遣いで、残る距離もあと14kmくらいだった。とは言え、かなりヘバッているし、まだ立ち寄りたいポイントがあるので時間がかかりそうだ。I井さんのグループは3時台に集合と、私よりさらに早朝(未明)から活動していたこともあり、これ以上待ってもらうのは申し訳ない。遠慮せずに先に引き上げていただくようお伝えした。I井さんからは、私が諦めたメタセコイア並木に行った画像が送られてきた。

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近江八幡からは進路が基本的に西に向くので、斜め後ろからの追い風になった。せっかくペースが上がったのに、162km地点牧町付近で車が渋滞していて、なかなか先に進めなくなった。自動車もいらついているのか、ちょっと動き出すと強引にギリギリを抜いていく車が何台もいて、危険なのでやむを得ず歩道に避難。

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幸い、渋滞は短い区間だったが、焦らされる展開だった。17:49に170km地点のめんたいパークびわ湖に到着。

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無事にビワイチサイクリングマイレージのポイントを獲得した。中に入るつもりはなかったが、営業終了間近なようで蛍の光が流れていた。早々に辞去。

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湖岸に戻ると太陽はかなり高度を下げていたが、夕陽と言うにはまだ早いし雲に隠れている。

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野洲川を渡って守山市に入ると、ゴールが近づきホッとしてくる。第2なぎさ公園の琵琶湖サイクリストの聖地碑で記念撮影。2017年に訪れた際にはCARACLE-Sだった。

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これが今回最後に獲得するビワイチサイクリングマイレージのポイント。

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続いて、すぐそばにあるBIWAKOモニュメントで記念撮影。残念ながら夕陽は時間と雲と方角が今ひとつだったが、TORACLE-COZ2のビワイチを記念するものとなった。

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道路の反対側の琵琶湖マリオットホテルでびわ湖一周サイクリング認定のチェック。こちらも本日最後になる。

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今回は1日で13箇所のチェックポイントを回って、そのうち12箇所でクイズに正解したので、ビワイチ認定基準は文句なしに達成。

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いよいよビワイチも終盤。琵琶湖大橋を渡ったのは18:20。残念ながら太陽は雲に隠れて見えないが、達成感のある風景を拝めた。

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堅田側に渡って、最後に立ち寄ったのが出島の灯台。1875年(明治8年)に建てられた木製の灯台で、1951年(昭和26年)まで灯台として湖の船の安全を護っていたとのこと。近年、復元されて歴史を伝えている。

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風も少し弱まったようで、湖面は日没間際の静かな佇まいを見せている。夕陽が見えればもっと良かったが、充分に美しい風景だ。

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大阪に帰ってからだと遅くなるので、堅田駅に向かいつつ本日4食目の食事処を物色。とは言え、TORACLE-COZ2から目を離す訳にもいかないので、どこでも良いわけではない。輪行袋に入れてから店に持ち込む手もあるが駅の近くにめぼしい店は見つからず、外に置いている自転車が見張れる店となると、対象が限られてしまう。結局はバーンと張り込んで近江牛、とはいかずヨシギュウで慎ましい一人打ち上げとなった。

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食事を終え、ほぼ12時間ぶりの19:12にスタート地点のJR堅田駅に戻ってきた。素直にモデルコースを一周するなら約160kmのはずだが、今回は走行距離が180kmを超えてしまった。2つのイベントのチェックポイントや得意先、出島灯台、3回の食事と寄り道が過ぎたかもしれない。強風と交通量の多い道路に悩まされ、腰痛、ヒザ痛、お尻の痛みに苦しみながらだったが、何とか無事に北湖一周を達成できた。体調や脚力の低下に不甲斐ない状態が続いているが、今の状態でも何とかここまではやり遂げることができた。

とは言え、右回りは走りにくい区間が多かった。基本の左回りは青いラインで自転車が通行することをアピールしているし、標識類も左回りを前提としている。交通量の多い区間で避難できる歩道上の自転車レーンも、完全に湖岸側のみ。すれ違う自転車乗りは恐らく100台以上いたが、同方向に走るスポーツ自転車は終盤の野洲付近で1台のTTバイクにぶち抜かれたのみ。それ以外に抜かれることはなかったし、地元民らしきママチャリやクロスバイクを除けば抜いた自転車も無かった。プロトンを組んで先頭交代をできるような仲間が見つからず、孤独な風との戦いを強いられた。やっぱりビワイチは左回りが回りやすいと感じた。

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9分間で輪行して帰途につき、19:36発の京都行きに乗り込む。山科で新快速に乗り換えて新大阪まで行き、地下鉄御堂筋線に乗り換える道のり。

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電車内で確認すると、ビワイチサイクリングマイレージのスポートを8箇所周り、80ポイントを獲得。湖岸から離れたポイントが多いので、1日でコンプリートはかなりの難題だろう。

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ビワイチサイクリングマイレージは走行ログを記録することで1km=1ポイントを獲得することもできる。ただし上限は1日100ポイント(=100km)なので、今回は100ポイントを獲得した。スポットポイントと合わせると180ポイントを獲得したわけだ。

景品は1000/100/20ptの段階があり、STAGEX高島の宿泊券やTシャツ、コースターなど9種類から選べるが、今回は100ptを1種類と20ptを2種類応募した。同じ景品は1口しか応募できないようで、40pt残すしかなかった。ビワイチ挑戦者の多さを考えるとそうそう当選はしないだろうが、結果を楽しみにしておこう。

最寄りのなかもず駅に21:27着。ヨメさんが車に迎えに来てくれたので、輪行袋を開くこと無く22時前に帰宅した。久々の180km走に満身創痍ではあるが、無事に帰り着くことができた。

[後日談]

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走る前には、「2010年にもびわ湖一周サイクリング認定は受けているし、認定料1200円をかけるほどでもないか」、と思っていた。しかしながら、走った後は「1200円くらいなら」と気持ちが変化した。それだけ苦しかったわけだ。6/10朝に申し込み、「3週間程度で」との記述があったのでのんびり待つつもりだった。ところが、その日のうちに発送してくれたようで、翌6/11には手元に認定証が届いた。裏面には回った13個所のポイントのチェック時間が記されており、クイズが不正解だった南三ツ谷公園も含まれていた。もし、各エリアで1つだけチェックしたポイントのクイズが不正解だった場合、一周認定されるのかどうかはわからないが、クイズの成否に関わらず回った記録が残るのはありがたい。

メールアドレスなどを登録していれば、過去の記録を引き継ぎ、5回、10回の節目には特別ステッカーが頂ける。とは言え、今回の挑戦時に確認したら、私の常用メールアドレスは登録無しとのこと。前回2010年にどうやって申請したかの記憶もない。仕方無しに新規登録したが、送られてきた認定証には「認定回数2回」と記載されていた。引っ越しもしているので住所や電話番号で特定もできないし、一致するのは氏名だけだと思われる。私はともかく、世の中は同姓同名の方も多いと思うので不思議ではあるが、前回の記録が引き継がれているようだ。ありがたい話で、こうなるとあと3回(3年)ビワイチをして特別ステッカーを獲得することや、積年の夢である完全ビワイチ(南湖含む)を、すべてのチェックポイントを回って達成するなんてこともやりたくなってくる。この手の認定系イベントは、ロゲイニングやスタンプラリーなどと同様に好みの挑戦だ。

■STRAVA


14年ぶりのビワイチは右回り [びわ湖一周サイクリング認定/ビワイチサイクリングマイレージ] | ライド | Strava

■Ride with GPS

14年ぶりのビワイチは右回り [びわ湖一周サイクリング認定/ビワイチサイクリングマイレージ]・Ride with GPS

■CyclemeterGPS

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CyclemeterGPSの記録
スタート: 2024/06/08 7:14:48
自転車完了: 2024/06/08 19:12:49
バイクタイム: 7:11:06
停止時間: 4:46:54
距離: 181.62 km
平均スピード: 25.28 km/h
登り: 162 m
カロリー: 4897 kcal
平均心拍数: 127 bpm
最大心拍数: 161 bpm
平均ペダルペース:  74 rpm
最高ペダルペース: 130 rpm
今月の走行距離:  373 km
今年の走行距離: 3093 km
先月の走行距離:  666 km
昨年の走行距離: 7747 km

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