帰ってきたTORACLE-COZ 2

1/3のライド以降ブログに登場していなかったTORACLE-COZ 2(CARACLE-COZ DB)。「整備中でバラバラ」と書いたのは嘘ではないが、約3ヶ月も再組み立てできないのは予想外だった。実はフレームを再塗装に出していたのだが、想定より完成が遅れたのだ。

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勤務先で毎年COZの限定カラーを発売しているが、2024年のバリエーションの1つとしてイエローモデルを作ることになった。世界最高峰のロードレースの優勝ジャージのカラーである黄色は速さの象徴として自転車乗りにイメージされるカラーだが、当然ながら私にとっては阪神タイガースのカラー。これまでも何台もの愛車に取り入れてきたし、TORACLE-COZ 2もブラックのフレームカラーにカッティングシートで黄色を散りばめ、パーツ類もできるだけイエローやゴールドを装着して黄色と黒のタイガースカラーにしてきた。

充分にタイガースカラーではあるが、やはり黒ベースと黄色ベースはインパクトがまるで違う。この幸運な機会にTORACLE-COZ 2のフレームもイエローに塗り直してもらうことにした。ところが、新仕様のロゴデカールの手配に手間取ったり、塗装業者が立て込んでいたりで、完成が大幅に遅れた。私自身はカッティングシートでオリジナルロゴを作るので純正仕様のロゴは不要だったが、「ついで」に塗ってもらう身としては、待つしかなかった。

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待ちに待った再塗装が4/9に完了し、カッティングシート貼りも完了した。残念ながら今日予定していたつつじの名所めぐりポタが雨で中止になったので、この週末に再組み立てすることにした。

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土曜午後から作業開始。ほとんどは分解する前と同じパーツを同じセッティングで装着するが、油圧ブレーキホースの長さは微調整。後ろホースは前回予定より2cm短くカットしてしまい折りたたみ時に多少窮屈だったので、1cm伸ばして実測149.5cmにしてみた(シマノ規格長147.5cm)。

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前ホースは機能的支障ないが、少し長過ぎるように見えるので、1cm短縮して実測86cm(シマノ規格長84cm)にしてみた。

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インナーワイヤーを先に通し、テープで繋げてフレームに油圧ホースを通していく。

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フレーム開口部カバーやコネクティングボルト、オリーブをホースに通してから、コネクターインサートを挿入する。

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ブレーキキャリパーを仮止めしてコネクティングボルトを締め付けてホースを接続する。

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ミネラルオイルをキャリパーからシリンジで注入して、ブリーディング(エアー抜き)。リアがなかなかエアーが抜けきらず手間取った。

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ホイールを装着してパッド位置調整。12速世代はパッドクリアランスが大きく調整しやすくなったといっても、リムブレーキのようにはいかない。

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ブレーキが概ねセッティングできたので、次は変速系。と言っても(半)無線の 12速Di2はシートポストに装着したバッテリーとFD、RDを繋ぐエレクトリックケーブル2本を通すだけなので、ワイヤー式よりだいぶ楽。

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RD、FDを装着してケーブルを装着し、クランクも装着する。

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エレクトリックケーブルが出入りする開口部はシマノ製や市販のグロメットで隙間を埋める。グロメットが無い方が折りたたみや(正確には展開)が楽だし、BB下に水抜き穴もあるのだが、やはりフレーム内に泥水は入れたくないし、見た目の問題も大きい。

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チェーンを洗浄してから装着し、注油。ディスクブレーキローターに油が付着しないように、新たに導入したカバーを被せて作業した。これまでホイールを外してチェーンガイドを装着したり、ディスクローターを外して作業していたことを思えば、かなり楽。再装着なので整備スタンド上ではディレイラー調整しなくても問題なく変速したが、FDは台座を全く同じ位置や角度に戻せるわけではない。あとは晴れた日に実走して確認しよう。

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ブレーキと変速系の機能が確認できたので、バーテープ巻き。絶版のタイガース柄バーテープは残り一組でもあり、温存して黒ベースに黄色のドットが入ったタイプを採用した。1日半作業が続いて根気が尽きてきて、端の処理がイイ加減になってしまった。いずれ、やり直そう。

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「虎+CARACLE」の意味を持たせた「TORACLE」ロゴは、カッティングシート製。塗り変え前のロゴはステンシル風の書体だったが、実は最初から今回のように本来のCARACLE-COZ用ロゴの頭2文字を差し替えたものにしたかった。以前は能力と時間が不足していたが、ベースの書体を発見したのと、多少はIllustratorをいじれるようになったので、構想が実現した。

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市販車にはロゴがない前フォークにも「TORACLE」ロゴを入れた。そもそもロゴ以前に、2024限定色のイエロー車体もフォークはブラックのままなので、こいつは唯一のイエローフォーク個体だ。ここだけは職権濫用だ。ただ、カッティングシートが細すぎて、ちょっとしたことで剥がれてしまいそうな気がする。下の黒帯を省いて、もう少し大きなロゴにした方が良いかもしれない。

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チェーンステイにもTORACLEロゴ。フォークと同じ大きさなので、ここも耐久性が心配だが、右側はチェーンプロテクターを貼るのでこれ以上大きくするのは難しいだろう。

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シートチューブに太い黒帯を入れたのはデザイン上のアクセントということもあるが、増設ボトル台座の固定バンドからフレームを保護する意味もある。光沢塗装なので多少の擦れ跡は研磨すれば取れるだろうが、傷を付けないに越したことはない。中心にはCARACLE各モデルに盛り込まれている「Cに矢」を窓抜きした。これは田中久重のからくり人形「弓曳童子」の弓矢をイメージしており、現代のからくりであるCARACLEシリーズを象徴したもの。

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トップチューブ上面にも「Cに矢」を窓抜きしたカッティングシートを貼付。これもトップチューブバッグの装着による擦れ防止を想定している。ヘッドのダストカバーの「Cに矢」は、塗り直しの前から貼付していたカッティングシート製。その上のコラムスペーサーが黄色いのもカッティングシートで、以前からのもの。

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今回は基本的に「虎」をイメージしたデザインで、露骨に「阪神タイガース」をアピールすることは避けている。例外のひとつはヘッドマークがCARACLE-COZの「カラカル」ではなく、例の虎になっていること。フレームに合わせて色は変えたが、塗替え前から同じデザインを貼付けていた。

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もうひとつの例外は、バーエンドキャップが絶版のタイガース柄なこと。これも塗替え前からの引き継ぎ。紫外線で少し色褪せてきているし、ストックも2組あるが、二度と入手できないものなので、気軽に新調はできない。この2つのタイガース要素は、よほど観察した人しか気が付かない「実は」という仕込み。気がつけばアラ還になってしまったオッサンなので、今回は年齢相応に落ち着いたデザイン(?)に仕上げた。

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ボトルケージやマッドガード、モバイルバッテリーケースなど、平常のトレーニングやツーリング装備を装着して、ほぼ出走態勢が整った。今日は雨なので試走もできない(したくない)が、近いうちにシェイクダウンをしなければ。

ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。

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