桜と古墳のリハビリポタ [堺環濠桜散走ツアー/世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」巡り]

3/19にようやく少しポタリングができたが、引き続き多忙と右手の痛みでなかなか長距離を走れない状態が続いている。

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3/21~23は台北國際自行車展(TAIPEI CYCLE)への出張。予想はしていたが、E-BIKE関連の展示が非常に増えているのはロード、小径車系の完成車やパーツの展示が大幅に減っていた。グラベル関連こそチラホラ見かけたが、非アシストロードバイクや、一定の定着を見せていたトラディショナル系(スチールバイクや本革、メッキ系製品)展示が激減していた。持ち運びやすくするために、小さく、軽く、を追求する折りたたみ屋としては、モーターパワーに物を言わせて、丈夫で重たい製品ばかりが増えているのは少々つらいトレンドだ。

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帰国した3日後の3/26には神戸ワイナリーBICYCLE DAYが開催され、CARACLEも参加した。仲間のスタッフは雨の降る中で60分エンデューロに出場。ミニベロクラスの2位に入賞した。私はいちご狩りライドのスタッフとして走る予定だったが、右手の具合が思わしくないので参加を断念し、主催者に迷惑を掛けてしまった。

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3月下旬は通勤ライド以外走らないまま終わり、ようやく休めた4/1もやはり右手の具合はさほど回復しない。少しマシになっても手を使うとまた悪化する堂々巡りが続いているので、軽く近所の平地をポタリングする程度で済ませることにした。例によって、ポタリングでもただぶらぶら走るのはもったいないので、目的を設定。今回はデジタル観光ツアーアプリSportTourの短期間イベント堺環濠桜散走ツアーを見つけて、まずは花見ポタを楽しむことにした。

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少しゆっくり目に、自宅をTORACLE-COZ2(CARACLE-COZ DB)で7:02出走。モデルコースのスタート地点に向かう道すがら、大仙公園に立ち寄ってみた。今年はソメイヨシノの開花がかなり早く、すでに少し盛りを過ぎて散り始めている。品種の違うしだれ桜はまだつぼみも残り、これから満開だろう。ちょっと肌寒いがよく晴れたので、もう1時間もすると暖かくなるだろう。

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スタート地点の江川橋は七道駅のそばにあり、7:48到着。かつて外敵から堺の町を守るために四方を囲んだ壕は北側と東側が埋め立てられているが橋の遺構が残されているところもあり、土居川、内川という形で南側と西側は残されている。北西の端になる橋が江川橋だ。現在は「鉄炮町イオンで冷暖房や中水として利用された下水再生水が、ここから内川に整備されたせせらぎに流されています」とのこと。この辺りはほんのささやかなせせらぎだ。


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江川橋のスタンプを獲得したが実はこれが最初ではなく、ここに来るまでにアプリが2箇所自動で獲得してしまった。アプリをオフにしておくべきだった。

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せせらぎに沿って進むとすぐに内川橋。ハラハラ散る桜は充分に見事だが、もう数日早く訪れていれば満開が拝めたので残念。

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これもすぐに海山橋に到着。たこ市場跡の木柱が建っており、かつてはここで朝市が行われていたとのこと。

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次は神明橋。ここまでせせらぎでしかなかった内川が、ここから南側は川幅を広げて運河のようになる。

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さらに宿屋橋。やや盛りを過ぎているが、桜があちこちに植えられている。

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お次は神南辺橋。すぐ南側には海に抜ける放水路が分岐している。

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ザビエル公園に隣接する川辺では船着き場のそばに「桜祭りと堺の歴史を辿る環濠クルーズ船めぐり」と掲示されて、イスやテープカットの準備が行われていた。堺のんびりクルーズの運行が明日4/2から始まるので、それに先立つセレモニーが今日行われるのだろう。まだ充分に見応えはあるが、船から桜を愛でるならもう一週間早く開始していれば、と他人事ながら残念。

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ザビエル公園のトイレに寄って川沿いに戻ると、船着き場のすぐ南が新橋。

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クランク状になった環濠に沿って進むと大小路筋に入って西に向かい、南海本線堺駅前で吾妻橋を渡る。

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堺駅前で南に方向を転じると、海向かって分岐する水路に掛かる勇橋を渡る。環濠を渡らないのでスタンプポイントではないが、フェニックスの造形が欄干になっている。堺中心部の中央環状線(国道26号線/310号線)はフェニックス(不死鳥)通りと呼ばれており、建て替えられた市民会館にもフェニーチェ(イタリア語で不死鳥)と名付けられた。何度も焦土と化しながら蘇った堺の町の象徴として、不死鳥フェニックスが取り上げられることがある。しかしながら、フェニックス通りの名は中央分離帯に植えられたフェニックスの木(カナリーヤシ)が由来と思われ、伝説の聖鳥との繋がりは後付けのイメージのように思われる。

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すぐそばにあるこちらは、環濠に掛かるスタンプポイント栄橋。毎年春には川沿いに鯉のぼりが並べられるが、桜との取り合わせは貴重だ。

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先程の栄橋からの画像にも写っていたのが竜神橋。振り返ると、鯉のぼりと桜を反対側から眺められる。橋の袂の石碑によると、越後の僧が堺の復興を祈祷したところ会場一面に灯明のごとき明かりがきらめき、竜神の霊験と評判になり龍神の名の由来になったとのこと。周辺はかつて龍神遊郭だとして賑わったそうだ。

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さらに南に下って、環濠がクランク状に曲がる地点に大浜橋。

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次は得新橋。青い「関西電力の占用物」が環濠を越えている。

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環濠の南西角に近い中橋。橋から見るとこの先で環濠が東に折れているのがわかる。

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環濠に沿って東に方向を転じると鷺橋。

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そばには環濠(土居川)の浄化のために出島漁港から導入した海水の吐出口があった。

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覗き込むと意外と透明度が高く、水が吹き出している。近辺には大きな魚の姿が見えた。吐水口から出てくる餌を待ち構えているのだろうか?

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そのまま東に進むと、路面電車阪堺線が通る少林寺橋。

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次の山之口橋は熊野街道が渡る橋だ。広い面積を持つ南宗寺の南西角に当たる。

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環濠を渡る橋ではないが、環濠の南東端である南宗寺東詰めがスタンプポイントになっていた。仁徳天皇陵から流れ込む水路が姿を表すところで、かつてはここから北に向かって環濠が続いていた。今は埋め立てられて阪神高速や国道26号線が通っている。

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ここにも海水の吐水口があったが、覗き込んでも水の吹き出す姿は確認できなかった。

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方向を転じ、かつての環濠に沿って北上していく。東住吉橋の親柱が土居川公園に移設されている。

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少し探し回ったが、大小路筋を渡る歩道橋の下に、かつての大小路橋の親柱があった。

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土居川公園を北上していくと、極楽橋が移設されていた。恐らくかつては東西に環濠を越えていたと思うが、現在は公園の通路に合わせて南北に架かっている。

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そのまま北上して環濠のかつての北東角に高須神社がある。堺の鬼門を守る神社だ。

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これにて堺環濠桜散走ツアーの21箇所すべてのスタンプを獲得した。西側を辿っている時点ではポイントの多さにやや食傷気味だったが、環濠が現存しない東側はポイントが少なく、北側はポイントゼロなので、後半は早かった。

雲ひとつ無い快晴で、気温も上がってポカポカしてきた。右手の具合もまだ走れそうなので、もう少し寄り道しながら帰路につくことにした。

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今度はDIIIG「サイクリングチャレンジ!」のご近所イベント 「世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」巡り」に取り組むことにした。少し南に引き返して、堺市役所前がモデルコースのスタート地点。

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東に向かって堺東駅の南側で踏切を渡り、田出井山古墳(反正天皇 百舌鳥耳原北陵)の北側を回り込んで隣接する方違神社の境内に入る。河内国・摂津国・和泉国が接する三国丘は方角のない聖地とされ、そこに建つ方違神社は方災除けの神様として知られている。

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けやき通りから少し西にずれて南海高野線を超えると、永山古墳。10数年前まで濠が釣り堀になっていたことを思い出した。古代の史跡を民間施設が占有していることに違和感があったが、今は施設が撤去されて痕跡は見当たらない。

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国道310号(大阪中央環状線=府道2号線と共用)を渡ると、丸保山古墳

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仁徳天皇陵の濠に突き当たり、回り込んで遊歩道に入ると仁徳天皇陵の陪塚である樋の谷古墳。

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さらに銅亀山古墳。恐らく意図的だろうが、モデルコースは大小の古墳をなぞるように進んでいく。

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さらに竜佐山古墳の前を通過し孫太夫山古墳のの向かいには、日本最大の陵墓であり、世界最大の墳墓とも言われる仁徳天皇陵古墳(大山古墳)の遙拝所がある。連連辿ってきたが、ここが最初のチェックポイントだ。

東に向かってJR百舌鳥駅前で右折して南西に折り返す。その間にも収塚古墳長塚古墳銭塚古墳旗塚古墳、寺山南山古墳、七観音古墳と復元七観音古墳のそばを通過し、履中天皇陵古墳に突き当たる。

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日本で三番目に大きな古墳である履中天皇陵古墳の西側に回り込むと桜並木。

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履中天皇陵古墳を半周して遙拝所へやって来た。ここが2つ目のチェックポイント。

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北東に進路を変えてJR阪和線を渡り、いたすけ古墳と陪塚の善右ヱ門山古墳の脇を通過。

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さらに御廟山古墳をぐるりと回り込む。

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百舌鳥八幡宮の石段下から桜を見上げていると、数日後に小学校入学と思われる子どもたちが、隣でランドセルを背負って記念撮影。微笑ましい春の風景だ。

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南東に進んで日本で7番目に大きなニサンザイ古墳が3つめにして最後のチェックポイント。

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無事にミッションを終えて、抽選に応募。景品は古墳型のもなかの入った「古墳めぐり」。

チェックポイントは3つだが、12kmほどの走行なのに、約20個の古墳のそばを通った。さすがは世界遺産になるだけのことはあると、地元民ながら感心させられた。「堺を走れば古墳に当たる」

この後もモデルコースに沿って中百舌鳥駅まで走り、駅前の散髪屋に寄って11:49ごろ帰宅した。2つのスタンプラリー系イベントをこなしてトータル45kmほどの走行だったが、右手をかばいながらの走行でかなり疲れた。まだ、山岳地や遠出は厳しそうだ。もう少しリハビリに努めよう。

■STRAVA

桜と古墳のリハビリポタ [堺環濠桜散走ツアー/世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」巡り] | ライド | Strava

■Ride with GPS


桜と古墳のリハビリポタ [堺環濠桜散走ツアー/世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」巡り] – でのサイクリング 堺市, 近畿地方

■CyclemeterGPS

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CyclemeterGPSの記録
 スタート: 2023/04/01 7:02:59
 自転車完了: 2023/04/01 11:49:24
 バイクタイム: 2:00:00
 停止時間: 2:46:24
 距離: 45.00 km
 平均スピード: 22.50 km/h
 登り: 20 m
 カロリー: 926 kcal
 平均心拍数: 121 bpm
 最大心拍数: 146 bpm
 平均ペダルペース:  53 rpm
 最高ペダルペース: 126 rpm
 今月の走行距離:   45 km
 今年の走行距離: 2293 km
 先月の走行距離:  534 km
 昨年の走行距離: 9256 km


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