iPhone用給電システム強化&防水対策

iPhoneを始めとするスマホは、自転車でも地図にルートログにサイクルコンピューターにと色々活用できる。しかし、問題になるのはバッテリー容量だ。

画面を表示したままで使用していると4~5時間でバッテリーは消耗してしまう。操作時以外は画面を消すようにすれば、9~12時間くらいルートログを取り続けることはできるが、リアルタイムの情報がわからない。長時間の自転車ライドで使用するなら給電システムがあることが望ましい。

そんなこともあって、iPhoneの装着に使用しているスマホルダーにiコネクタ部分を開ける改造を行い、給電しやすいようにした。

外部バッテリーは今までSANYO KBC-D1BSを使用していた。単三形エネループを使用するのでフロントライトと電池を共有でき、円筒形の形状はハンドルバー上でも場所を取らず、バイクライトホルダーで簡単に装着できる。これはこれで良い選択であったと思うのだが、難点が2つある。

ひとつは容量が少ないこと。単三形エネループを2本使用するが、USB電圧(5V)に昇圧した実用容量は750mAhというところ。経験的にはiPhoneのバッテリーを約20%充電できる程度だ。長時間のライドでは予備のエネループを4本余分に携行(計6本)したりしていたが、それなりにかさばり、それでも60%程度の容量ということになる。

もうひとつは、なぜか充電途中で停止してしまうことが多いこと。説明書通りに正しい手順(スイッチオン→USB接続)で再度接続し直すと復活することもあるが、結局電池残量を残したまま給電不能に陥ることも何度かあった。たまたま私の購入した商品の不具合かもしれないが、手間や送料を考えると修理に出すのも躊躇してしまう。そうこうしているうちに保証期間が過ぎてしまった。

走行中に何度もUSB端子を繋ぎ直すのは面倒だし、危険。その度に停車するのも億劫だ。さらに予備のエネループと入れ替える手間なども加わる。GW明けには伊勢志摩ツーリングも予定しており、長時間を確実性のない状態でヒヤヒヤしながら走るのも嫌なので、この機会に他の外部バッテリーを導入してみることにした

色々悩んだが、最終的に選んだのがPanasonic QE-PL201。Panasonicブランドではあるが、2代続けて三洋電機製だ。もっと小型のものも多いが、5400mAhと容量が大きいものを選んだ。寸法は63×70×24、重量150gとやや大柄ながら、単三形エネループ換算で14本分以上が収まっていると考えれば超小型だ。

120421_102526120421_102552 これを普段はデジカメを収納しているハンドルバー上のケースに入れ、走行中に給電する目論見だ。昨日の峠ライドで試した限りでは、給電中にトラブルもなく良い感じだ。これで、安心して伊勢志摩ツーリングに臨める。

実はダイナモ給電の搭載も、かなり真剣に考えている。すでにハブダイナモの電気をUSB出力に変換するコンバーターや、後付ダイナモと一体化した給電システムなどが、出回りだしている。日本にはまだ流通していないものも多いが、後付けで取り付け取り外しが容易、かつ高効率で負荷が少ないダイナモもいくつも開発されている。

これが実現すれば電源の心配なくiPhoneを活用できる。重量増は否めないが、サイクルコンピューターを廃して、ケイデンスや心拍などもiPhoneで管理することも可能だ。iPhone4Sではカメラも使いやすくなっているそうなので、乗り換えればデジカメも不要かも(まあ、正直なところiPhone5待ちですが)。 すべてのデジタルデバイスを一体化すれば重量増も最低限に抑えられるだろう。


DSC01504sDSC01512sもうひとつの改良だが、上の写真でコネクター部分にフィルムのようなものが見えるだろうか? これは調理用ラップだ。iPhone全体をラップでくるんでから、市販のラバー製iPhoneジャケットに入れてある。

これなら雨が降ったり、汗が落ちても安心だ。防水機能を備えた自転車マウントは画面が見づらく、反応が鈍くなって操作がしづらくなるが、ラップならほとんど違和感がない。しかも、充電時にはコネクター部分を覆うようにカバーでき、この部分の防水も実現できる。

難点は強度や耐久性だろうが、毎回使い捨てにすればよいし、出先での破損は予備のラップを少し持っていけばいいことだ。ほとんど裸で使うのと同じ操作性で、画面も見やすいのでおすすめの方法だ。ラバー製iPhoneジャケットを併用すれば、耐衝撃性も高まるだろう。

 

【追記】

mixi上で、ラップで密封することに熱に対する不安のコメントをいただいた。

そう、確かに放熱への配慮は必要だ。実はそれもあってラップを使用している。昨夏は自転車用防水ケースを使っていたが、炎天下で温度に関する警告表示が出て動作がおかしくなったことがあった。防水ケースだとケースから出すしかないが、ラップならより薄くて熱を逃しやすいし、一部あるいは全部を剥がしたりと調整もできるので、より機能的だろう。少なくとも防水ケースよりはマシだと思っている。

 

■本日のフォトアルバム

Facebook にシェア
LINEで送る
Pocket

これまでのコメント

  1. […] おき、普段はコンパクトカメラを収納し、充電時には外部バッテリーと入れ替えます。(使用レポート) 【特記】[2]~[4]の方法を取る場合、iPhoneなどのスマホ下部に充電用コネクタがある機 […]

サイト内検索

アーカイブ

お友達ブログ

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。


Back to Top ↑