和歌山市周辺の未踏峠ライド [猿坂峠-木ノ本峠-加太砲台跡-大川峠]

以前より計画していた和歌山市方面峠ライド。一緒に走りたいと言ってくれた方がいたので、仲間と共に走ることにした。ところが、当初予定していた昨日3/31は春の嵐。参加者の都合が良かったので一日延ばして4/1決行とした。

集合場所をJR和泉砂川駅としていたので、まずは近所の友人と二人で集合地点に向けて6:00過ぎに出走。R26に出て一路南下を開始したが、天気予報通り向かい風。先頭交代しながら走れば、集合時間には余裕だろうと思っていたのだが・・・。

120401_064058 出発から30分ほど前を引いて、友人と先頭を交代したら、あれっ! 友人の自転車の後輪がかなり振れている。アジャスターを一杯に緩めてもブレーキシューに接触する状態で、残念ながらリタイヤ。組んだばかりの後輪の初期振れが出てしまったようだ。出走間もないのが不幸中の幸いだった。

120401_073548 泣く泣く引き返す友人と別れ、一人旅で南下。あまり風が強ければ、海から遠く建物の多い(=風の弱い)府道30号線にずれようかと思ったが、朝のうちはまだ風がマシでペースが若干落ちるくらい。府道30号線に移っても大差ないと思われたので、道が広く、信号が少ないR26を走り続けた。

120401_082636 予定通り、約2時間で集合地点のJR和泉砂川駅付近に到着。不測の事態に備えて30分の余裕を持っていたので、こちらから同行者のデポ予定の駐車場に向かった。ほどなく車で現れたお二人、旧知のノリクラ仲間のみわっちさんと、初めてお会いするパワードSさん。お二人とも滋賀在住でmixi上で知り合って、何度か滋賀方面一緒に走っているそうだ。今回はわざわざ滋賀から遠征してくれた。

120401_083044 パワードSさんの愛車は古典的なランドナー。デッドストックだった旧車を最近入手されたとのことで、年式にもかかわらずキレイな状態。マファッククリテリウムやサンプレの前後メカなど、懐かしいパーツが満載だ。同じスチールバイク乗りとして、早速話が弾んだ。

120401_092300 8:30過ぎに3人であらためて出走し、今回の主要目標である猿坂峠、木ノ本峠に向かう。大阪府最南端近辺のR26旧道は、緩いアップダウンを繰り返し、交通量が多いので走りやすいとは言えないが、しばしのガマン。向かい風でもあるが、恐れていたほどではない。

120401_094056 深日交差点で右折して府道65号線に入ると徐々に交通量が減り、ひなびた雰囲気になってくる。

120401_094332 木ノ本峠へ向かう1本目の府道751号線を通過して、猿坂峠へ向かう2本目の751号線へ入る。分岐の橋で小休止。

120401_100046120401_100230 猿坂峠へ向かう府道751号線は交通量が非常に少なく、序盤は傾斜も非常にゆるく走りやすいルート。

多奈川谷川の集落を過ぎたあとは道の狭い箇所もあり、少し傾斜が増したが、あっという間に猿坂峠に到着。

120401_101224120401_101512 峠道を覚悟(期待?)していたので拍子抜けだが、ともあれまたひとつ大阪府境の峠に到達した。

120401_101806120401_102346 道路から少し入った石碑のそばからは、和歌山市街地を見下ろす絶景。標高が低いとはいえ和歌山側は急峻で、見晴らしがいい。

120401_102554120401_101100 来た道を200メートルほど引き返して、ダム湖の堰堤を渡る木ノ本峠への道へ入る。これも府道751号線になるらしい。五万分の一地形図には記載のない道だったので、状態がわからず心配だったが、幸い1~1.5車線の舗装路。ただし、甲山山頂近くまで上るので、傾斜はかなりキツイ。

120401_103040 甲山山頂の脇のピークを越え、こんどは急な下り坂。

120401_103819 四叉路すべてが府道751号線という分岐を右折すると、わずかな上りですぐに木ノ本峠。本日2本目の峠もさほど難易度は高くなかった。木ノ本峠には峠名を示す表示は何もなく、味気ない。ともあれ、これまたひとつ大阪府境の峠に到達。

120401_105916 木ノ本峠から和歌山側に下るとすぐに新興住宅街に入り、ひなびた大阪側との対比が不思議。平地に降りて、西ノ庄駅近くの「やぐらラーメン」へ入り、少し早めの昼食。

120401_111106 今回は和歌山ラーメンの賞味も目的のひとつ。和歌山市中心部の有名店に向かうことも考えていたが、明日は全員仕事でもあり、少しでも早めに動けるこの店を選んだ。私は基本の「中華そば」を注文。私はさほどラーメンに詳しくないが、醤油豚骨のスープで見かけの脂っぽさに反して意外とさっぱり。私好みだ。みわっちさん、パワードSさんと子育て談義などをしながら、しばしノンビリ。

120401_120640120401_120836 昼食後は加太に向かったて西進したが、そろそろ強さを増してきた風が正面から吹きつける。先頭を引いているとそれなりにツラいが、加太までの距離は短く、ほどなく加太港の端にある淡嶋神社に到着。

120401_120946120401_121004 梅や桜のほころぶ境内で、まずは本殿にお参り。それほど大きくない神社だが、観光客も多い。

120401_121038120401_121044 人形供養の神社と聞いていたが、噂の通り人形がいっぱい! かわいらしいところにだけカメラを向けたが、実は心霊スポットとしても有名な所。大きめの人形がずらっと並んでいると、かなりの威圧感を感じる。夜に来るのはちょっと遠慮したい所だ。「写ってはいけないもの」が写ってはまずいので、やばそうな方向にはカメラを向けなかった(^_^;)。

120401_121146120401_121216 人形供養だけでなく、針供養、安産、婦人病、歯痛、金運などの祠がたくさんあり、それぞれに色々なものが奉納されていたが、これまたブログで掲載するのをはばかるものが多い。興味の有る方は実際に訪れることをお勧めします。まあ、ネット上を検索すれば、色々出てくるとは思いますが・・・。

120401_121846 観光名所らしく、他の自転車集団も参拝中。

120401_122202 淡嶋神社付近からの眺望もなかなかのものだが、これからもっといい場所(?)に参加者お二人をお連れする。加太の集落を離れ、県道65号線を北上。

120401_123754120401_123932 ここだ! 見よこの急傾斜。(国民)休暇村紀州加太のホテルに向かう寄り道は、距離は1kmもないが、15%以上の急坂。

120401_125158 坂の途中の駐車場付近に自転車を駐め、遊歩道を数百メートル歩いて行くと展望台がある。友ヶ島の向こうに淡路島を見下ろす紀淡海峡の絶景は、晴れているならぜひ訪れて欲しい眺望だ。

120401_124726 付近ではバードウォッチャーの集団や、なぜかモデル撮影会も(後ろに写っています)。

120401_125300120401_125548 展望台のそばには旧日本軍の砲台跡がある。風光明媚な紀淡海峡だが、飛行機のない時代は敵船の侵入を防ぐ重要な防衛ポイントだったのだ。火薬庫に降りていくと真っ暗なので、ライトの持参がおすすめ。

寄り道を終えて県道65号線に戻ると、すぐに大川トンネル。その直前に自動車通行止めの旧道、大川峠への分岐がある。私自身は数年前に峠を越えたことがあるが、標高は大したことなく、傾斜もさほどではない。しかし、その時は落石や倒木が散乱してかなり荒れていた。最近はさらに荒れているとのうわさも聞き、峠からの眺望が開けなかったこともあってトンネルで通過することを考えていた。

120401_130740 しかし、道路標識には通行止めのマークの下に「自転車通行可」の表示。これを見てパスハンター パワードSさんが燃えた。時間的もまだ余裕があり、せっかくなので旧道に突入。

120401_131122120401_131124 ゲートの脇を抜けて旧道に入ると、以前より格段に路面がきれいになっている。どうやら最近整備されたようだ。

120401_131458120401_131505 ほどほどの傾斜をものの5~6分で大川峠に到着。ただ、ここには何の標識もなく、少々味気ない(ポールが立っているので、かつては標識があったのかもしれない)。展望もないのが残念だが、車の全く来ない道は、自転車パラダイスだ。ただし我々も数台の自転車と行きあった。音がしないだけ接近に気付きにくいので、右車線を通るのはやめた方が良い。

120401_132810 ひと下りして県道65号線に戻り、府県境を越えて大阪府へ戻るあたりからは風も追い風気味になり、海沿いを気持ちよく飛ばす。しかし、程なく前輪に違和感が・・・恐れていた事態の再発、パンクだ。普段一人で走っている時には、せいぜい年に1~2回程度しかパンクしない。しかし、ここ数年みわっちさんが一緒の時になぜかパンクが多発する。

一昨年のビワイチでは2回、昨年のしまなみ海道では4回もパンクが続き、冷や汗をかいた。そこで私が提唱しているのが触媒理論。「私が悪いのではなく、誰か私のパンクを招く「触媒」になっている」という責任逃れのための苦し紛れの理論だったが、いずれも同行者の中にみわっちさんがいた。今回パワードSは初めてご一緒するので、消去法でいくとみわっちさんが触媒ということになる。

冷や汗をかきながらのパンク修理を終えて、再出発。深日交差点でR26に帰ってきたが、往路の通り楽しい道でない。そこで、新ルートを探しに海に向かってみた。実は先日、得意先のショップさんに「海沿いに自転車向きの道がある」と聞いていたのだ。

120401_140754 集落内の細道を抜けると、みさき公園のある半島の海沿いにいい感じの道が続いていた。途中、ややわかりにくいところはあるが、iPhoneのマップソフトが活躍した。箱作海水浴場あたりまでは、自転車向きの道が続いているといってよいだろう。少なくともR26とは雲泥の差だ。

120401_142318120401_142328 気持ちのいい道が続くせんなん里海公園付近で、今度はパワードSさんがパンク。今度は見守る方なので気は楽。聞くと、昨年2回しかパンクしていないが、そのいずれもみわっちさんと一緒だったとのこと。みわっちさん本人も、パワードSさんと一緒のツーリングでバーストしている。私以外のパンクまでみわっちさんが結びつくと、苦し紛れの触媒理論も信ぴょう性が出てきた。

少々引きつった顔のみわっちさんに、ニヤニヤしながら「ここまでくると、もうタタリやね」と話しかけると「お祓いしてもらわないと」と返された。GW明けの伊勢志摩ライドで、伊勢神宮に寄る予定なので、そこでお祓いしてもらおうという結論になった。

箱作海水浴場の端まで来るとiPhoneでも道が見当たらず、一旦南海本線を越えて内陸に入り、また海岸沿いに出た。ここからも海岸沿いの道は続いているが、狭い歩道。道の状態が悪いところもあり、ついには階段まであらわれた。海に向けて伸びた小屋のひさしの下を走るような場所もあり、ほとんど人の庭を走っている気分。面白かったが、箱作付近の道は自転車向けとはとても言えない(^_^;)。

貝掛辺りまでくると、再び車も走れる道になったが、路面状況は悪くスムーズには走れない。まだもう少し先まで道は続きそうだったが、そろそろ内陸に向かわないと遠回りになる。鳥取ノ荘駅付近で内陸に入り、R26を越えて15:30前に集合地点に戻った。

120401_152656120401_152700 みわっちさんとパワードSさんとはここでお別れ。今度は滋賀方面へのお誘いもいただいているので、ご一緒することもあるだろう。車に自転車を載せて帰路に着くお二人を見送りつつ、私は自宅へもうひと頑張り。

帰路もR26を北上すること約30km。多少の疲れはあるが、帰路は追い風で快調に飛ばし17時過ぎには帰宅した。

友人のリタイヤに私とパワードSさんのパンクと深刻でないトラブルは続いたが、風も大きな悪影響はなく、天気に恵まれた一日になった。一日の順延は結果としては正解だった。私の拙いホストでは色々至らぬこともあっただろうが、ご一緒いただいたお二人には楽しんでいただけただろうか?

今日のライドで大阪府境の峠をまた2つ走破。淀川以南の峠が残り少なくなり、未走は恐らくあと2つ。近いうちに完全走破するつもりだ。それが終われば、淀川以北の府境にも足を伸ばしていこう。

◆淀川以南の大阪府境の峠(自転車走行可)

・走破済み:洞ヶ峠(R1)、河内峠(R307)、交野峠(府道7号線)、名称不明(R168)、清滝峠(R163)、暗峠(R308)、信貴山(通称ぶどう坂)、信貴山(高井田ルート)、信貴山(府道183号線)、穴虫峠(R703)、竹内峠(R166)、水越峠(R309)、千早峠(R310)、紀(伊)見峠(R371)、蔵王峠(府道61号線)、七越峠、鍋谷峠(R480)、和泉葛城山(牛滝ルート)、和泉葛城山(塔原ルート)、和泉葛城山(蕎原ルート)、和泉葛城山(粉河ルート)、和泉葛城山(中尾ルート)、和泉葛城山(犬鳴ルート) 、和泉葛城山(神通ルート) 、通称犬鳴峠(府道62号線)、風吹峠(府道63号線)、雄ノ山峠(府道64号線)、孝子峠(R26)、大川峠(府道65号線)、【新】木ノ本峠(府道751号線)、【新】猿坂峠(府道751号線)

・未走破:梅ノ木峠(府道71号線)、名称不明(府道8号線/阪奈道路)

・番外:高安山(信貴生駒スカイライン) ※信貴生駒スカイラインは自転車走行不可。ゲートを通らずに誤進入してしまい、気付かずにここまで上ってしまった。

■コースマップ

■本日の走行記録(自転車)

Cyclemeterの記録
 スタート: 2012/04/01 6:07:04
 完了: 2012/04/01 17:13:10
 バイクタイム: 6:01:50
 停止時間: 5:04:09
 距離: 130.07 km
 平均スピード: 時速 21.57 km
 最高スピード: 時速 53.59 km
 登り: 493 メートル
 カロリー: 3160 kcal

POLAR CS200CADの記録
 走行距離: –.-km
 消費カロリー:4527kcal
 計測時間:11:10:24
 平均心拍数:117
 最大心拍数:171
 平均速度:–.-km/h
 最高速度:–.-km/h
 平均ケイデンス: 85
 最大ケイデンス:113
 心拍数ターゲットゾーン:130-152
 ターゲットゾーン以下時間:8:29:15
 ターゲットゾーン内時間:2:24:15
 ターゲットゾーン以上時間:0:16:53
 走行時間:-:–:–
 累計走行距離:3366.5km(2010年12月10日より)
 ※スピードセンサー不調

■本日のフォトアルバム

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