止めどなく 汗滴り落ちる 峠道 [鍋谷峠-(通称)犬鳴峠]

 梅雨の最中で台風も近づいているのに、この3日間は雨の心配もほどんど無く、今日も曇り時々晴れとの予報。問題は気温で、最高気温は33度の予報。これまでのことを思うと急過ぎる夏の訪れだが、ノリクラ本番まで2ヶ月を切った。今週末の休みは日曜だけとなれば、身体がダルイだの暑いだの文句も言っている場合ではない。CARACLE-Sを駆って、6:20自宅出走。

150712_071942 今日は近所の友人が山岳グランフォンドin吉野に出場しているので、単独行。まずは鍋谷峠を目指す。雲は多いが、晴れてるタイミングの方が多い。行く手の紀泉山脈も青空の下にくっきり。

150712_072822 父鬼下の温度計は23度。気温自体はまだマシなのだが、湿気が多くて蒸し暑い。体調もあまり芳しくない。

 今回からフロントバッグに変更したが、ウエストバッグでは暑さも倍増しただろう。いいタイミングだった。

 フロントバッグを装着し、輪行袋も収納したのでちょっとした重量増。ハンドルの軽快さが少し失われたが、逆に言えば安定したとも言える。ツーリングではこのくらいの方がリラックスして走れるだろう。

150712_073528 父鬼集落の中で、ロードの集団に追いぬかれた。見れば、Bicicorsa AVELのチームジャージ。皆さん「おはようございます」と挨拶をされて、マナーが良い。面識のある阿部店長がいたのかどうか、その場では確認できなかった。

 私は私でいつもの製材所前の鍋谷橋からアタックを開始したが、今日は距離を延ばすつもりだし、体調も今ひとつなので軽め。・・・にするつもりだったが、割とゆっくりしたペースで上っているAVELのメンバーの方に追いついてしまった。聞くと、今日は高野山まで行くとのことで、セーブしておられるようだった。大阪市内から高野山往復とはさすがだが、一度抜いてしまうとこっちもタレるわけにはいかなくなる。

 ついついペースが上がり、心拍数170~175程度で上り続ける。汗が吹き出し、ポタポタと滴り落ちていく。それでも、鉄の猛虎四號と比べると、CARACLE-Sはアルミ製フレーム。フレーム周りのパーツやボルトもチタンやステンレス製なので、サビを生じる心配が少なく気が楽だ。

 体調が今ひとつとかいいながら、競う相手がいるとペースが上がってしまうのがご愛嬌。逆に言うと、単独トレーニングで自分を追い込むのは難しい。

 上る途中でカワハラダの川原田剛さんとすれ違ったので、ご挨拶。鍋谷峠をホームコースにされているのでちょくちょくお会いする。

 今日はテストのつもりでマッドガードも装着したが、鍋谷峠の上りは路面に水が流れている箇所もあり、付けてきて正解だった。ここ数日雨が降らないとはいっても、これまでの長雨で山に水がたまっているのだろう。ゆっくり走るならマッドガードが無くてもよいが、今日は猛アタックなので必要(?)。

150712_081152 最後は心拍数192まで追い込み、AVELのチームの方がズラッと並んだ鍋谷峠にゴールしたのは8時過ぎ。阿部さんをみつけてあらためてご挨拶したところ、気さくに応じてくださった。

150712_081441 30分を切れなかったと思い、AVEL方々にもそう話していたが、AVELチームが下って静かになった峠で記録を見直すと29′47″だった。重量増の割りにはまずまずというところか。

150712_082748 鍋谷峠の和歌山側は、相変わらず絶景。上りは暑いが、下りは爽快。夏ならでは醍醐味だ。

 下りでもフロントバッグは前輪に荷重がかかり安定する。急にライン取りを変えると振られる感じもあるが、ハンドルを抑えこんでいなくても、思うラインを辿って行くことができる。理想を言えば、小径であることを活かして、低い位置にバッグを付けられればより安定するのだろうが、そうすると折りたたみに支障を生じそうだ。

150712_085258 紀の川沿いまで降りてきて、焚き火の煙で風向きを確認すると弱い東風。天気予報によると今後南西の風に変わるようなので、西に向かうなら今のうち。

 先週も気付いていたが、紀の川沿い歩行者自転車専用道がサイクリングロードとして整備されていた。記録を辿ってみると、前回この辺りを通ったのは昨年3月。骨折で1年以上間があいたので、その間に整備されたようだ。

150712_085828 紀の川沿いを走る際は交通量の少ない南岸に渡ることが多いが、今日はこのサイクリングロードを辿ってみた。

 少し北岸を走ったが、結局このサイクリングロードも麻生津橋で南岸に渡った。

150712_090410 お気に入りの風景が拝める紀の川の堰、藤崎頭首工。堰の上流は青空が映る静かな風景。

150712_090608 そして堰の下流は轟々と音を立てて水が流れ落ちている。梅雨時で水量が多いこともあって迫力だ。

 紀の川には灌漑のために設けられた堰が4つあり、堰自体も見どころだが、サイフォンや水路橋が各所に設けられた用水路を辿るのも涼し気で夏向きと言えるだろう。鍋谷峠からの下りににも、いくつかの用水路を横切った。

150712_090612 藤崎頭首工を撮影していると、ロードバイクが通り過ぎていった。今日は暑いにも関わらず自転車乗りが多い。

150712_092224 この後もゆるい追い風に乗って、快調に飛ばす。一般道と自転車歩行者道を繋ぎながら、西進し、竹房橋をわたって北岸へ。

 そのまま県道62号線を北上して行く。この頃には恐らく気温も30度を超え、暑さがコタえる。食欲もないが意識して携行食を口に運び、水分を摂って暑さに対抗する。

150712_101737 上り返しは県道62号線の旧道に入る。日陰も多いしトンネルもないので、新道よりは快適なルートだが、暑さに加えて道も荒れており、濡れた箇所ではスリップする。いい加減疲れた身体には決して楽ではなかった。峠付近からの風景は相変わらずの絶景で、少しは疲れも癒える。

150712_102124 10:20頃、ようやくのことで峠に到着。犬鳴峠とも呼ばれるが、地図等に正式な名称として記されているわけではない。恐らくは沿道にある犬鳴山や犬鳴山温泉からついた通称だろう。

 新道のピークは池田隧道だが、池田峠という名前も聞いたことがない。ちなみに、現在の池田隧道の上に、旧池田隧道も残っているそうだ。

150712_103740 ピークを越えてひと下りすると池田隧道出口付近で県道62号線に合流する。そのままゆるい下り坂が延々続き、神通温泉を過ぎ、やがて府県境を越えて大阪府へ。さらに、犬鳴山温泉を通過。下りは快適だが、交通量が結構あるので逆ルートは大変だ。

150712_111736 長い下りも終わり、間道を経て国道170号線旧道を東進する。この頃には南西風に変わり、追い風なのは幸いだが、アップダウンが続き、とにかく暑い。かなり消耗した身体にコタえる。

 春木川出口で府道226号線に入り、北上。松尾寺の前を通る間道を経て、府道208号線に繋がる道に入って最後のひと上り。

150712_114406 ここまでくればあと一息なのだが、ボトルが空になったのでコンビニに立ち寄り1Lの麦茶を購入し、買った途端にガブ飲み。出走時に携行したスポーツドリンク1Lと途中で買い足した500mlのポカリスエットを加えて2.5Lの飲料を帰宅までに飲み干してしまった。

 光明池駅を過ぎて自宅が近づいたが、走行距離は90数kmになりそう。暑さと長距離走行で疲れきっていたが、ここまできたらあと数キロ遠回りをして100kmにした。

 結局帰宅は13時近くになってしまった。いきなりの暑さで相当に消耗したが、今日はCARACLE-Sでの100km突破を果たした。ノリクラに向けてのトレーニングというだけでなく、長距離走行性能をテストしてみたのだ。結果として、700Cの猛虎四號に比べるとさすがにペースが遅いが、距離は充分に走れるなあというのが感想。小径車にありがちなピーキーさを長いホイールベースで解消しているCARACLE-Sだが、タイヤをナロー化したこともあってハンドリングのクイックさは感じていた。それが、フロントバッグ装着で良い感じに落ち着いた。これは目からうろこ。

 考えてみれば100km超ライドは昨年6月末の骨折後初めて。それを折りたたみ自転車のCARACLE-Sで達成したというのは個人的にはすごいことだと思う。自社商品ながら大したものだ。

 現在、ドロップハンドル化の準備を進めている。とは言え、現状のマルチポジションバーでも充分上れるし、長い下りではフラット系ハンドルの方が上体が起きて楽なことも感じていたので、ちょっと惜しい気さえする。とは言え、下ハンを持って抑えこむことができないので、荒れた路面ではペースが落ちてしまいがち。それぞれ一長一短なので、悩ましいところだ。

 

■コースマップ

・ルートラボ http://yahoo.jp/LxtLL6

 

■本日の走行記録(自転車)

Cyclemeterの記録
 スタート: 2015/07/12 6:20:25
 自転車完了: 2015/07/12 12:53:59
 バイクタイム: 4:38:30
 停止時間: 1:54:55
 距離: 100.04 km
 平均スピード: 時速 21.55 km/h
 登り: 1070 m
 カロリー: 3380 kcal
 平均心拍数: 135 bpm
 最大心拍数: 192 bpm
 平均ペダルペース:    rpm
 最高ペダルペース:    rpm
 今月の走行距離:  373 km
 今年の走行距離: 3348 km

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