手堀りトンネル崩落と玉川峡

【mixi日記 及び 旧ブログ から転載したものです】

 今朝も5時起床。6時半ごろ深井の自宅をスタートした。

 最低気温15度という天気予報を見ていたので、上半身はやや厚手の半そでジャージの上にウインドブレークベストを重ねた。それでも半そでジャージでは腕があっという間に冷え、身体がギクシャクする。アンダーはヒザ上丈のレーパンでもかなりの寒さに耐えられるが、上半身は長袖にすべきだった。

 先週、残暑に汗だくになったところなのに、わずか一週間で季節が一気に進んでしまい、服装の感覚が季節に追いつかない。しかも、この時期にちょうどよいウェアを持っていないので、春秋の端境期に毎度苦労する。

 080927_073428上半身は半袖か、フリース生地の防寒ジャージ(もどき)しかない。薄手の長袖ジャージかアームウォーマーでも欲しいところだが、手ごろな値段でカラーやサイズが合うものをなかなか見つけられない。下半身は薄手のロングタイツを今年の乗鞍の出店で入手したので、近いうちに使用する機会があるだろう。

 今年の乗鞍も終わったので、すっかり飽きている(=トレーニング効果の高い)コースの巡回でなく、新コースにチャレンジしたいのは先週と同様。今日は和歌山県の橋本近辺を走ってみることにした。

080927_080252 深井から河内長野駅前を経由してまずはR371旧道紀見峠(紀伊見峠)を目指す。彼岸花に朝日が差して朝露がきらきら光る風景を見かけ、秋本番を実感。紀見峠は8時ちょうどに到着。

080927_081448 峠のすぐ下にある柱本の集落で、わき道への入り口に「この先通行止め(手掘りトンネル崩落のため)」の看板が目に入った。乗鞍前にもこの看板を見かけて気になっていたので、この機会に寄り道することにした。

 数年前、逆側からこのトンネルを通ったことがある。5万分の1地形図に実線で記載されたこのルート見つけ、「峠にトンネルがあるくらいだから、車が通れる舗装路に違いない」と思っていたら、途中からダートの林道。道幅も狭くなりほとんどハイキング道のような道を上り詰めたところに、この手掘りトンネルがあった。

 薄暗い山中にあり、照明もないこのトンネルを一人で通るのは、かなりの勇気が必要だったが、細タイヤでダートを下って、また登り直すのは余りに大変。向こう側の明かりも見えたので、意を決して自転車を押しながら突入した。ミニライトの明かりではわかりにくかったが、入り口近辺の石組みを除くと、ホントに手掘りで削ったままの岩肌が露出していた。

 何とか無事に通過したが、個人的には近年まれに見る恐怖体験だった。あとでネットで調べると「芋谷の手掘りトンネル」として、結構有名らしかった。トンネル内にはコウモリが生息しているらしく、前知識無く目の前を過ぎられたりしたら、ちびっていたかもしれない。

080927_081954 細タイヤの単独行では2度と通る気は無いが、トンネル入り口までピストンで行ってみることにした。これも目当てだったが、トンネルのこちら側には人工物のほとんど見当たらない日本の原風景のような水田が広がっていて、ほっとする風景だ。ほぼ稲刈りが終わった田んぼに稲垣が築かれ、彼岸花が咲き乱れていた。

080927_082340 そんな風景を抜けて、少し山中に入ると手掘りトンネルの入り口が姿を現した。暗くてよくわからないが向こう側の明かりが見えており、完全に塞がれているわけではなく、その気になれば通ることもできそうだ(通らないけど・・・)。簡単なバリケードで封鎖されているが、それを迂回してトンネルに入った足跡もあるので、どうやら「通りたい人は自己責任で」ということのようだ(いや、ホントに通らないけど(^_^;))。

080927_082410 不気味な雰囲気なトンネル入り口から引き返して、橋本への下りを再開。

080927_084536 橋本市街地まで降りて橋本橋で紀の川を渡り、R371を高野山方面に向かった。この道は高野山への距離を短縮できるものの、道幅が狭く急峻なため、車での高野山への経路としては推奨されていない。橋本橋を渡ってすぐにある登り口にも「この先道幅狭し、高野山へは国道370号線で」といった看板があった。

 以前、高野山へ行ったときは、往路は無駄な登りがないR370、帰りは途中までR371を通ったが、山越えを避けて丹生川沿いの県道102号線へ迂回して九度山経由で橋本へ向かった。

080927_091434 今日は高野山まで行く気はないので、試しにR371を通ってみたのだが、約4kmで標高差300mを登る道はなかなかに登り応えがあり、高野山を目指す時にはやはり迂回した方がよさそうだ。車もほとんどR370で高野山に向かうので、交通量は少ない。

080927_093928 最高地点に峠名を記した看板は見当たらず、展望もあまりよくない。それでも天気がよいので爽快だ。ひと下りすると丹生川沿いの彦谷に出る。ここからは、以前の高野山からの帰路と同じ経路で丹生川沿いの県道102号線を走り九度山方面に向かった。

080927_094048 この道は丹生川沿いのほぼ平坦路で走りやすく、玉川峡との名前を冠して景観もいい。交通量も少ない。川側を走れる下り方向に走るのがお勧めだ。途中でつり橋があったのでちょっと寄ってみたが、ただ通るだけでも結構揺れる。

080927_101120 まだ脚に余裕があるので、河根小学校の手前で県道118号線に入り、一山越えることにした。ひと登りすると山の上が台地上になっていて、結構たくさん人家があったのが意外だった(河根集落)。

 下りは道が入り組んでおり、幅の大きな道と交差したりするので少しわかりにくい。あやしい交差路を直進していくことで、予定通り学問路駅に下りてきたが、逆コースだと迷うかもしれない。

080927_111224 学問路からは紀の川南岸を橋本市街地に向かい、行きと同じ橋本橋を渡って紀見峠を通って帰路についた。河内長野駅へ向かう下りで、後輪に違和感。パンクだ。考えてみればほぼ一年前にユッチンソン QUARTZ NR/SILVER TS 23Cに替えてから始めてのパンク。優秀な耐パンク性能と言っていいだろう。

080927_112926 タイヤにガラス片でも刺さっているかと思ったが、パンク箇所をチェックしてもそれらしきものは残っていない、路上のとがったモノが一瞬突き刺さっただけのようだ。チューブを交換していると、地元の老人が声を掛けてきた。

 「大丈夫か?」「ええ、慣れてますんで」という会話はお約束だが、話が即座に飛び、「終戦後すぐに日本人は自転車なのに、進駐軍が単車だったので感慨深かった」という戦争前後の話になり、さらに戦争中に受けた教育の話になり、「攻めてきた敵と楠木正成が出合った場所なので、そこの国道の橋は『出合橋』というんだと習った」と、話が凄まじく飛躍するのでかなり面食らった。

080927_070604 今日は(も)、昼までに帰宅すると家族に伝えていたが、この時点ですでに11:30。正午越えは必至な状況でパンクしてしまったので、早々に話を切り上げて帰宅の途につきたかったハズなのだが、ついつい私も「四条畷の出身なんで楠木正成とは縁があるんですよ。ほら、息子の楠木正行が戦死した四条畷の戦い。だから小学校の校章が菊水のマークで・・・」などと話し込んでしまった。

 ようやく老人との話を終えて、急ぎ足で帰宅したが、帰宅は12:40になった。今日もLSDトレーニングですらない、ポタリング気味だったが、距離だけは約97kmこなした。道すがら秋祭りの準備をあちこちで見かけ、多くは来週末に催されるようだ。来週は、秋らしい秋晴れの下で見物がてら走ってみたいものだ。

■本日の走行記録(自転車)
 平均心拍数:129
 最大心拍数:230
 心拍数ターゲットゾーン:131-165
 ターゲットゾーン内時間:2:14:18
 ターゲットゾーン以上時間:0:04:11
 ターゲットゾーン以下時間:2:30:54
 消費カロリー:2610kcal
 走行距離:96.9km
 平均速度:20.1km/h
 最高速度:56.1km/h
 平均ケイデンス: 75
 最大ケイデンス:104
 走行時間:4:48:29

 

Facebook にシェア
LINEで送る
Pocket

サイト内検索

アーカイブ

お友達ブログ

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。


Back to Top ↑