黄昏や 暑さに想う 北の旅 [猛虎四號の輪行]

 今日は国道308号線榁木峠を交えたトレーニングライドを考えていたが、毎年恒例の体調不良で倦怠感が強くなっていることに加えて、かかとを傷めて痛みが退かないので今週末のライドは中止した。来週のブルベまでに、どちらも改善してくれればよいのだが・・・。

 そんな訳で今日は他のネタ。大阪と札幌を結ぶ日本最長の寝台列車、トワイライトエクスプレスが来春で廃止だそうだ。北海道には公私合わせて過去5回上陸しているが、まだ利用したことはなかった。いつかトワイライトエクスプレスで、輪行して北海道入りするのが夢だった。そんな訳でトワイライト(=黄昏)を掛けた表題の句。

140510_051936 鉄道がらみで、今回は猛虎四號の輪行システムについて。先日の小豆島合宿の時に写真を撮っていたので記事に入れようかと思ったが、長くなりすぎるので別の機会にした。

 猛虎四號はフレーム設計段階からスムーズな輪行を念頭に入れてオーダーした。前主力機の猛虎参號も、前フォークを抜かずに前後輪とマッドガードを外すだけのロードレーサー(ロードバイク)式輪行を取り入れたり、シートクイックを使用可能にしたりと、色々工夫は合ったのだが、見栄えや普段使いの強度を優先してマッドガードは分割でなく、一体型。前後とも隠し留めにしたことや、ステーがボルト留めであったことなどで、特にマッドガード周りで時間を要していた。

140510_052145 そこで、猛虎四號では細かい見栄えより、マッドガードの着脱がスムーズにできることを優先した。紆余曲折は有ったが、現在リアはオオマエジムショアルプス方式の分割用プレートを使用中。

140510_052334 フロントはイトーサイクルさんで購入したジルベルトウのナットを薄く加工し、L字金具で装着している。

 前後ともにガードを環付きボルトで固定していることに加えて、ステーも環付きダルマネジで装着している。これにより、工具なしで素早くマッドガードを着脱できる。

 ちなみに画像のフレームに巻いてあるのは傷付き防止のダンボール。荷物を増やしたくないので、専用のフレームプロテクターは使用せず、輪行を解いたら捨ててしまう。帰りもダンボールや古新聞を現地調達する。

140510_052613 荷物を増やしたくないということで言えば、私はエンドガードも使用しない。現在主流の横型ディレーラーだと、リアのシフトワイヤーを傷めてしまう。これを回避するために縦型ディレーラーを使用するという方法もなくはないが、今となっては時代錯誤だろう。

 そこで、輪行時にはワイヤーをチェーンステイのアウター受けから外してしまう。リアディレーラー側もアジャスターごと外してアウターの位置をずらしてしまう。インナーワイヤーは繋がったままなので、脱落して紛失するようなことはない。

 これによりワイヤーが地面に押し付けられないため、変形や損傷を防ぐことができる。そのためにオーダー段階でチェーンステーのアウター受けにスリット(割り)を入れてもらっている。確か、20年以上前のNewCycling誌で読んだテクニックと記憶している。

 ただし、ワイヤーテンションが掛けられず、リアメカは必ずトップ位置に来てしまう。チェーンフックと位置がずれてしまい、少しクランクを回すだけでフックから外れてしまう。この現象は猛虎参號時代から抱えている問題だが、かと言って外れにくいフック(L字型等)は見栄えが悪く、採用する気になれなかった。

 さらに遡って猛虎弐號時代はリアメカのプーリーをシートステーに装着していた。これは機能的だが、ナロータイヤの自転車にはさすがに大仰だ。

 現在は、SILVA製チェーンフックをエンドに装着して使用している。少しでもコンパクトにするためにノブをキャップボルトに交換しているが、お陰で輪行時に唯一ここで工具(アーレンキー)が必要になっている。余計な小物を持って走るのも主義に反するし、今後の課題。

140510_053152 後は通常のロードレーサーと同じ縦型スタイルで梱包する。この際に後部が角型になったリアキャリアがスタンド代わりになって安定し、サドルも地面に当たらず保護される。・・・はずだったのだが、猛虎参號ではうまくいったこの手法がエンド形状の違いによるのか、エンドより先にリアメカが地面に当ってしまい、安定感はもうひとつ。左エンドに脚になるものを装着して左右の高さを調整する、なんてことも考えてはいるが、数ヶ月に一度の輪行のためにそこまでしなくても良いかもしれない。

140510_053324 自転車の変速系パーツが右にあるので、ハンドルは左に切って収納したほうがバランスが取れるという説もあるが、私は担いだ時の具合の良さを優先して右に切る。前述の通りリアメカが地面に当って左に傾きがちなので、その意味でも右に切ったほうが、まだしも安定する。

140510_053751 小豆島合宿の際は、写真を取りながらで輪行完了まで15分間ほど。集中して作業すれば10分間くらいだろうか? ダメージを少なくすることに気を使いながらだと、この辺りが限界。

 輪行頻度が高く、思い切りがよかった学生時代は、フォーク抜きのランドナーでも3分を切るタイムで輪行できた。もっとも、自転車はわずかな期間でボロボロになったが(^_^;)。

 普段はオーストリッチの大型サドルバッグを使用しているが、宿泊を伴うツーリングなどでは自作の超大型サドルバッグを使用している。雑誌自転車日和に掲載してもらったこともある。実はサドルバッグ主体の運用も、輪行の簡素化に役だっている。フロントキャリアを使用しないことで、前フォークを抜く必要がなくロード用輪行袋が使用できるのだ。

 「ほぼ」工具不要で、ロードレーサーにマッドガードの着脱を加えただけの簡素な輪行システムが実現してはいるのだが、子持ちの薄給40代にはお金と時間と体力が不足している。そう頻繁には、輪行ツーリングの機会を持てないのが残念。トワイライトエクスプレスでの北海道入りも、夢のままで終わりそうだ。

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