心地良き 陽射しの春に 陰の冬 [パンク修理、ブレーキワイヤーメンテなど]

DSC02775 娘のママチャリがパンクしたので、今日は朝からパンク修理。幸い、前輪だったので車輪を外すのは簡単。

DSC02776 チューブを取り出して穴を発見。紙ヤスリをかけて、ゴムのりを塗る。一般用のパッチのストックがなくなっており、仕方なく薄手のナロータイヤ用を使用。

DSC02777 修理を終えたチューブをタイヤに収め、前輪を再装着。空気を入れてパンク修理は完了。

 

DSC02778 ついでに全体をチェックしていたら、ヘッドナットが浮いている。しかも、斜めに・・・。カゴもかなり変形しているので、ぶつけた際に力が加わったようだ。まったく、娘の自転車扱いはかなり荒い(^_^;)。

DSC02779 ステムを抜いてヘッドナットを外してみると、ねじ山が完全に変形している。これはダメだ。

DSC02781 代わりを探したが、ロード用のアルミ製ヘッドナットを使うのももったいない。ストックを漁っていると、輪行ヘッド用の34mm幅のナットを発見。これももったいないのだが、こいつを使うことにした。幸いコラム側のネジはほとんど変形がなく、問題なくナットを再装着できた。 各部の注油と清掃をして、娘の自転車のメンテ終了。

 

DSC02783 続いては自分の猛虎四號。先週の走りで、リアブレーキのレスポンスがひどく悪化していた。以前から少しずつレンスポンスが悪くなっていたが、1ヶ月半放っておいたせいか、先週はブレーキアーチの戻りが鈍く、レバーから手を離しても、シューがリムに擦ることもあった。

原因は以前猛虎参號でも起きた、ブレーキアウター先端のほつれでは無いかと予測して、今週手を入れることにした。

どうせ剥がすなら、この機にバーテープも交換することにした。表面が革調の初期のクッションバーテープで、色や質感は気に入っている。とは言え、経年劣化で装着時から裏の粘着剤がワイて(溶けて)いて、ベタベタに悩まされた。表面の摩擦が少なく手が滑りやすいし、クッション性も物足りなかった。

左のバーテープを剥がして、ブレーキレバーを外し、アウター先端をチェックしてみたが、ほつれているというほど傷んではいなかった。このブレーキアウターはケーシングがシフトワイヤーと同じような縦に束ねたワイヤーでできており、その周りをケブラー繊維で包んで強化してある。たわみが少なくカチッとした引き心地になることと、軽量というメリットがある。反面、柔軟性が劣り取り回しに苦労することと、先端がほつれやすい欠点がある。

DSC02785 組み付け時に切断して平坦にしただけだったので、先端がほつれているんではないかと思ったが、そうした判りやすい原因ではなかった。とにかく、もう一度再セットアップしてみる。

ほつれていないとは言え、やや変形していた先端を少し切断し、ヤスリで平坦に。

DSC02786 ケブラー繊維がほつれるのを防ぐため、瞬間接着剤で固める。

DSC02788 さらにアウターキャップを被せて、脆弱な先端を防護する。先端の径が変わらないこのキャップは、こんな時に役立つのだが、これは他のアウターワイヤーに付属していたもの。どこかで単体売りしていないものだろうか?

DSC02789 アーチ側にも同じ処置をしたが、わずかな径の差で、こちらはキャップを被せているとアウター受けに納まらない。どちらかを削ることも検討したが、こちらはアウター受けに収まる部分が長いせいか、再処理前も変形もほとんどなかった。美観上もできればキャップを付けたくないところなので、今回はキャップ無しでひとまず仮装着。

DSC02790 続いてバーテープの新調。まずは下準備で剥がしたテープの粘着剤をパーツクリーナーをスプレーしてこすり取る。ベタベタだったので心配していたが、何とかきれいに除去できた。

続いて、ストレートのハーネステープでワイヤー類を固定。プラスチックテープと違って安価なので、気兼ねなくグルグルと下巻きできる。使い勝手も上々で、紹介してくれたfacebook友達に感謝。

DSC02791 バーの先端、巻き終わり部分、ドロップの肩など、ずれやすい箇所に両面テープを貼っておく。これもハーネステープを下巻きした上に貼ったので、後処理が楽だろう。

今回は手持ちのストック、バイクリボン コルクプラスのブラックカラーを使用。交換前のテープの色はフレームカラーにぴったり合っていたが、なかなかそんなテープは見当たらない(あっても高価)。微妙に色合いの異なるイエローよりは、ブラックの方がマシかもしれない。

DSC02792 手慣れた作業なのでスルスルと進む・・・はずが、うっかり引っ張りすぎてテープが途中でちぎれてしまった。コルクチップの入ったこのタイプのバーテープはチップ部分からちぎれやすいのはわかっていたが、こんなに弱かったっけ? 何年もストックしていたので、劣化していたのかもしれない。

DSC02795 ひとまず、もう1本のテープで巻き直し、左側は無事完了し、エンドキャップも再装着。タイガースマーク入りのこのキャップは、清酒タイガースの一升瓶の栓を流用している。

DSC02796 新調用のバーテープがちぎれてしまったので迷ったが、右側(前側)もバーテープを剥がして、ワイヤーの再処理を実行。

バーテープはひとまずハーネステープでつないで巻いていった。ところが、懲りずに再度テープのちぎれが発生。初心者の頃はともかく、ここ20年位経験のない不手際。やっぱり劣化してるのかなあ? 都合、二箇所も継いだ箇所があり、見栄えが悪い。

作業終了後、同じコルクプラスをネットで注文しておいた。到着したら右だけ交換しよう。念のため2セット注文しておいたので、片側に使用するなら4回分。安心して失敗できそうだ(^_^;)。

DSC02793 ついでにクリーニングしようと、リアのブレーキアーチを外したら、ギザワッシャが割れていたので交換。マッドガードを磨いたりと、ちょこちょこと手を入れてから本格的にワイヤーをセッティング。

インナー、アウター共にパーツクリーナーでクリーニングして、今回はテフロンオイルを流し込んで組み付けた。これらの処置の結果、レスポンスは大幅向上。特にナノテフロンコーティングのインナーを使用するリアは、経路が長いのにノーマルワイヤーのフロントより引きが軽くなったほど。とは言え、SLR設定だと戻りがシャッキとしないように感じるので、非SLR設定で組み付けた。レバー側のリターンスプリングと合わさるので引きが重くなるが、これでもシュパーブプロの非BRSモデルよりはるかに軽い。私にとっては充分な軽さなので、レバーのスプリングはそのまま。

DSC02798 ひとまず、ストレスが軽減する気持ちのよい再セッティングができた。潤滑に使用したテフロンオイルの耐久性は不明だが、これは時間を掛けて検証してみないとわからない。寒い中、マンションの共有スペースでの作業はちょっとつらかったが、走りに出るのが楽しみになった。

 

 


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