小春日に 自転車いじり 気もそぞろ [新フレーム乗せ換え作業その5]

新しき 友駈け出した 秋の午後 [新フレーム乗せ換え作業その4]】からの続き

三週間目に突入した、新フレーム「猛虎四號」の組立作業だが、今日はまず大問題のひとつであったポジションを調整。

121027_080314121027_080856ポジション合わせのために、週初めにサイクリーで突き出し100mmと110mmのステムを注文。ついでに同じ店にあったカーボンコラムスペーサー10mmを2個頼んだ。

これが昨日、金曜日に到着したので、なんとか今日の作業に間に合った。ひとまずはポジション確認のためにできるだけ安いものを探した。まずは仮につけていた120mmステムを外す。

121027_082410そして、まずは680円で調達した、メーカー不明の突き出し110mmのステムを装着した。サイズが足らずに一部アルミ製を入れていたコラムスペーサーもカーボン製に交換。

ちょっと近所を試走してみたが、10mm縮めただけでかなり具合がいい。これでもよいかと思ったが、せっかく調達したのでもう一つのステムも装着してみた。

121027_084050121027_090540突き出し100mmのステムは1,580円で調達したズーム製。スチールバイクに合うとはいえないが、デザインが凝っていて高級感があり、150gとそこそこ軽い。

惜しむらくはボルトが錆びていることだが、これは交換できるだろう。また、コラム側の固定部分は大胆に肉抜きされているため、1インチコラム用スペーサーが露出してしまう。まあ、とりあえずはサイズ確認のための間に合わせなので、気にしない。

これで近所を試走すると、これが110mmの時より具合がいいように感じる。ひとまずは、これを採用。


続いて、もうひとつの大問題、ブレーキの効きの改善を試みた。なぜか極端に効きが悪く感じるシュパーブプロのブレーキアーチだが、普通なら手っ取り早い解決方法であるブレーキシュー交換が簡単ではない。シュパーブプロや昔のシマノはアーチへの取り付け部分のシャフト径が6mm径であったが、現在は6.5mm(?)に太くなっている。そのままでは現行のシューが取り付けできない。

121027_090850そこで、自転車処ぽたりんぐぅの當眞さんに頼んで、ブレーキシューの取り付けシャフトを旋盤で削ってもらった。パイプを厚さ0.25mm削るという細かい作業だが、快諾していただいた。

削ってもらい、6mm径になったシャフトが手前の4つ。奥のシューはシュパーブプロの純正品だ。この程度の加工なら、4個で2,000円程度で請け負ってもらえる。


121027_092020削ったシャフトは、勤務先の商品であるSCS ブレーキシュー605Aのもの。デュラエースのシューと比較してもストッピングパワーに遜色なく、よりコントローラブルになると定評がある。現行で最高クラスの性能を誇る製品なので、間違い無いだろう。


121027_093356これをシュパーブプロのアーチに組み込みむ。幸い、どちらもシルバーなので、それほどの違和感はない。シュー全体が薄くなっているので、ワイヤーも調整して試走。

結果は大きく改善し、前を強く握るとジャックナイフする(後輪が浮く)くらいになった。ひとまず遠出をできるレベルになったというところだろう。それでも引きの重さは相変わらずだし、カンチブレーキの猛虎参號でも、もっと強いストッピングパワーを備えていた。

今回の場合、引きの重さの大部分がアーチのスプリングの強さに起因する。昔のロード乗りは、これを使いこなすのが当たり前だったのだ。摩擦抵抗はワイヤーの見直しで多少の改善は望めるだろうが、根本的にはスプリングを弱めるしかない。ところが、なまじ、露出しない内蔵スプリングなので、強引に曲げて調整することもできないし、今となっては後期のBRS対応スプリングを調達することも難しい。

ストッピングパワーに関しては、不思議な思いが消えない。以前使っていた時には、猛虎参號と比べて効きが悪かったという記憶がなく、もっと効いていたように思うのだが・・・。ひとまずリムとシューが馴染むまで様子を見てみよう。

ブレーキの問題は、アーチを交換してしまえばてっとり早いのだが、せっかくのシュパーブプロを使えないのは惜しい。

ひとまず、遠出ができるレベルの仕上がりになったので、ちょっと足を伸ばして試走することにした。それについては、後ほど別記事に。

峠道 色付き始め 走り初め [新フレーム試走]

事前の想定以上に走ってしまった試走を終え、夕方にもう少しだけ作業。時間がないので、マッドガード装着用のダルマネジの加工をすることにした。

121027_165932121027_1715105mm径用に作られた環付ダルマを4mm径のステーで使用するための方法をいくつか考えていたが、ダルマネジの穴にスペーサーを入れることにした。

外形5mm、内径4mmというおあつらえ向きのアルミパイプが近所のホームセンターにあったので購入し、穴を4mmドリルでさらって、ステーがスムーズに通るサイズに少し広げた、そして、ダルマのステー穴より少し長めに4個カット。


121027_172140121027_175014ダルマネジに収まるように、ヤスリで整形。といっても、目立つ場所でもないので、大雑把に「はみ出なければ良い」というレベル。

続いて環付ボルトが貫通できるように、中程に穴開け。

121027_180700ドリル作業で出たバリや変形をヤスリで整形して、本日は時間切れ。明日は出張準備をしなければならない。

時間があれば引き続き作業する予定だが、10月中に完全に完成させるのは難しくなってきた。

仕上がらぬ 我が手仕事は 月を超え [新フレーム乗せ換え作業その6]】に続く

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  2. […] 新フレーム「猛虎四號」は、今朝の作業で何とか遠出できる状態になった。昼前だったが、早速試走にに出かけた。 […]

  3. […] 【小春日に 自転車いじり 気もそぞろ [新フレーム乗せ換え作業その5]】からの続き […]

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