坂よりも 酷暑堪える 高野往き [高野山往復]

 今日は滋賀方面では仲間たちがツーリングを企画しているが、ただでさえノリクラ遠征に備えて出費は抑えたいところだし、猛虎参號のトラブルのせいで今後さらに出費が必要になりそう。参加したいのは山々だが、そんな訳で涙をのんで参加を見送った。自宅出走帰着の貧乏ライドは毎度のことなのだが、ノリクラに向けてトレーニング時間を午後まで伸ばし、高野山まで走ることにした。

130810_071418 今日の大阪の最高気温の予報は37度。午後まで走るのはかなり危険と思われ、ためらいもあったが、水分摂取や防暑対策に充分用心して、ペースを抑えて走ることにした。5:40頃出走したが、脚が回らず身体も重い。暑さのせいで疲労がなかなか取れていないのだろう。高野山まで言って戻ってこれるか不安もあったが、様子見がてらまずは紀見峠に上ってみた。

 アタックなどかける元気はなくゆったりペースなのに、かなりしんどい。早朝から高い気温もコタえる。それでも引き返すほどではないかと、和歌山側に下り、先に進んだ。

130810_073958 ひと下りして橋本駅のそばを抜け、橋本橋を渡って紀の川南岸へ。橋本橋は上から読んでも下から読んでも・・・(既出につき、以下略)。

130810_074306130810_074134 渡ってすぐの分岐。このままR371でひと山を超えればだいぶ近道になるが、R370を進む。かつての経験から言えば九度山ままで遠回りした方が、よほど楽。体調と気温を考えれば、体力の消耗を極力抑えたルートが正解だろう。

 堤防上の遊歩道に入るといきなりダートが現れたりしたが、その後は快適。しばらくはそちらを進み、R370に戻る。

130810_080252 これから補給が難しいルートに入るので、コンビニで補給食と飲料を多めに調達。ハンガーノックと熱中症を防ぐため、積極的に口に入れていく。8時を過ぎたばかりだというのに、日なたに停まっていると太陽が暴力的なまでに暑い。コンビニ内でしばらく涼みたいほど。

130810_081506 九度山で左折してR370を進み続ける。いよいよ紀の川沿いから離れて山中に入っていく。

130810_082058 九度山から1kmちょいで現れるこの分岐を右折するとR370を進み続けることになる。南海高野線と並走する高野山へのメインルートだが、それだけに交通量が多い。私は丹生川にそって直進する県道102号線を進む。

130810_083802 玉川峡と呼ばれる渓流に沿って進むこのルートは、交通量とアップダウンが少なく、景観も良いので普段なら自転車向けの快走ルートだ。景観は相変わらず涼しげで良いのだが、今日はここまで来ても暑く、体調ももう一つなのでちょっとしたアップダウンが苦しい。いつもならフロントギアをアウターに入れたまま乗り越えるような傾斜を、インナーに入れてフラフラ上る。

130810_090014130810_090308今日は川遊びやキャンプをしている人も多い。交通量は若干多いが、走りにくいというほどではない。

 橋本市に戻り、彦谷でR371と合流。先ほどの分岐で山越えルートを選んでいれば、ここに出てくる。距離的には5~6km遠回りしている。

130810_091006 まだしばらくは丹生川に沿ってゆるやかに上り続ける。道端の水場で顔を洗い、暑い中少しはリフレッシュ。

130810_092154 国道区間に入っても、二車線区間はほんのわずか、概ね1.5車線の細道が続く。そんな山中に突然、真新しく大きな建物が現れた。

 この付近は数年前まで、やどり青少年旅行村と呼ばれ、かなり年数を経た温泉施設やキャンプ場があり、車で訪れたこともあった。やどり温泉いやしの湯として再整備されたとのことだが、ちょっとびっくり。

130810_092526130810_093152 丹生川の渓流美も終盤。しだいに岩場が多くなってくる。

 この分岐を直進すれば、さらに引き続き丹生川沿いに遡り、富貴方面向かう。一度走ってみたいルートだが、今日は右折して高野山方面に向かうことを最終決断。体調は相変わらずだが、距離はあと7kmほど。ここまで来れば何とかなるだろう。

130810_094924 丹生川とお別れし、しばらくは支流を遡るが、いよいよ厳しい傾斜が次々現れる。幸か不幸か道幅が広いところが 増え、日なたを走らなければならないことが多くなるのもツラいところ。距離的には約7kmで標高差450mを駆け上がる。10%を越えるような激坂はないが、それなりの急坂が今日はコタえる。

130810_100724 フルインナーでカラカラ回しながら進み続けるが、たまらなく暑い。どんどん飲料が減っていく。久々に集落らしい集落が現れたのが、弘法大師御衣干岩の近辺。上りではできるだけ止まらないのでいつも素通りだったが、今日はどうせのんびりペースなので立ち寄ってみた。名前の通り弘法大師が濡れた衣を干した岩とのことだが、単なる記念碑的なものでなくパワースポットとして知られているらしい(ノリはややB級)。

130810_100440130810_100508 そばにあった掲示。やっぱり出るそうです、クマが・・・。

 毎週のように山中を走り回っていると、リスやウサギ、タヌキやキツネといった小動物はちょくちょく見かける。大型獣だとエゾシカを見かけたことはあるが、幸いにしてまだ野生のクマに出くわしたことはない。

 今日みたいなヘロヘロの時に遭ったら頭も回ってないし、かなりヤバい。ノリクラでも本番中にコースのすぐそばにまでクマが来ていたこともあるようだが、一歩間違ったら大騒ぎになっていただろう。

130810_102730130810_102640 確かこの集落まで来たらあと少し、だと思っていた。が、記憶違いなのか、今日の調子が悪いからなのか、その後も予想外に上りが続く。

 わずか7kmに50分以上を要して、ようやくピークのトンネルへ到達。

 やや霞む景色も絶景ながら、今日はあまりの暑さで感慨ももうひとつ。

130810_102938 トンネルを抜けると高野山の中心に向かって下っていく。すぐに人家の続く住宅街になり、昼食場所に考えていたとんかつ定の前に来たが、時刻は10:30前。開店は11時とのことだし、暑さで飲料を摂取し続けた胃腸が重いので、他を当たることにした。

130810_103237 ゆるい坂を下って行くと、高野龍神スカイラインへの分岐が現れる。久しく走っていないのでまた行きたいところだが、今日はとてもそんな元気はない。

130810_104242 駐車場や売店が立ち並ぶ奥の院前には観光客がたくさん。自転車では参道に入れないし、長距離歩く気力もない。暑さを考えるとできるだけ急いだ方がいいので、参道前で記念撮影のみ。

 標高800mの高野山とは言え、日なたはかなり暑い。それでも日陰に入るとかなり涼しく、道端の気温計は27.8度を表示していた。下界に比べれば、かなり気温も低いのだろう。

130810_105627 通りすがら、すでに店を開けていた「みやま」さんで早めの昼食。胃腸が弱っているので、油っこいものは避けて、うどん定食。疲れた身体に塩気のあるだし汁が染みる。

130810_112352 涼しい店内で休憩したお陰で少し回復。高野山中心部を進んでいくと、ここからさらに南に進んでいくR371旧道の分岐。開けた風景の高野龍神スカイライン(R371新道)も良いが、一度車で通った旧道も風情のある山中のジグザグ道。いつか自転車でも通ってみたい。

130810_113448 帰りがけの駄賃に壇上伽藍を横断しながら見物しようかと思ったが、自転車を押して歩いても、「自転車は置いといて下さい」と注意を受け、すぐ逆戻り。壇の下から見上げても根本大塔の朱は映える。

130810_114506 帰路は高野山の総門である「大門」(の脇)を通ってR370を進む。朱塗りの巨大な山門は本来の参詣ルートである町石道を歩いてきた参拝者に極楽浄土の入り口を感じさせるものだったのだろう。

130810_121842 R370は完全2車線で、交通量も結構多いが下り基調で急カーブが多いので、車とペースを合わせられる(というより、むしろ車に追いつき気味)。渋滞するほどでもなかったので、気持よく下っていけた。涼しさと消化の良い昼食のせいか、朝よりも脚が回るようになった。

130810_122110 だいぶ降りてきたところで、南海高野線の特急がはるか上方を上って行くのが見えた。急勾配と急カーブを繰り返す山岳鉄道であるこの区間は、スピードも遅く、車輪をきしませながら進んでいく。あんな山の上にも遮断機や駅があるが、地元の人にとっても到達するのは容易ではないだろう。景色も良いらしいので、一度乗ってみたいものだ。

130810_122516 少し進むと展望デッキを備えたこうや花鉄道「天空」らしき列車が追いついてきた。間近で見ようとわき道に入って急坂をダッシュで駆け上ったが、なかなか線路に近づけす、じっくり見られないうちに通過していった。

130810_123248 まあ、そんな元気が出てきたのは幸いだが、無駄に体力を使ってしまった。 

 朝に直進した分岐に到着。距離が短いこともあるが、下りはあっという間だった。しかし、下界に降りてくると相当に暑い。

130810_125352 とにかく暑いのでむやみなルート変更は避け、帰阪ルートも距離が短く標高の低い紀見峠を越える。帰路は橋本橋の一本手前の橋を渡って 、R371のバイパスを進んだ。このルートは橋本ICをピークにひと山越えるが、もうこれがたまらなく暑い。

130810_130842 耐えられずに橋本IC前のコンビニに飛び込み、ガリガリ君梨味を投入。時刻は13時過ぎとあって、恐らくは35度は超えていたのだろう。

130810_134036 最後の難関、紀見峠へ向かって上り始めるが、毎度のごとく交通量が多く、走りづらい。暑さでペースも上がらないので、できるだけ並走するわき道に逃げ込む。

130810_134154 昔から近辺の迂回ルートを探しているが、和歌山側は急坂やダート、遠回りや断片的な道ばかりで走りやすいルートはなかなかない。旧集落の中を通るここは数少ない好ルートだが、距離は短い。

130810_141612 暑さでフラフラになりながら、何とか紀見峠に到達したのは14:15頃。

 最も気温の上がる時間帯でもあり、峠についても涼しさのカケラもない。

130810_142730 バイパスと合流する地点での気温表示は33度。山中でこれでは・・・。

 それでも、下り始めると少しは涼しく、回復してくる。いつもの遊歩道ではなく、R371をスピードを上げて下っていく。車に合わせて踏み込むので、実は本日の最高心拍はここで記録している。

130810_150934 体力を使ってしまい、平地に戻って河内長野から自宅までの15km足らずが、結構つらかった(^_^;)。

 あと少しという終盤で心拍計(CS200CAD)が「ピピピピピ」と異常な心拍音を発し、表示が変になって正常に動作しなくなった。電池切れか、それとも高温による動作不良か? 時々正常に表示するので、その隙に記録を保存したが、一時的な不調であって欲しい。

130810_155130 ボロボロで帰宅したのは15:30頃。トレーニング後の体重は瞬間的なものとはいえ、なんと55kg台。消費カロリーも3600kcalを越えたが、主に水分が失われているのだろう。

130810_155140 体脂肪率も恒常的に15%を切るようになってきたのは喜ばしいが、ちょっと落とし過ぎの感はあるので、意識して食事量を増やしていこう。

 この暑さではさすがに行き会う自転車乗りも少なかった。普通に考えれば、今日のような日に遠出するのはまともな神経ではないが、迫るノリクラに向けてできるだけのことはしておきたい。できることなら、もう少し涼しい週末を・・・。

 

■コースマップ


・ルートラボ http://yahoo.jp/Tro6uv
・Googleマップ http://goo.gl/maps/eSnUl

 

■本日の走行記録(自転車)

Cyclemeterの記録 http://p.tl/_2k3
 スタート: 2013/08/10 5:42:31
 完了: 2013/08/10 15:31:44
 バイクタイム: 6:21:51
 停止時間: 3:27:19
 距離: 133.38 km
 平均スピード: 時速 20.96 km
 登り: 1894 メートル (より正確と思われるルートラボは2581mを記録)
 カロリー: 2958
 今月の累計走行距離: 498.34 km
 今年の累計走行距離:3721.74 km

POLAR CS200CADの記録(終盤異常停止)
 走行距離: 121.8 km
 消費カロリー:3687cal
 計測時間:9:30:21
 平均心拍数:112
 最大心拍数:171
 平均速度:17.9km/h
 平均ケイデンス:70
 最大ケイデンス:125
 心拍数ターゲットゾーン:130-152 
 ターゲットゾーン以下時間:7:52:03
 ターゲットゾーン内時間:1:33:26
 ターゲットゾーン以上時間:0:04:52
 走行時間:6:46:06
 累計走行距離:6863.9 km(2010年12月10日より)

 

■本日のフォトアルバム

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