過ぎし夏 蝉の声だけ 鳴き残る [奥河内三連コンボ(平石峠-みかん坂-嶽山)]

 ノリクラ(全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)が終わり、来年の大会に向けた1年が始まる。これからの秋はイベントを企画したり、ツーリング系の色んなイベントに参加して自転車を通じた交流したりと、少しのんびりさせてもらうつもり。そして冬に向けては自転車だけでなく、ハーフマラソンへの挑戦を考えている。自転車のロングライドにも力を入れていきたい気持ちもあるが、どちらも中途半端になりかねないので、まだ考えがまとまっていない。例年通り、春夏はヒルクライムトレーニング中心の生活になるだろう。

 ともあれ、今日はノリクラ翌週とあって、まだ虚脱状態から抜けきっていない。完全休養にすることも考えたが、やっぱり自転車に乗っておきたい気持ちも強いので、近所の友人と連れ立って走りだした。必死で峠を登る長距離トレーニングライドはお休みして、今日は新ルートの探索がてら気楽なツーリングに出かけた。

130907_073420 金剛山系の大阪側にある未踏ルートの開拓を企図して、まずは東に進路を向ける。折しも見えてきたPLの塔(超宗派万国戦争犠牲者慰霊大平和祈念塔)にちょっと寄ってみようと言うことになったが、南側からも北側からも近寄るルートがない。結局、北側に回りこんで入り口に到達。

130907_073706 10時開場とのことだが、特に封鎖もされていなかったので、行けるとことまで近寄ってみた。少し入るとチェーンで封鎖されていたので、そこから見物。間近でみるとやはりデカイ。サグラダ・ファミリア教会を連想してしまうデザインも間近で見ると迫力満点。

 PL信者でない者にはなんとなく近寄りがたく、今まで来たことがなかった。信者で有る無しに係わらず、低層階までは入場させてもらえるそうだが、展望階までは上がれないらしい。

130907_075608 南大阪の知られざる名所見物の後は、富田林の旧市街(寺内町)を抜けて石川を渡り、府道704号線へ入る。

130907_081505 途中で交差することはあったが、このルートを上るのは初めて。車道は行き止まりの道なので、交通量が少なく、傾斜もゆるめ。今日は曇っているので今ひとつだが、景観もよさそうだし、初心者を連れてくるには良いルートだと思われる。

130907_082222 平石の集落を過ぎると、傾斜がややキツくなり、石の道標が置かれた分岐が現れる。

130907_082407 本道らしい右の道を進むと、道はしだい狭くなり、傾斜が強烈になってくる。フルインナーで坂にしがみつくように上るが、路面も濡れた上に、荒れてくる。

130907_082700 しばらくがんばって上ったが、路面の荒れがひどくなってきた。コンクリート舗装はまだ続いているがあちこち剥がれ、道の真中に草が生えているレベル。友人はロード用シューズなので、これ以上は押して進むのも厳しい。今日はここまでで引き返した。平石峠に続くこの道を、マウンテンバイクで越える人は結構いるようだ。

130907_083748130907_083901 先ほどの分岐まで引き返し、今度は左の道を上ってみる。こちらも相当強烈な急坂で、突き当りに高貴寺があった。

 由来を記した案内板を読むと、神仏習合の時代を伺える記述が興味深い。

130907_084135130907_085139 境内の入り口に自転車を駐めると巨大なきのこが生えていて、秋の訪れを感じさせる。

 食べられるかなあ、などと話していると、後ろから「メェ~」の鳴き声。えっと思って振り返ると、仔ヤギが飼われていた。お寺でヤギとはちょっとびっくり。

130907_084413 境内に入ると人気はなかったが、いくつかの建物と、宿坊もあった。先ほどのヤギと言い、住んでいる方がいるのだろう。

130907_084552 木々に囲まれた境内は静かな雰囲気だが、行く夏を惜しむかのような、やや悲しげなセミの声が響いていた。動くと汗はかくのだが、35度超えの続いた日々を思えば、ずいぶん涼しく感じる。自転車で走るには、とても気持ちのいい季節がやって来た。

130907_090520 来た道を引き返し、途中で交差した南河内グリーンロードを南下する。この区間のグリーンロードは上り主体で、ピークに展望台がある。先ほどのPLの塔がよく見える。

130907_090537 その脇を交差するのが、本日2つ目の探索ルート、通称みかん坂。Cyclestyleshop TIFAREの松川店長に教えてもらったのだが、上り応えのある激坂とのこと。ここに来るまでにグリーンロードでかなり上ってしまったが、ここから上の区間だけでも様子を見にいくことにした。

130907_090635 展望台で小休止をしていると、グリーンロードをCycle Station SPEEDのチームが通り過ぎていった。私にとってノリクラの好敵手(?)、山本店長とすれ違いざまに挨拶を交わす。ノリクラの翌週から、よく走っておられる。

130907_092431 上り始めるとすぐに持尾の集落に入る。意外と大きな集落だったが、ルートはわかりにくい。iPhoneの地図を見ながら分岐を右に左に進んでいったが、次第に路面状況が悪くなり、激坂が出現。

130907_092442 ひとまずは持尾城址にある磐船神社に到達。ここはピークのひとつのようだが、周辺には一度下ってから、さらに先に続く道もある。ロードバイクの人は、普通どこまで上るのだろうか?

 この近辺は、色々ルートがありそうなので、また探索に来たいところだ。もっとも、荒れた道も多いので、ナロータイヤには向かない。マウンテンバイクではアプローチが大変なので、シクロクロスバイクがあるといいなあと、友人とも話していた。

 少し戻って、持尾集落から南下する道があったので、そちらを進んでみた。みかん坂の下の方を下りながら探るつもりだったが、すっかり忘れていた。ずいーっと下ってグリーンロードに合流し、2つ目のルート探索終了。

130907_100754 帰路につこうと西進し始めたが、時間的に少し余裕があるので、もうひとつ寄り道してみることにした。府道201号線を南下して、嶽山のふもとへ。この山は標高は278mと大した事はないが、ぽこっと突き出した単独峰で、周囲からよく目立つ。先ほど展望台から見て気になっていた。

130907_101845 かんぽの宿のある山頂まで、登山道路があり、オレンジラインと名付けられている。標高差が150mほどで距離が1.5km程度しかないためしばらくご無沙汰だったが、久しぶりに上ってみることにした。いざ上ってみると意外に傾斜はキツく、体感的には12~3%の傾斜が続く。

 頂上が近づくと、眼下に絶景が広がる。東方には右に金剛山、左に葛城山、そして間の水越峠。

130907_103508 記憶より上り応えがあった坂を上りきると、頂上にかんぽの宿。残念ながら木立や草むらに遮られて、近辺からの風景は望めない。

130907_102913 周辺をウロウロしてみると、嶽山城址の案内看板があった。そこまで行けば西方(大阪平野側)の風景も拝めるかとも思ったが、ビンディングシューズだし、草むらがかなり深くて露出した脚では進みづらそうなので断念。噂ではこのかんぽの宿の展望風呂からは絶景らしい。

 後は山を降り、奥河内三連コンボ終了。表題にも使った「三連コンボ」はノリクラ仲間のiwaさんのよく使うお題を借用。なお、「奥河内」に河南町が入るかは微妙だが、富田林は含めて良いだろう。今回のルートは「南河内」では広すぎるし。「金剛山麓」に限定するには狭すぎる。「奥河内」が比較的適切だろう。

 後は嶽山のふもとの道を進み、河内長野駅まで回りこんでから帰宅した。ここ数ヶ月、暑さの中でトレーニングを意識した走りを続けてきたので、今日のような涼しい日にのんびりルート探しをしながら走るのととてもリラックスできて楽しかった。やっぱり、私は根がツーリストやね。

 

■コースマップ

・ルートラボ http://yahoo.jp/W4AZOh
・Googleマップ http://goo.gl/maps/n6ML3

 

■本日の走行記録(自転車)

Cyclemeterの記録 http://p.tl/695o
 スタート: 2013/09/07 6:39:03
 完了: 2013/09/07 12:05:13
 バイクタイム: 2:47:05
 停止時間: 2:39:02
 距離: 54.28 km
 平均スピード: 時速 19.49 km
 登り: 768 メートル (より正確と思われるルートラボは1076mを記録)
 カロリー: 1240
 今月の累計走行距離: 162.34 km
 今年の累計走行距離:4272.35 km

POLAR CS200CADの記録(一部検知停止)
 走行距離: 66.0 km
 消費カロリー:314cal
 計測時間:5:26:04
 平均心拍数:115
 最大心拍数:183
 平均速度:19.6km/h
 平均ケイデンス:74
 最大ケイデンス:114
 心拍数ターゲットゾーン:130-152 
 ターゲットゾーン以下時間:5:16:09
 ターゲットゾーン内時間:0:08:02
 ターゲットゾーン以上時間:0:01:52
 走行時間:3:23:04
 累計走行距離:7181.4 km(2010年12月10日より)

 

■本日のフォトアルバム

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