しまなみ海道ツーリングPart2(1日目)

110513しまなみ海道ツーリングPart1(前日) からの続き

いよいよ今日5/14からしまなみ海道本番。と、その前に、せっかく尾道に泊まったので、自転車でブラブラしてみた。

110514_064546 ホテルのすぐ前の海はきれいな紺碧色。東を向くと朝日でキラキラ光っている。ここからどちらに向かうか迷ったが、早朝なので観光施設は開いていないだろう。そこで市街地を見下ろす千光寺公園まで上ってみることにした。

110514_070348 コンビニでパンを買って、西北側から回り込む車道をひと上り。20数年前にも上ったことがあるはずだが、ほとんど記憶はない。荷物を下ろし身軽なのだがなかなかハードな坂道だった。

110514_074242 千光寺公園にたどり着くと、尾道市街地と海峡、そしてしまなみ海道の島々が見下ろせる絶景。20数年前の記憶がようやく甦ってきた。

朝食のパンを食べながらしばし景色を楽しみ、さて帰路をどうするか。地図ソフトを眺めていると市街地側にも山頂のすぐ下まで民家が迫っており、車道らしき道もある。ちょっとだけ階段を担ぎ下ろせば近道できるし、往路と違う道を楽しめるかもしれない。

110514_074644 そんな訳で千光寺境内をかすめ、名勝を楽しみながら押し&担ぎで降りていった。ところが、階段や細い急坂が続き、なかなか乗車できる道は現れない。結局、JR山陽本線のすぐ裏まで押し&担ぎが続き、出発前から持病の腰に負担を掛ける結果になった。尾道の坂をなめていたことを反省。お陰で時間をロスしてしまい、もう尾道散歩を楽しむ余裕もなくなってしまった。

110514_083258110514_083808 急いでホテルに帰って出走準備を終え、尾道駅へ。すでに仲間たちがほとんど揃っていた。このメンバーは学生時代に親交のあった関東や関西の大学サイクリング部出身者を中心に、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に出場するようになったのが始まり。そのうちその友達や家族が芋づる式に繋がって、気が付けば毎年数十人も同宿するようになっている。さらには、今回のようにノリクラ以外のイベントまで立ち上げるようになってしまった。アラフォー世代が多いが、20~30代の若手も加わっている。

110514_083846110514_083958 今回は総勢13人が関東近辺や名古屋、関西から集まった。尾道前泊組以外は寝台特急や新幹線で駆けつけた。出自が様々なら自転車も様々。ロードバイク系車種が多いが、マウンテンバイクや私のようなツーリング車も加わっている。さらに今回は、女性も2人加わっている。

110514_084040110514_084306 再会や初対面のあいさつをしながら、準備を進め、出走写真撮影、コース決定や班分け、走行の注意等を行った。ちなみに、コースの詳細は昨晩の前夜祭で決めるはずだったが、ほとんどバカ話で終わってしまい、結局当日の朝決める始末。

110514_084532110514_085642 まったく、私を筆頭にいい加減な連中である(^^;。さらにいい加減なのは、大まかにコースを決めたと言っても「後は流れでテキトーに」という締めであった。まあ、団体ツーリングにはトラブルがつきもので、詳細に決めてもその通りにならないし、主要メンバーはトラブルに対処できる経験がある。もっとも、私自身がトラブルの爆心地になるとは、この時点では思いもしなかった。

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110514_085814 予定より少し早く、9時前には尾道駅を出走。

110514_090002110514_090114 まずは昨日と逆に向島に渡る。「『さびしんぼう』で富田靖子が渡ったんですよね」なんて話をしていると渡船はすぐに向島へ。20数年前には尾道大橋を渡って向島との間を行き来したので、個人的にはこの渡船に乗ったのは昨日が初めてだった。これで、両ルートとも走破(?)したことになる。

110514_090950110514_092330 上陸後は本格的に走り出す。基本的にはサイクリングロードとして路上に青いラインが引かれているので迷うことはない。人家の多い尾道側の中心地を抜けて、島の西側の海岸線に出ると、瀬戸内の島々が見渡せる風景が広がる。ただ、向かい風でペースはなかなか上がらない。

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これから渡る因島大橋が見えてくる。展望スポットで撮影タイム。

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110514_094422110514_094504 因島大橋をくぐる地点でまた小休止。

110514_095554110514_095748 アプローチ道路をひと上りして、因島大橋を渡る。二階建て構造の下層が自転車歩行者用道路になっている。橋上から見下ろす海は、やはり絶景。

110514_100832110514_101616 因島に上陸してすぐ、私の提案で「はっさく屋( http://0845.boo.jp/hassaku/ )」に寄り道した。最近テレビ番組でも取り上げられ、気になっていた因島名物「はっさく大福」を皆で食べようというプランだ。ところが、皆に坂を上らせたにも関わらず、まだ10時過ぎだというのに、はっさく大福はすでに完売・・・。テレビ放映の効果だろうか? 皆からは「だまされた!」と、ブーイングの嵐(^^;。

110514_101944 平謝りして、先に進む。因島は石工が盛んらしく、こんな彫像も・・・。

110514_103536110514_103758 さらに先に進むと、先の班が停まっていた。道路沿いのコンビニ風店舗で、はっさく大福を販売しているのを発見してくれたのだ。「何だ、坂を上らなくてもよかったじゃん」とのコメントを聞くことにはなったが、お目当てのはっさく大福はスポーツ中の間食に最適の甘酸っぱさ。日持ちするなら持ち帰りたい美味しさだった。

再出発して低い峠を越え、海沿いの道に出ると、これから渡る生口橋が見えてくる。橋の下をくぐった辺りで、後輪から異音がした。シュッ、シュツと何かするような音がしたと思ったら、「バシュー」と大きな音を立てて後輪がぺしゃんこになった。バーストだ・・・。

実は昨年のビワイチ(琵琶湖一周)でも、2度パンクして皆に迷惑を掛けている。普段のトレーニングではせいぜい年に年に1~2回くらいしかパンクしないのに、なぜか皆と走ると必ずパンクが起きる(^^;。

同じ班や後続班のメンバーは皆、爆笑。「見事な音だったな」「期待してました」との言葉が飛び交う。

110514_111552 とにかく修理、と予備チューブと交換したが、エアーを注入して気圧を上げていくと、バルブ付近からエアーが漏れる。どうもバルブ付近に亀裂があるらしい。慌ててもう1本の替えチューブと交換しようとしたが、そちらもパンク修理のパッチが一部はがれてきている。これでは不安だ。

パンク修理をすると時間がかかりそうなので、みわっちさんに新品チューブを譲ってもらい、エアーを注入・・・したが、これもエアーが漏れていく。外してもう一度チェックしてみると、チューブに穴が開いている。タイヤにガラス片が残っていたり、リムテープが傷んでいないかチェックしたが、その形跡はない。タイヤをセットする際に傷つけてしまったのか、たまたま最初から穴が開いていたのか謎だが、もう泥沼だ。

110514_111558 時間がかかっているので、みわっちさんが先行班に遅れる旨を電話連絡。そうこうするうちに、先行班の姿が生口橋上に見えたらしく、周囲のメンバーが「おーい」と声を出し、手を振る。それに気づいて橋上の先行班も一時停止し、しきりにこちらを撮影している・・・屈辱だ。

110514_112032 使えないチューブばかりが足元に転がっていく中、ひとまずMTBや女性には先攻してもらい、ナロータイヤの健脚派だけが残留することになった。私としては、全員先に行って欲しかったのだが、「こんな面白いことは、見届けなきゃ」とのこと・・・。

はがれかけていた予備チューブのパッチを引きはがし、新しいパッチを貼りつけてタイヤに納め、ようやく走行可能になった。私が先頭に立ち、猛然と(?)追い上げ開始。

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110514_115320110514_115424 アプローチ道路を駆け上がり、生口橋を渡る。今度は自動車道路の脇に自転車歩行者道があった。

110514_120716110514_122146 生口島に入ってからも、日頃のトレーニング時ほどではないが結構飛ばしてひた走る。瀬戸田の集落に近付いたところで、皆がジェラートで有名なドルチェで休憩していた。

皆にひやかされるなか、私もジェラートを頂き小休止。舌鼓を打って、さあ出走となったところで、「お前、タイヤぺしゃんこだぞ」と声がかかった。「またまた(笑)」と後輪を見ると、ホントにぺしゃんこでした・・・。

110514_123432 またもパンク修理となったが、先程入れたチューブを見ると、パッチが浮いて、すき間ができている。圧着が不足して、内圧に負けてしまったと思われるが、念のためタイヤを再チェックして、近辺のスポーク穴の上に布テープで覆った。もういちどパッチを張り直し、圧着を入念にしてダイヤに納めた。

110514_125630 その間にまたもMTBと女性は先行し、先ほどの快速班で追走。耕三寺で待っていた先行グループと合流。私のせいですっかり遅くなってしまったが、13時ごろに耕三寺山門前の「たこ料理ちどり」に入り、やはりここは名物「たこ飯」をいただく。

110514_125820110514_131908 食事の間も、パンクの話題ばかり(^^;。今年はネタを提供することはないと思っていたのだが・・・。2回続いたパンクに不安を感じ、皆より少し先に店を出て自転車を確認してみると・・・・・・またタイヤがぺしゃんこ(涙)。

今回もパッチが浮いている。今回は他の穴開きチューブをアルコール入りウェットティッシュで脱脂してからパッチを貼り、渾身の力を込めて圧着。走行する間に皆が店から出てきて、また話題の的になってしまった。とは言え、3回続くとそろそろ笑っていられない状況。真顔で心配する仲間も現れた。

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110514_140656110514_140716 またも先攻した仲間を追いかける展開となり、快走班は急ぎ足で追走。瀬戸田の古い街並みを抜け、生口島西側の海岸沿いを飛ばし始めたが、ここで仲間に携帯電話が着信し、一時停止。

通話が終了して、走り出したが、その直後にまたプシューという音が・・・。どうも一度止まるとパッチがはがれるようだ。

110514_143910 そろそろ笑顔の消えた仲間と共に対処方法を考えたが、私の持っているノリ付きパッチは接着力が不足していると判断。ゴムのり式のパッチを借りることも考えたが、時間が惜しいのでみわっちさんに新品のチューブをもう1本ゆずってもらい、チューブ交換。空気圧も低めにして追走を再開した。

その後も停車の度にドキドキしたが、何とかパンク無しで乗り切れた。やはり、2回目以降はパッチの接着力不足が原因だったようだ。有名なタイヤメーカーのパッチだったのだが、高圧タイヤには力不足なのだろうか? いつも携行しているが、普段はパンクしてもチューブを交換して家でゴムのり式パッチで補修するので、実は使ったのは初めてなのだ。半年ほど前に新調したので、古くなっているとも思えない。ゴムのり式パッチは場所を取るのと、肝心な時にゴムのりが蒸発していることがよくあったので、携行用には避けていたが、みわっちさんも「やっぱりゴムのりが間違いない」とのこと。

110514_144226110514_144344 多々羅大橋上で先行班に追いつき、一安心。橋上に「多々羅鳴き龍」との表示と拍子木が置いてある場所がある。周囲を囲む橋の支柱に音が反射して、残響が聞こえる面白いポイントだ。

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110514_150656 多々羅大橋を降り、大三島へ上陸。道の駅「多々羅しまなみ公園」は多々羅大橋を一望できる絶景ポイント。皆でハッサクを食べたりしながら大休止。私のパンク連発のせいですでに15時を過ぎていたが、予定通り大山祇神社( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E7%A5%87%E7%A5%9E%E7%A4%BE )に向かうことになった。

110514_153244 県道21号線の三村峠への上りは自転車道が整備されているので、そちらを通った。

110514_153516 先攻班のサムさんの自転車を囲んで停車。パンクでさんざんイジられたので、私も「どうしたんですか?」と嬉しそうに聞いてしまった。「何か、擦る音がする」とのことでチェックしていたが、乗車して走ると音がするが、降りて車輪を回しても音がしないとのこと。応急処置にはやはりムリもあるのだろうが、深刻な状態ではなさそう。

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110514_154650 走りを再開し、三村峠を越えて、大山祇神社へ。

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110514_160136110514_160326 境内には国宝や重文が随所に鎮座する名刹。境内は広々として厳かな雰囲気。水軍の神様として祀られたせいか、旧海軍や海上自衛隊関係者の参拝記録が多数展示されていた。

110514_160454 本多くんのゲットしたヘルメットお守り。恐らくはオートバイをメインの対象としているのだろう。落とすと困るので、どこに貼るか皆で思案。

110514_170050 参拝を終えて、また三村峠を越えて東岸を南下。そろそろ皆疲れてきているし、向かい風も強い。口数も減ってきたが、本日最後の橋、大三島橋へのアプローチ道路を上る。

110514_171138110514_171236 料金所を越えてまもなく橋にかかる地点でK野さんのチェーンが外れ、一時停止。K野さんは昨年のビワイチで、チェーン外れが多発した。自転車が変わっているのに、今年もお約束をやってくれている。しかし、すぐ取り出せる所に軍手を常備しているK野さんの処置は素早い。経験から学んでいる所を見習わなければ(^^;。

110514_172756 昨年に続き、日大OBばかりがメカトラを起こす展開となったが、ともあれ本日最後の島、伯方島に上陸。道の駅伯方S・Cパークに到着したが、17時を過ぎてマリンオアシス伯方はすでに閉まっていた。お目当てにしていた「塩ソフト」は残念ながら見送り。

110514_174130 宿のある有津までは、最後に峠を越える。船折瀬戸などの景勝もあるが、今日は素通りで宿に直行。

110514_174606110514_174622 「民宿うずしお」に到着したのは、17:45頃。結果として、予定の18時とほぼ一致した。「最初からお前のパンクを織り込んでいた」とはもちろん冗談だが、迷惑をかけた身としては無事に着いてホッとする。

「お疲れさま~」の声が飛び交う中、皆、笑顔だ。向かい風基調で苦しさもあったが、天気には恵まれ、新メンバーの女性2人も初日を無事完走。

110514_175100110514_175106 うずしおさんには大きないけすがあり、夕食への期待も高まる。

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110514_190954110514_194950 風呂に入って、19時から夕食。予想通り、ズラリと並んだ海産物に舌鼓を打ちながら、ワイワイと楽しい話が続いた(パンクの話題はビミョーだが・・・)。ビールも1人1本以上空き、ツーリング中とは思えない連夜の大宴会となった。

夕食後は一部屋に集まって二次会。ただ、さすがに疲れているので、今夜はやや早め21じ過ぎにはお開きになった。

さて、明日はいよいよ四国上陸だ。

しまなみ海道ツーリングPart3(2日目) に続く


■コースマップ

■本日の走行記録(自転車)

Cyclemeter( http://www.abvio.com/cyclemeter/ )の記録
 スタート: 2011/05/14 6:55:16
 完了: 2011/05/14 17:44:03
 バイクタイム: 4:08:38
 停止時間: 6:40:09
 距離: 78.38km
 平均スピード: 時速 18.92 km
 最高スピード: 時速 39.69 km
 登り: 555 メートル
 カロリー: 1518 kcal

POLAR CS200CADの記録
 走行距離: 72.1km
 消費カロリー:2742.0kcal
 計測時間:9:40:52
 平均心拍数:103
 最大心拍数:—(誤計測)
 平均速度:15.4km/h
 最高速度:40.9km/h
 平均ケイデンス: 75
 最大ケイデンス:108
 心拍数ターゲットゾーン:040-152
 ターゲットゾーン以下時間:2:21:05
 ターゲットゾーン内時間:7:10:21
 ターゲットゾーン以上時間:0:09:25
 走行時間:4:39:37
 累計走行距離:1542.5 km(2010年12月10日より)

■本日のフォトアルバム

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これまでのコメント

  1. […] 一昨年のビワイチでは2回、昨年のしまなみ海道では4回もパンクが続き、冷や汗をかいた。そこで私が提唱しているのが触媒理論。「私が悪いのではなく、誰か私のパンクを招く「触媒」になっている」という責任逃れのための苦し紛れの理論だったが、いずれも同行者の中にみわっちさんがいた。今回パワードSは初めてご一緒するので、消去法でいくとみわっちさんが触媒ということになる。 […]

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