空梅雨の高野山往復 [鍋谷峠-高野山-紀見峠]

毎年この時期にやってくる体調不良は、恐らく何らかのアレルギー症状なのだろうが、微熱や倦怠感、ノドの痛みなどに悩まされている。波はあるものの今年は症状がひどく、めまいまで生じる始末。抗アレルギー剤を処方してもらったせいか、昨日あたりからは少しマシだが、好調とはとても言えない。

それでも2週間連続でまともなトレーニングをしていないので、今週末はトレーニングの平常パターン(府境の峠を越える午前ライド)くらいはやらないと、と考えていた。GWの名張往復以来一緒に走れていない近所の友人に、「土曜に走ろうと思うけど、ご都合は?」と連絡したら、「鍋谷峠経由高野山往復はどうでしょう?」と返ってきた。

えっ?(汗)

「体調により途中で引き返すことができる」とは言ってくれてはいたが、いきなりハードルが高くなった(^_^;)。

ちょっと迷ったが、友人を見送りに行くつもりで、進めるところまで進むことにした。高野山なら、いざとなったら輪行で帰ってくれば良い。

170617_065718毎度のTORACLE(虎来る號)で自宅を出走し、6時に友人宅で集合して、まずは鍋谷峠へ向かう。

170617_070326梅雨入りしても雨が少ないが、今日も終日降水確率0%で、見事な青空。

父鬼集落下の定点観測地点の温度計は15度を表示。走っているととても爽やかで、空気が乾燥しているので日陰や下りでは寒いほど。

170617_072620体調は決して良くなく、友人に遅れがちだが、マイペースなら何とか進み続けられそうなので、鍋谷峠へ向かって峠道を上り始めた。

トンネル開通以来、自転車の押し歩き区間があるので面倒。今回からその区間を終えた新旧道分岐点からタイム計測を開始することにした。

170617_075922とは言え、アタックといえるほど強度は上げられない。友人に遅れながらダラダラとマイペースで上り、29分47秒で鍋谷峠に到着。

今までのように鍋谷橋からなら押し歩きを加味して33分40秒なので、体調不良の割にはまあまあか?

ペースは上がらないが、まだ走り続けることはできそうなので、和歌山側に下ることにした。

170617_083046峠は12度と気温が低めだったので、アームウォーマーとウィンドブレークベストを羽織ったが、それでもかなり寒い。梅雨時と思えない澄んだ空気で、下る途中にはこれから向かう高野山方面の山並みと青空の見事な風景が拝めた。

170617_091854鍋谷峠トンネルの出口で新道と合流し、国道480号線を下っていく。県道125号線でショートカットしてめのこ峠を越え、紀ノ川沿いに下りた。

国道24号線との交差点でコンビニに立ち寄り、ここでさらに先に進むことを決断。ルートをどうするか友人と話し合い、私がまだ通ったことのない国道480号線(西高野街道)で高野山に向かうことにした。

170617_092154カフェイン(缶コーヒー)を注入し、5個入りミニあんぱんを携行食として調達。大門口橋(大門口大橋の西側)を渡って国道480号線に入り、いよいよ高野山に向けて山中に分け入る。

友人曰く、「ルートが直線的で、うねってない分国道370号線より傾斜が厳しい」とのこと。カフェインのお陰か少しは調子も上がり、ギアを使い切ることなく上り続けることができた。そこそこ交通量もあるが、恐らく国道370号線よりマシ。路肩のある区間が多いので、車に気を遣う必要も少なかった。個人的には国道370号線より、リラックスして上れる印象だった。

170617_100840市峠を越えてひと下りすると、川沿いの起伏の少ないルートになる。県道3号線との交差点である志賀からは以前2014年の初ブルベで通ったことのあるルート。その際は雨雲に追われる展開だったが、今日は晴れて実に爽やか。

170617_101209矢立交差点で国道370号線に合流し、ここで小休止。花坂名物のやきもちをいただいた。

以前から気になっていたが、私は国道371号船で東から高野入りする事が多く、下る途中の花坂付近は素通りしてしまうことが多かった。

甘すぎない素朴な味わいで、ひと息。疲労回復効果のある小豆あん入りのやきもちは補給食にぴったりだろう。

170617_110852矢立交差点からはやや傾斜のキツい上りが続くが、ここまでくれば高野山も近い。国道370号線の交通量はやはり多いが、つづら折り区間の拡幅やカーブをゆるくする再整備がかなり進んでおり、渋滞はなかった。約7km、標高差380mほどで、高野山の入り口大門に到達。

時刻は11時過ぎ。体調に不安があったが、友人に先導されて何とか辿り着くことができた。

170617_111514世界文化遺産に登録され、一昨年の開創1200年に伴う整備が進んだこともあってか、山内に入るとやはり観光客は多く、外国人の姿も多い。

それでも昨年訪れた際よりは少し落ち着いている感じだった。厳かな仏教聖地には、この位のほうが風情はある。

170617_112056少し早い昼食場所を探して中心地に入っていき、丸万さんに入店。

自転車の置き場所を相談したら、「2台なら店頭に立てかけて下さい」とのこと。目を離さずに済むのはありがたい。

170617_112528精進料理のコースなどもあったが、それなりにお値段もするし、腹一杯になると後が苦しい。私は親子丼をいただいたが、ご親切にあまりお応えできないお手頃価格で、申し訳なかった。

170617_120056昼食後は大門方向に引き返すが、毎度の根本大塔の下から記念撮影。

この季節らしくアジサイでも咲いていないかと思ったが、手頃なところには見当たらなかったのが残念。

170617_124644上るのに苦労した高野山も下るのはあっという間……でもなく、紀の川沿いの九度山まで下りるのに約45分もかかった。

これだけ下り続けると、最初は爽快でも、後半は首や肩がこってくる。

気温が上がってムワッとした空気の中、紀の川沿いに5kmほど東進。橋本市市街地の手前で国道371号線のバイパスに入り、復路は標高の低い紀見峠を目指す。南海高野線沿いで、いつでも輪行で逃げ出すこともできる。

170617_132214恐らく30度近い気温にも消耗し、上りに入ってすぐのコンビニで、再びフェイン(コーヒー)注入。カフェインに敏感な私には摂取の効果も大きいが、コーヒーを続けて飲むと体調によっては頭痛がしたり、気持ち悪くなることもある。それでも最後の難関である紀見峠さえ越えればあとは下りか平地。ここまでくれば、何とか自走で帰宅したい。

170617_140818カフェインのお陰かペースは遅いが何とか上り続けることができ、14時ごろに旧道の紀見峠に到着。ここまで来れば、自走帰宅にまず問題はない。

峠に到着してすぐに、以前一緒に走ったことのある方を含む3人組が上がって来た。

「スズカエンデューロ優勝おめでとうございます」と嬉しい声を掛けていただいた。今日は鍋谷峠を越えて丹生川沿い(玉川峡)を走ってきたとのこと。近い地域を走ってきた自転車仲間と記念撮影。

170617_141306絶好の晴天の割には自転車乗りが少ないように思ったが、この時間になると続々と峠に上ってくる。

こちらは大休止で、何組かのグループを見送ってようやく再出発。紀見峠の下りは私も転倒して大腿骨を骨折した油断できないルートなので、慎重に下っていく。

すると途中で先程先行したグループのうちのひと組が止まっている。一人はしゃがみこんでいたので転倒かとヒヤッとしたが、声をかけるとサドルバッグが脱落しただけ、とのこと。大事でなく、何より。

170617_142348新道と合流する地点の直前で、ようやくアジサイの群生発見。梅雨時らしい風景はこれくらいで、雨の気配すらない一日だった。

後は国道371号線を下って河内長野駅近くで、国道310号線に入って帰宅の途についた。大阪平野に戻ると意外に涼しい。今日は和歌山の紀の川沿いの方が、気温が高かったようだ。気温差が激しいことも身体の負担になっただろうが、何とか無事に15:30帰宅。

倦怠感があってすぐに息が上がるのはツラかったが、ローギアに入れる機会は少なく、ギア比は余裕があった。スズカエンデューロに向けて標高差の少ない練習ばかりだったので登坂能力の衰えが心配だったが、脚力自体はそれなりのレベルを保っているらしい。ノリクラに向けて、よい再始動を切れたと思うことにしよう。

例年のパターンで言えば、7月には体調不良も落ち着くだろう。昨年、長年の目標だった90分切りを果たしたが、 年齢的には頑張っても、もはやこれ以上の大幅更新は難しいだろう。そんなこともあって、今年のノリクラはちょっと気楽に取り組むつもり。とは言え、恥ずかしくない程度で上りきれるように、ほどほどのトレーニングはしていくつもりだ。

 

■コースマップ

 

■本日の走行記録(自転車)

CyclemeterGPSの記録
 スタート: 2017/06/17 5:53:59
 自転車完了: 2017/06/17 15:30:45
 バイクタイム: 6:05:43
 停止時間: 3:30:45
 距離: 127.80
 平均スピード: 時速 20.97 km/h
 登り: 1817 m
 カロリー: 3972 kcal
 平均心拍数: 126 bpm
 最大心拍数: 169 bpm
 平均ペダルペース:  61 rpm
 最高ペダルペース: 130 rpm
 今月の走行距離:  459 km
 今年の走行距離: 4214 km
 先月の走行距離: 1032 km
 昨年の走行距離: 8860 km


 

■本日のフォトアルバム(フォト蔵)

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