大和の古道 その2

【mixi日記 及び 旧ブログ から転載したものです】

その1よりの続き

090411_095600 桜並木の中に「仏教伝来之地碑」が立っていた。ここから本格的に古代の道をたどるが、いきなりコースミスして金屋の石仏へ向かう道を行きすぎてしまった。今まで5万分の1地形図を見ていたので、コースガイドマップの縮尺を見誤ってしまった。

090411_100650 三輪小学校を回り込んで、三輪山平等寺でコースに戻る。急坂を少し上り下りして稲荷社の横を過ぎると、大神神社(三輪明神)の本殿の横に出た。自転車を押して境内に入ろうとしたが、警備員に止められた。押してでも自転車は進入禁止なようだ。

090411_102056 自転車を置いて本殿にお参りした後、本殿を迂回して表参道の鳥居の前に出た。この辺りは土産物屋や茶屋が並ぶ開けた雰囲気。

090411_102536 ルートに戻ると社寺旧跡が次々表れるが、昼までに北端の石上神宮にたどり着く必要がある。残念ながら、序盤でいちいち参ってはいられない。大神神社の摂社、狭井神社はその中でも著名とのことで、急坂をひと上りして立ち寄った。

090411_102712090411_102904 本殿に参って、裏手にある狭井の御神水を頂く。病気平癒に効く霊泉とのことで、たくさんの人が詣でている。そのお陰か、飲用コップの滅菌施設なども整っており、ひなびた感じは全くない。腰痛平癒を願って私も一杯。

090411_103228 狭井神社を過ぎると、ダート、そして石畳の階段が現れた。階段は自転車を押しながらなんとか進み続けたが、この後はしばしばダートや石畳が出現した。集落内を通る箇所も多いので、難所を迂回することもそう難しくはないだろうが、行ける限りはコース通りに進んでみることにした。

090411_103512 そんな苦労の甲斐があるなと思わせるのが、こんな風景。階段も数えるほどで、ほとんどはナロータイヤでも何とか乗車できる。石畳の上りは厳しいが、多少の走行テクニックがあれば、ナロータイヤでも何とかなるだろう。腰痛持ちの身なので、「担ぎ」が必要になったら断念するつもりだったが、そこまでの難路はなかった。

090411_104356090411_104420 桧原神社はご神体が山中にある磐座とのことで本殿がなく、ひなびた雰囲気。そこから西を見ると二上山が正面に見え、奈良盆地を見渡す絶景だった。

 と、ここで時計をみると、すでに10:40。コース約16kmのうち、まだ4.5kmしか進んでいない。昼に間に合わなくなりそうなので、ペースを上げた。景行天皇陵や崇神天皇陵も正面に回ることなく素通り。有名な古刹、長岳寺も立ち寄らなかった。

090411_110214 急ぎ足ではあるが、中山廃寺跡の手前にきれいな桜の木があり、小休止。幸い、コースの中盤はダートでも比較的平坦で絞まった道が多く、順調に距離を稼いだ。

090411_112138 夜都伎神社までたどり着き、コースの70%を消化した。ここで、ヨメさんから「今、王子」とメール。まだ奈良県に入ったばかりとなれば、どうやら到着は遅れそうだ。もっとあちこち立ち寄ればよかったな、と思ったが、今から引き返すのもさすがにしんどい。アップダウンの続くシングルトラック走行と暑さで、結構疲れきている。

090411_113436 ゆっくりと先に進んだが、内山永久寺跡の手前で、とんでもない急傾斜の石畳が出現。凹凸が大きく、竹の落ち葉が乗っているので、さすがに乗車して上れない。パリ・ルーベ(石畳を走ることで有名なフランスの自転車レース)じゃないんだから、と一人でツッコミを入れながら押して上る。

090411_114846090411_114518 最後の難関をクリアすると、まもなく石上神宮に到着。境内は自転車乗車禁止だが、押して入るのは許可されている。

 1700年の歴史を誇る古刹とのことで、荘厳な雰囲気が漂っている。なぜか、境内には鶏が放し飼いになっており、木の上にもたくさんとまっている。神の使いとして大事にされているそうだが、上記サイトによると「元々は20年ほど前に誰かが捨てて行ったもの」だったそうな。

 今日持ち歩いた桜井市作製のガイドマップでは、山の辺の道は石上神宮が最後の名所で、後は天理駅に向かうばかりとなっている。山の辺の道をほぼ全走したつもりでいたが、神宮に「北・山の辺の道」のハイキングマップが置いてあった。今日はもう気力がないが、いずれチャレンジしてみよう。

090411_122708090411_123146 結局、30分ほど石上神宮近辺をウロウロして時間をつぶし、ようやく家族の車が到着。隣接する神宮外苑公園の桜を眺めながら弁当を広げた。もはや「満開」を過ぎ、花びらの散る中だったが、少し強い風が吹くとまさに「桜吹雪」。弁当の中にまで何枚も花びらが舞い込むが、これはこれで楽しめた。

090411_131122 昼食後に家族で石上神宮にお参りし、13時過ぎに家族に見送られて帰路についた。最初はR25を西進して大和川沿い出て大阪に向かうつもりだったので、県道51号線を北上してすぐの布留交差点で左折すべきところを、うっかり行きすぎてしまったので、次の豊田町で左折し、北大路という広い道を西進する。市街地に下りると、至るところに天理教の大きな建物が立ち並んでいる。まさに、宗教都市だ。

 ずっと進むと県道51号線を越えたところで、少し南にカーブして、北大路が途切れた。少し戻って細道に入り、集落の中をジグザグに走って適当に進むと、北大路の続きらしい広い道に出た。R24の中町交差点を越えると道幅が狭くなり、T字路に突き当たった。左折して南進。近鉄天理線二階堂駅の西側を渡り、少し広い道に出たので再び西進。

090411_134650 二階堂北菅田交差点で大和御所道路の高架をくぐると、県道109号線の表示があったが、どうやら旧道だったようだ。近鉄橿原線ファミリー公園駅付近で県道109号線の新道と合流し、線路の下をくぐる。

090411_135112 奈良県立浄化センター公園の中を通り抜け、ようやく大和川の南側の土手に上がった。行きは向かい風(東風)だったので、帰りは追い風と思っていたが、午後になって風向きが変わり、思いっ切り向かい風。土手に上がったのは失敗だったかと思うが、信号の多い街中の道も疲れるので、がまんすることにした。

その3に続く


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これまでのコメント

  1. […] を歩いてCOZを駐めた久延彦神社の石段下まで戻る。残るスタンプは1個のみだが、2009年に山の辺の道を走った時に大神神社の参道や拝殿前は自転車を押しても通行不可と言われた。要らぬ […]

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