大和の古道 その1

【mixi日記 及び 旧ブログ から転載したものです】

随分と花持ちがよかった京阪神の桜だが、実はまだ、まともに花見をしてない。今週末が最後のチャンスだろう。

そんなこともあったので、今日は奈良盆地東端の山麓を南北に走る古道「山の辺の道」を走ってみることにした。車で来る家族と、ルートの北端にある石上神宮で落ち合って、昼食を摂ることにした。

私は朝6:30頃に自転車で深井の自宅を出発。どうせなら、今日は古道ずくしで、竹内街道で奈良に向かうことにした。まずは阪和自動車道の下を走っている府道36号線を北上し、美原ロータリーに到達。ここから西側は竹内街道を走ったことがある。今回は奈良方面に向かうので東に向かう道があるはずなのだが、事前にちゃんと下調べしていなかったせいで、よく分からない。

取りあえず、府道31号線を東進し、分岐がないか注意していたが、それらしいものは見当たらない。あとで調べてみたら、美原ロータリーのすぐそばに南に分岐する道があったはずなのだが、完全に見落としていた。

090411_072258 結局、府道31号線の終点(?)、野中東交差点に突き当たり、右折してR170を古市駅方面へ向かった。白鳥交差点を左折してR166に入るとすぐに古市駅の南側の踏み切りを渡る。ちなみに、R166は白鳥交差点が起点。ここから、ようやく竹内街道に沿った道のりだ。

090411_072638 旧街道らしいとジグザグの細道が、古市の集落の中を抜けていき、石川と大乗川の合流点付近に出て、パッと景色が開けた。

090411_073506 南側に近鉄南大阪線の鉄橋を見ながら、臥龍橋を渡り、右折してすぐ左折してR166をたどる。

近鉄南大阪線駒ヶ谷駅付近で飛鳥川を渡ると、道が4つに分かれているが、最も細い道がR166(竹内街道)。私は逆コースを何度か通ったことがあるので用心していたが、標識をよく見ていないとルートを見失うところだ。

090411_082338 旧街道らしい古い家並みの続く細道を抜けると、再び飛鳥川を渡り、田園風景の中を近鉄南大阪線に並走する。上ノ太子駅を過ぎて太子町に入ると、徐々に上り勾配になってくる。本当は春日南交差点で竹内街道とR166が分かれるが、うっかりR166をそのまま進んでしまった。

090411_075302 六枚橋東交差点で、竹内街道を示す表示を発見して、R166から左に分岐する道に入ると、立派な石碑があった。

旧街道らしい急坂を登っていると、古いお寺や小さな祠がいくつも目に入る。振り返ると、大阪平野が見渡せる絶景だった。竹内街道歴史資料館が左手にあり、この辺から新しい遊歩道として整備されている。竹内街道は道の駅「近つ飛鳥の里太子」付近でR166に合流するが、この遊歩道は、道の駅に車を駐めた人を誘導するためのものだろう。

090411_081008 ここからは勝手知ったる峠道。車にあおられながら、ひと上りすると竹内峠だが、今日はR166の一段上にある旧街道筋に上ってみた。「従是東 奈良縣管轄」の石塔や「竹内嶺開削碑」などが立ち並んでいる。

090411_081928 峠から竹内街道を下りるには、この看板に従って入るが、車止めがあるので自転車と歩行者しか入れない。数年前まで、廃道寸前の荒れた道だったが、南阪奈道路の工事道として使用するために再整備され、工事終了後に竹内街道をたどる道として開放された。

元々は、一人では通るのが恐いほどの山中の細道だったが、現在はすぐ脇を南阪奈道路が通り、その頃の面影は薄い。

090411_082338 上池付近でR166に合流して、少し下るとこの分岐で再びR166と分かれる。調子に乗って下っていると見落としてしまう。ここから、街道名と同じ「竹内」の集落を下る。

090411_083014 旧家が続く道を下り、街道沿いの表示では、近鉄南大阪線磐城駅社付近でR166に出て竹内街道は終了。ここからは古代の横大路が東側に続くはずなのだが、ちょっと調べた限りでは詳細なルートがわからなかった。横大路は、竹内街道と同様に近代は伊勢街道(伊勢本街道)としても栄えたそうなので、まったく消えてなくなっていることはないはず。

090411_083714 ルート探しがてらコンビニで小休止。今日は長丁場なので、補給食に便利なミニアンパンを探したが見当たらず、やむなく普通サイズを購入。アンパンをかじりながら地図を見ると、R166(R165と重複)は大和高田市の旭北町交差点で右折(南進)し、すぐ 南の今里交差点で左折して東進する。だが、右折せずに直進すると、並行して桜井までずっと続いている道がある。どうもこれではないかと当たりをつけ、東進を続ける。

090411_084452 大中橋を越える際に、高田川沿いの桜並木が目に入った。市民桜祭りが開かれているとの看板も。この先は道幅がかなり狭くなり、国道ながら西向き一方通行だが、「自転車は除く」の表示があるのでそのまま進める。

090411_085032 JR和歌山線の踏み切りを越えると、旭北町交差点。ここを右折せずに直進すると車が少なく走りやすい道が続いていた。

090411_085440 葛城川を渡ると「飛鳥葛城自転車道」の表示があった。今後のために頭に入れておく。

090411_091154 信号の少ない走りやすい道を進み続け、飛鳥川を越える高橋を過ぎると橿原市の中心地八木の市街地に入る。近鉄大和八木駅南側の広場をまっすぐ通過して、また細道に入ったところに「八木 札の辻」の看板があった。この辻は、古代の横大路と下ツ道の交差点とのこと。やっぱり、この道が横大路だったのだ。

090411_093240 さらに東進を続け、JR香具山駅前を通過。桜井駅に近付くとアーケードの商店街の中を通過した。アーケードを抜けたところで、奈良盆地を横断した横大路とおさらば。山の辺の道を目指して適当に左折すると、粟原川を渡ると正面に桜井高校。

090411_093646 高校の東側に迂回して北進すると、コンビニがあったので、またミニアンパンを探したが、ここも不発。適当な菓子を買って出てきたところで、車で来ている人に「どこまで行くの?」と聞かれた。「山の辺の道を走るつもり」と答えると、「地道やから、自転車じゃ厳しいん違うか?」とのこと。ダートがあることは知っていたが、あらためて聞くと不安になる。ナロータイヤではあるが、とにかく、行けるところまで行ってみよう。

090411_094934 大向寺橋で大和川(初瀬川)を渡ると、聖なる山三輪山をバックに桜並木。

その2に続く

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これまでのコメント

  1. […] 上ってきた道を引き返す途中で「山の辺の道」と交差した。2009年に走ったことがあるが、ところどころダート区間があり、少数ながら階段もあるのでナロータイヤの20インチ車で走ろうとは思わない。締まった地道が多いので700x23Cでも乗車率は高かったが。 […]

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