140824自転車いじり [通勤車25C化]

140824_154940 ノリクラに向けた猛虎四號の決戦仕様組換作業に続いて、通勤用自転車のタイヤ交換作業。

140824_155008 実は近所の友人から、25Cタイヤを頂戴した。しかもミシュランの高級タイヤ「PRO4 サービスクルス」。友人は、流行りの「ちょい太め」を試してみようとしたが、少し前のロードバイクは23Cでギリギリのサイズに作られており、装着不可能だったとのこと。他に使う当てもないとのことで、私もちょい太めの効果を勉強して見るべく、ありがたく頂戴した。

 私の方も、猛虎四號は23Cでもマッドガードとのクリアランスがギリギリで装着不可。マッドガードを外せば28Cでも入りそうだが、当面その気もない。そこで、通勤用自転車に装着してみることにした。

140824_160030 これまで使用していた自社商品GMD G701(及びG701リフレクティブ)は、28Cサイズながら実寸約30mm幅のやや太め。耐摩耗性に優れたコンパウンドを使用しており、公称寿命は3000km。私は猛虎参號時代から引き続いて、通勤を中心に約1年半使用しているが、4700km以上を走行してもまだまだタイヤの山が残っている。特に前輪はほとんど摩耗しておらず、前後輪を入れ替えればもう5000kmくらい走れそう。私の使用環境なら10000kmも達成できるかもしれない。パンクも1回もなく、通勤用に最適なタフなタイヤだ。

 惜しむらくは、カタログ値440gの重量(実測値は430gだが、若干とはいえ摩耗しているし、個体差がある)。他社の同サイズには、もっと重いタイヤもたくさんあるが、ナロータイヤに乗り慣れている身にはやや重たく感じる。消耗するまで使い続けるつもりだったが、今回はちょっと浮気してみることにした。

140824_160102 PRO4(25C)の重量は実測220g。G701の半分だ(^_^;)。もちろん、軽いということは耐摩耗性や耐パンク性が劣るし、走り方も今までのようにラフにできないだろう。

140824_161058 チューブは25-28C用をそのまま流用し、装着してみる。スペック上は23Cより2mm太いだけだが、かなり太く感じる。実測すると約27mm幅。28Cからの交換なので、ある意味安心感がある。

 心配していたマッドガードとのクリアランスは、やはりサイズが違いすぎて不格好。とは言え、横から見て隙間ができるほどではないので、通勤用には何とか許容範囲だろう。

140824_171644 実際走ってみると、これまでの28Cと比較すると当然走行感は軽い。特にダンシングで加速すると、一気に速度が上がるので爽快。とは言え、もっと劇的な変化を期待していた割りには、クッション性の良さもあって、意外なほど違和感がない。軽快感の割にはクルージングスピードも上がらない。サイクルコンピューターの周長をセットし間違えたかと思ったが、iPhoneのGPSで計測してもほぼ同様。

 猛虎四號の23Cと比較すると、取り回しも鈍重に感じてしまう。「同じ空気圧なら23Cより抵抗が少ない」という触れ込みを過剰に期待しすぎていたのかもしれない。

 この辺りの感じ方は先入観に左右されるし、同じタイヤの23Cと、同じ自転車で比較したわけでもない。また、「同じ空気圧なら」という前提も満たしていない。ひとまず、後タイヤは上限気圧である7.5気圧にセットしてみた(前は7気圧)が、同タイヤの23Cは8気圧が上限気圧らしい。推奨気圧に従うと、25Cと「同じ空気圧」で比較することができない場面もありそうだ。

 どうも、「ちょっと太め」のタイヤの走行抵抗に関する触れ込みには、疑問を感じざるを得ない展開。ホイール外周部の重量増は上りや加速時に不利に働くだろうし、前面投影面積が増大することで空力的にも不利になるのではないかと疑問を持っていたが、私レベルでは少なくとも「速く走る」ためにはメリットを体感できなかった。

 もちろん、エアボリュームの増大は23Cと比べてクッション性が高まるし、少々荒れた路面や段差も気にせず走れるので、普段使いならこれが快適だろう。特に、昨今の剛性の高い自転車は乗り手に負担を掛けていただけに、大多数のユーザーにとってはメリットの方が大きいだろう。

 ただ、個人的にはマッドガードを外してまで、猛虎四號を25C化する必要性は感じない。元々剛性の低いスチールバイクだから快適性には優れているし、上りで不利になることとは間違いなさそうだからだ。

 最後に予言をさせてもらえば、少なくともトップクラスの選手がレースで使う機材としては、恐らく25C化は一時的なブームに終わるだろう。パヴェ走行など特殊な環境を除けば、「より速く走る」ためには23Cの方がメリットが大きいと思うからだ。快適性の向上のためには、ホイール外周部の重量増で行うより、他の場所(フレームやホイール、あるいはサドルやハンドル)で行う方が有利だろう。

 ただ、レースに出ない大多数のユーザーにとっては、太めのタイヤは安価に快適性を向上させ、気を使わずに走行できる有効な手段になる。私自身、通勤用には良い選択肢だと思っている。使用環境に応じた選択肢が広がるのは好ましいことだ。

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