山並みの 赤み際立つ 茜空 [和泉葛城山(塔原ルート)-四郷(下津川)-鍋谷峠]

 当初は明日(日曜日)に走る予定をしていたが、明日は雨の予報。元々は今日しか空かない友人とサイクルモード(大阪会場)に行く約束をしていたが、予定変更して今日(土曜日)に出走した。一人でサイクルモードに行ったであろう友人には申し訳ないが、いよいよ来週は私が主催する串柿&激坂ツーリング。雨やスッキリしない体調が続いてここ数週間中途半端な走りばかりだったので、今週こそはしっかり走りこんでおきたい。

131109_062238 6時前に出走したが、先週以上に寒いし、真っ暗。なかなか秋を実感できないうちに、暦の上ではもはや冬。日もすっかり短くなった。次第に明るくなり、東の空が茜色にそまってくる。洗車&注油したばかりの自転車は軽快で、平坦路を走る限りは脚も回り、調子はそう悪くない。

131109_063424 今日は来週のコースの一部を下見しておくつもりで、まずは和泉葛城山に向かった。6時半頃通った黒石大橋からは、日の出直前の空にうろこ雲が浮かび、山々と共に茜色に染まっていた。表題の句と共にもう一句「木々と共 茜に染まる うろこ雲」が、浮かんだ。が、「うろこ雲」は秋の季語かな。「茜に染まる木々」というのも、秋を連想させるし、季語重ねとも言える。毎度の駄句。

131109_070858 松尾寺の前を過ぎて府道226号線に入り、春来川の集落の中でこの分岐を右に折れて府道を離れる。

131109_071006 すぐに「牛滝・大沢方面→」の看板があるので、それに従って右に折れる。ほぼ1車線しかない細い間道で、路面もやや荒れ気味。とは言え、ナロータイヤでも何とか走れる。

131109_071656 ちょっとした急坂を上ると峠の祠。交通量が絶無に近く、今までこの道で自転車に出会ったことはない。反対側は激坂を下って大沢町の集落に降りる。

131109_072206 府道40号線を下って西進し、バス停の手前のこの分岐を左折して、また間道に入る。

131109_072658 射撃場のある低い峠を乗り越えて、府道39号線に出てくる。39号線を上っていき、延長線上の40号線に入ってすぐに塔原バス停。時刻は7:40頃。

131109_073936 トイレのある塔原バス停で小休止。ここから和泉葛城山頂に向けて本格的な上りが始まる。

131109_082138 山麓まで来ると気温がかなり低く、寒い。上りだというのに上着を羽織る始末。頭の中で百人一首の「山里は 冬ぞ寂しさ まさりける~」が浮かんでくる。

 上り始めると、針葉樹林の人工林も多いが、上るに連れて広葉樹林も増えてくる。そろそろ色づいてきた紅葉が、空の青に映えて美しい。

 ここまで抑え気味のペースで来たが、ここでも抑え気味で心拍を上げすぎないように上る。今日は自転車が軽く感じるが、数週間続いている体調不良が完全に治ったとはまだ言えない。水曜のジョグトレでも目標に達せずリタイヤしているし、今日は厳しいコースになるので用心。

131109_084110 撮影しながらのんびり上る、とは言っても傾斜自体がそれなりに厳しく、フルインナーで立ち漕ぎ主体。これでも、塔原ルートは7本ある主要な和泉葛城山登頂ルートの中では、最も傾斜が緩い。神通ルートとどちらが楽かな? というところ。

 牛滝ルートと合流して、尾根筋に出ると傾斜は一段落。下り坂の天気とは言え、今はまだ青空。展望の開けにくいルートだが、木々の間から関西国際空港がはっきり見えた。

131109_084854 ちょうど1時間で和泉葛城山山頂に到着。ペースを抑えたので、体力にはまだ余裕がある。この調子なら和歌山側に下りても大丈夫そうだ。

131109_085424 山頂は日差しがあり、風は弱い。9時近くになったこともあって、北斜面の塔原よりよほど暖かく感じる。

 遠くの山並みまで見渡せる晴天。それでいて和歌山側を見下ろすと、紀の川沿いの平地が霞んでいる。「雲海」というほどではないが、神秘的な風景。

131109_090906 来週の下見がてらのライドだが、今日は午前ライドの予定。来週の予定コースを全部走るのはムリなので、最短距離の中尾ルートで和歌山側に下る。

 今日は素直に県道127号線を下ったが、途中にはいくつか分岐がある。東側の国道480号線に抜けるルートがあることは地図でも把握しているが、尾根を乗り越えるために厳しい上り下りがあることと、未舗装である可能性があるのでなかなか挑戦できずにいる。

131109_091342 中尾の集落の入り口には「天空の村」との標柱が立っていた。7月に激坂ツーリングで、和歌山側から上ったときには、水分や携行食が尽き、メカトラも起きるという遭難者が出かねない厳しい状況で、その言葉が実感できた。

131109_091526 集落内の急峻な傾斜の柿畑はほぼ収穫が終わっている様子。干し柿用の品種では無いのか、ここでは串柿を吊るす風景は見られなかった。

 同じ柿の産地でも、尾根一つ越えただけで風景はまるで違う。

131109_091910 コンクリート舗装の激坂を下って行くのは、かなり大変だが、集落内は蛇行しているだけまだマシ。

131109_092048 集落のはるか下の方に、鋭角の谷が見えるが、あそこを下って行くのだ。川沿いに一気に降りていく道は、上りも大変な苦労をしたが、下りも大変。ブレーキを握り締めっぱなしで、振動も激しい。

131109_092904 傾斜が落ち着きアスファルト舗装の道に出るとホッとしたが、リアのマッドガード付近から、カタカタという異音がする。

 あまりの振動にシートステイブリッジの隠し留めネジが緩んでいたので、後輪を外して締め直し。緩みやすい箇所なので、定期的に増し締めしておくべきなのだが、そのためには後輪を外さねばならず、ついつい放ったらかしになっている。今度はネジのゆるみ止め剤を使って締めておこう。

131109_093908 気を取り直して下って行き、画像の眼下に見える広域農道に入る。東西移動のショートカットルートではあるのだが、アップダウンが激しいので自転車にはかなり過酷。ある程度東西に移動するなら紀の川沿いまで下りた方がよほど楽だが、今日国道480号線までのわずかな距離なので、時間短縮のために久々に通った。

131109_095134 ここは来週の予定ルートではないが、時間が押した場合のショートカットルートとして考えている。昼食場所が見当たらないことからも紀の川沿いに降りることにしているが、いざとなれば、この農作物直売所ふうの丘でもおにぎりとコロッケくらいは食べられるようだ。 

131109_095646 平野交差点で国道480号線に入って、鍋谷峠方向に上り返し始める。大将軍神社の脇を流れるこの川は、ほとんど滝のような急傾斜で山を下ってきて国道をくぐっていく。川沿いの道を上って行くと中尾ルートに抜ける道があるようなのだが、気軽に挑戦する気になれない急坂だ。

131109_100546 バイパスに入らず旧道を上り続ける。JA横の給油所にあった串柿の里の案内看板とガイドマップ置場。来週に備えてガイドマップを5部ほど頂いた。できれば参加者全員分確保したかったが、あまり数がなかったので遠慮した。twitterでそんな情報を聞いていたが、今年の串柿祭りは休止との看板も立っていた。

131109_100734 少し先の「手作りかきもち藤井」。いざとなれば、ここの喫茶コーナーでもうどん定食などは食べられるようだ。ただ、収容人数は多くなさそう。

131109_101044 四郷小学校(跡)は2012年に廃校になったそうで、他の公的施設に転用するために工事中らしい。今年の串柿祭りが休止になったのは、どうやら会場であるここが工事中であるためのようだ。ということは、来年の再開の可能性もあるということだろう。

131109_101246 小学校(跡)の少し上で集落は途切れ、この分岐が現れる。道なりに右に進めばいつもの国道480号線だが、今日は左に折れる。

131109_101708 このルートも来週予定しているコースの一部だが、しばらく通っていないし、串柿の時期の様子がわからないので下見することにした。道幅が狭く、交通量は非常に少ない。

 しばらくは谷川沿いに緩い坂を上るが、水田や柿畑があり、作業小屋のようた建物がある。今は人が住んでいる気配はないが、恐らく昔はこの辺りにも集落があったと思われる。

131109_102236 コンクリート舗装の箇所も多く荒れ気味。路面に水が流れている場所もあり多少気を使うが、ナロータイヤでの走行に大きな支障はない?

131109_102448 時々山中で見かける謎の箱。これは丸太を利用したものだが、多くは木の板で作られた一抱えほどの縦長の箱。明らかに手入れをされており、何か共通の目的を持っていると思われる。ミツバチの巣箱かと想像したこともあったが、周りをハチが飛んでいるのを見かけたことはない。何のための物か、ご存知の方は教えて下さい。

131109_103432 目の前に山が立ちはだかる所まで来ると、右上方にこれから上る下津川の集落が見えてくる。

131109_104130 谷川沿いに遡った突き当りにあるのが、一言主神社。その境内の修行場になっているのが三重の滝だが、この時点で10:40。時間がタイトになってきたので、今日は境内に入らず鳥居の前で撮影のみ。来週に寄ることを目指そう。

131109_105324 ここからは川沿いを離れ、鋭角に折り返して急坂を上って行く。しばしの苦闘の末、人家の気配とともに酸っぱい匂いが漂ってきた。匂いの正体は柿の皮が腐ったもの。串柿にするために剥いた柿の皮が集落の外れや畑に捨てられているのだ。

 先ほど下から見上げた下津川集落に入ると、険しい斜面に張り付くように人家が点在している。串柿が見当たらないなあと思っていたら、わき道の奥にオレンジ色が。

131109_105422 急坂にずらっと吊るされた串柿に近寄って見ると、青空を背景にオレンジ色が映える。今年初の本格的な串柿の風景。

131109_105642 人家の多い地区に来ると、串柿が吊るされているのが、あちこちで見られる。ただ、空いてる干し棚が多く、通り道に面した場所にほとんど掛けられていないので、ちょっと迫力に欠ける。まだ時期が早いのだろうか? 来週、時間が押した時には、このルートより昨年も迫力のあった大久保の集落を目指した方が良いかもしれない。

131109_110716 下津川の集落を抜けてもうひと踏ん張りすると国道480号線に出る。アスファルト舗装にホッとする。

131109_111357 合流地点からは500~600mほどですぐに鍋谷峠。体調はまだまだ回復途上だが、ペースを抑えて用心しながら上ったので、まだ余裕がある。この調子なら、来週の串柿&激坂ツーリングも何とかなりそうだ。

131109_111958 峠の温度計は13度を表示しており、先々週より3度高いが、体感的にはもっと暖かく感じる。寒さに震えていた先々週のことを思うと、今日は体調がまだマシなことを感じる。

131109_112700 すでに11時を過ぎ、急ぎ足で家路に着いた。下りでは大勢の自転車とすれ違った。どうも同じグループの人が多いらしく、ロード系車種が中心ながらフロントバッグ装着率が高かったのが印象的だった。今日は気温もほどほどで風も弱く、良いツーリング日和だ。

131109_115344 あともうひと踏ん張りだが、峠道を下りたところで、後輪から「パーン」と大きな音が響き渡り、一気に空気が抜けた。タイヤを見ると後輪のふちが一部リムから外れていた。タイヤを外してチューブを取り出すと大きく裂けていた。どうやら、先月タイヤを交換した際に、チューブが噛んでいたようだ。確認したつもりだったが、恐らくは自業自得。峠の下りでバーストしなくて良かったし、タイヤにダメージがないのも幸い。今日はメカトラが相次いだが、来週でなくてよかった。危うく主催者が足を引っ張るところだった。

 予備チューブと交換して再出走したが、お陰で帰宅は遅れ12:45頃到着。一部ながら来週の下見をして、安心感も増した。あとは天候が良いことを祈るだけだ。

 

■コースマップ

・ルートラボ http://yahoo.jp/GGKkRf
・Googleマップ http://goo.gl/maps/Jq6xp

 

■本日の走行記録(自転車)

Cyclemeterの記録 http://p.tl/VBYJ
 スタート    : 2013/11/09 5:50:12
 完了    : 2013/11/09 12:44:23
 バイクタイム    : 3:59:24
 停止時間    : 2:54:44
 距離    : 82.73 km
 平均スピード    : 時速 20.74 km
 獲得標高    : 1637 メートル (ルートラボは1971mを記録)
 カロリー    : 1769
 今月の累計走行距離    : 372.08 km
 今年の累計走行距離    :5957.96 km

POLAR CS200CADの記録
 走行距離    : 79.8 km
 消費カロリー    :2216cal
 計測時間    :6:56:00
 平均心拍数    :123
 最大心拍数    :165
 平均速度    :16.6km/h
 平均ケイデンス    :67
 最大ケイデンス    :113
 心拍数ターゲットゾーン    :130-152 
 ターゲットゾーン以下時間    :5:12:21
 ターゲットゾーン内時間    :1:27:08
 ターゲットゾーン以上時間    :0:16:31
 走行時間    :4:48:14
 累計走行距離    :7854.1 km(2010年12月10日より)

 

■本日のフォトアルバム(フォト蔵)

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